難しいリフォームで他の工務店では不可能と言われ
悩んでいたお客様のところもお客様の味方として考え、
どんな工夫をすればできるかシミュレーションすることができ、
ビジュアル(イラストや略図)でイメージしやすい環境を造っています。

住まいの健康寿命診断士とは?

住まいも人と同じで健康な状態で使える期限があります。
それが健康寿命です。

家は建てられた時から年数が経てば経つほど
少しずつ古くなって劣化し、いずれ不具合が出てきます。

それは自然の流れなのですが、建物がどのようにして
建てられたのか、また建っている場所の環境や
使い方などによっても劣化のスピードは変わってきます。

その家がいま、どのような健康状態なのかを知ることは、
これからの修繕の必要性や規模を検討・ 判断する目安になる、
大きな不具合を未然に防ぐことができるのです。

家のリフォームや補修を数多く 手がけてきましたが、
リフォームや修繕では、その家が過去にどういう経緯で建てられたのか、

どのような仕事がされているのかもひも解く必要があります。

建物の劣化、不具合が経年によるものなのか、施工に起因するものなのか、
使い方やメンテナンスに問題があるのかによって、対処の仕方が変わるからです。

また、建物の状態は、気づかないうちに住んでいる人の心と体に影響が及んでいることもあります。
生活動線や設備の使いやすさ、日当たりや風通し、空気のよどみなどが病気につながるケースもあります。

住まいの健康寿命を延ばすことは実は、住む人の心と体、暮らしにも財布にも優しいのです。

目に見えない部分まで「顕在化」する

熱画像カメラで外壁診断中

熱画像カメラの映像を基に分析

リフォームや補修をする中で、見た目はきれいでも、
実は内部で傷みがかなり進んでい て、数年後には間違いなく
不具合として現れてくるというケースをたくさん見てきました。

目に見えないものは気づかずに見過ごしてしまったり、
逆に見えないからこそ不安に感じ ることも多いもの。

科学的な調査・診断を組み合わせて見えない部分まで「見える化」し、
 分かりやすく客観的に評価してお伝えするのが健康寿命診断士の役割
です。

健康診断で一番重要なのは骨組みですが、それを下支えする土台や基礎、
建物全体を守っ てくれる
外部の雨仕舞いなどもチェックポイントです。

私が調査・診断で一番頼りにしてい るのは職人としての経験と感覚ですが、
高精度の診断機器を組み合わせることで建物の状態を
より的確に判断することができます。

例えば、排水口や壁の中、床など、狭くてなかなか覗くことができない部分は、
「内視鏡 (ファイバースコープ)」で映し出した映像でしっかり確認します。

屋根や外壁などの表面の温度変化を捉える「熱画像カメラ」はレントゲンのようなもので、
防水の状態や隠れた雨漏りなどを判断できます。

不具合の原因や悪い部分など、家の健康状態がはっきりしてくると、
どこにどう手をかければいいのかも見えてきます。

その結果をもとに私たちは、お客さまがお金と思いを掛けたい方向に寄り添った提案を行います。

健康寿命診断は、お客さまの選択肢を明確にし、一歩先に進むための手助けになるのです。

お客さまに「いい家」を届けたい

わが家は、祖父の代から90年にわたって家づくりに関わってきました。
子どもの頃から 祖父や父と一緒にいろいろな現場に行って手伝いをしたり、
とにかく現場が楽しくて、当時から家づくりを通して、
お客さまの笑顔を見るのが好きでした。

曾祖父(ひいおじいちゃん)は宮大工で、親もさまざまな分野の職人ばかり、
ものづく りで人のお役に立てることがすごく楽しくて、
高校時代からいっぱしの職人として技術を 磨いてきました。

下請けとして現場に行くことも多かったので、
もう少し工夫すればもっと 良くなるのにと感じることもありました。

自分が携わった仕事は後々まで残るものだし、い い加減な施工で
家の健康寿命が短くなってしまうと、お客さまに経済的な負担をかけてしまう。

「お客さまにいいものをお渡ししたい」という思いは、当時から強く持っていました。

「自分一人で家を一棟建てられるようになりたい」と思い、大工だけでなくいろいろな技術も習得しました。
職人さんについて左官 、板金なども学び、叔母 の家を1棟建てさせてもらいました。

基礎から仕上げまですべて一人でやって、完成までに 1年2カ月とすごく時間はかかってしまいましたが、
とても自信になりました。その経験が、髙橋健装(ふくろうはうす)を立ち上げようという力になりました。

現場へは今でもよく足を運びます。私が行けば、現場の空気がガラリと変わりますからね (笑)。
建築はいろいろな専門職の集合体ですから、一人で3~5種はできるような 人材を育てたいと思っています。
大工に加えてほかの技術や知識があると、手を離れた後の作業の段取り、手順などもわかるので、
管理者的な立場で家づくり全体の流れを把握することができます。

目標は、私と同じように一人で現場の管理業務、いくつかの兼任できる若い人を 育てること。
そういった若い人材がチームを組んで仕事をするのが、お客さまにいい家を提供するためには理想だと思っています

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