以前はキッチンの床といえばフローリングでしたが、
20年ほど前から、樹脂系のフロアタイルを
キッチンの床に貼って仕上げています。
当時は、店舗の床など土足で使われる用途で
貼られていたのがフロアタイルでしたので、
「住宅の床に貼って大丈夫なのですか?」
とよく尋ねられ、
「このフロアタイルという素材は、
内部に弾力性があり、表面は硬くて緻密なので、
住宅の床材としても適切だと判断しました。」
と応えていました。
そんなわけで、当時、
住宅の床にフロアタイルを貼る業者は、
私の他にいませんでしたが、
今では、住宅の床材として定番になりました。
同じ樹脂素材でもクッションフロアだと、
表面がベタッとしていますが、
フロアタイルは表面がサラッとしていて、
素足感覚でさっぱり感があります。
また、クッションフロアよりも表面が硬くて
厚みもあるため、掃除もしやすくなります。
フローリングと比べてみても、
フロアタイルは断熱性があり、暖かく感じられます。
床上は断熱性のあるフロアタイルで仕上げ、
床下側は、さらに断熱性のあるウレタンフォームで
断熱補強するため、ダブルの断熱効果が期待できます。
キッチンはある程度、熱を使う空間なので、
特に暖房を入れなくても、
足元の冷えがかなり解消され、
施工後、キッチンに立った時の体感温度の違いに
驚かれる人が多いです。