「住まいの健康寿命診断」とその結果を踏まえた見積もりやプランの作成

お客様から不具合についてのお悩みや
リノベーションの計画についてのご相談をいただく時に
私がまず確認したいことは、お住まいの現状です。

 

例えば、不具合が発生してお困りの場合は、
表面に現れたトラブルだけでなく、
壁の中や床の下に隠れている構造体の部分まで踏み込んで調べ、
全体像を把握してからトラブルの原因を落とし込み、
その解決方法を探っていきます。

住まいの健康寿命診断の床下調査

表面に現れているダメージを調整するだけで、
簡単に解決できる場合もありますが、
まず、ふくろうはうすのサービスの一つである
住まいの健康寿命診断」を行うところから
スタートさせていただいています。

 

こんにちは。
リフォーム・リノベーション専門店
住まいの健康寿命診断士
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋です。

 

今日は私の肩書でもあるメインサービス、
住まいの健康寿命診断士」について
お話させていただきます。

 

私が「住まいの健康寿命診断」を重んじるわけ

例えば、病気にかかったり、けがをした場合、
どんな病気やけがなのか、どんな治療法があるのか、
診断をしていただくために病院へ向かいます。

 

医師に身体を診ていただき、検査などをして、
入院が必要なのか、手術や投薬が必要なのかなど、
専門家の意見を伺い、わからないことは質問します。 

病気やけがの状態について医師から診断結果を聞く

建物にも同じことが言えます。

 

傷んでいる場所だけでなく、傷んでしまった原因や背景など
根本原因を探らなくては、適切に対処することができません。
表面的に解決しても、根本的原因を取り除かなければ、
すぐにまた再発します。

 

建物の場合は、
お住まい外部の屋根や外壁、基礎部、また、
内部の天井上の小屋裏、室内の壁、床、床下など、
目視したり、測定機器を使ったりして調査を行います。

 

壁の内部など、目視できない構造体の部分は
どの程度のダメージを受けているか、想像するしかないのですが、
多くの建物を診てきた経験値から、的を絞って、
一部に穴を開けて内部を確認させていただくこともあります。
内視鏡検査みたいな感じですね。)

 

お客様の承諾を得た上で、立ち会っていただき
一緒に内部の状態を確認させていただきます。

また、確認後は穴を塞いで補修させていただいています。

 

調査診断結果を元に補修工事やリノベーションの
ご提案をさせていただきますので、それを元にお客様は自由に
数社の見積もりの中から施工店をお選びいただくことが出来ます。

 

最終的に、弊社プランが最適だと判断され、
ふくろうはうすをお選びいただいた場合は
住まいの健康寿命診断」の費用は
その後の施工とのセットサービスにて診断費用は無料となります。

 

しかしながら、最初から、
施工させていただけることを前提とするのは
おこがましいことですし、
お客様が本当に満足いただく結果に繋がる判断をしていただきたいので、
通常は、施工の契約が成立するまでは、
住まいの健康寿命診断」は有料とお伝えしております。

 

調査診断は無料としている施工店が多い中で、
有料を伝えると身構える方もいらっしゃいますが、
調査結果により建物の状況や寿命といった詳細が分かるような、
表面的ではない本格的な診断調査となりますので、
調査診断を重んじ、それを踏まえた見積もりやプランに
労力を注いでいることを丁寧にご説明させていただいています。

お住まいを丸ごと調査診断する住まいの健康寿命診断

 

複数社見積もりをしても納得いく回答がないというお客様の声

お風呂の不具合を直して、リノベーションをしたいと
ご相談いただいたお客様の事例をお話します。

 

10年前にお風呂が使えなくなり、
家を建てた会社にお願いして補修をしたそうです。

 

2~3年前に、お風呂が10年前と同じ状態になり
また、家を建てた会社に依頼して、補修をされたとのこと。

 

ところが、今回、また同じ症状でお風呂が使えなくなり、
お客様はどの会社に依頼しても同じなのかと
数社の施工店から見積もりを取ることにしたそうです。

 

ふくろうはうすのホームページもご覧いただき
見積もりをお願いした数社の最後に、ご連絡をいただきました。

 

既にお客様は、各社から見積もりと施工に対する説明を
お聞きになっていました。

 

しかし、各社で見立てが全く違っていて、
小規模な補修で直りますよという提案から、
補修の範囲がわからないので、
外壁の2/3くらいを解体して、中を見ていくので
それらの費用を見積もりに含ませていただけますかという提案、
中には、補修では直せないからと建て替えを勧める業者もあり、
お客様は、判断基準が分からない、客観性を持った提案がほしいと、
困惑されていました。

 

そこで、「住まいの健康寿命診断」の目的と方法について
説明させていただき、ご納得いただきました。

 

住まいの健康寿命診断」で今回使ったのは
水分計とレーザーレベラー、熱画像カメラです。

住まいの健康寿命診断で使用する熱画像カメラとふくろうのキャラクラー(ふくお、ぷく、ふくこ)

熱画像カメラは、壁などの表面温度のわずかな差を
確認するために使い、漏水やシロアリ被害の箇所を
特定することができます。

 

時間をかけて何回か測定してその平均値を取った結果について
「躯体(くたい)の22%くらいがダメージを受けていますが、
大きなダメージを躯体(くたい)に与えずに
元々の原状復帰に近い形で補強、補修、修繕ができます。」
とお伝えしました。

 

お客様は「(壁の)中身を見なくてわかるのですか?」
と驚かれていました。

 

事前に、お住まいを最低30年は持たせたいとのことでしたので、
30年以上の耐久性を持たせるために、
今どこを直せばよいかについて提案させていただき、
リノベーションのご要望についてもお聞きしました。

 

住まいの健康寿命診断」でわかった不具合の意外な原因

住まいの健康寿命診断」の調査を行いながら、
お風呂の不具合は、意外なところが原因だったことに驚きました。

 

他社では検討すらしていない箇所が原因のひとつで、
排水を以前直したとお客様から伺っていたのですが、
実は全く見当違いの箇所が補修されていて、
根本原因となっている箇所は手つかずの状態でした。

床下の排水トラブルなどでは、根本原因を見つけることが重要です

今回の調査診断で原因の箇所がわかったので、
補修することで、不具合が解消されると思われます。

 

排水の漏れは、お住まいの中心部に近いところだったため、
中心部の基礎に水分が溜まって湿気が発生し、
そこからシロアリが内壁へと上がり、2階近くまで侵入していました。

 

ツーバイフォー工法で建てられたお住まいのため
面で支える構造となっていて、壁で持たせるしかなく、
耐力壁を作ることが出来ません。

 

そこで、ダメージがある部分の空間を広げ、
内側から構造を補強して外側に補強壁を作った方が
バランスがとれると判断しました。

 

水回りの近くに家事室を作りたいというご要望もあり
ちょうどよいスペースを確保することもできました。

 

今回は、複数社見積もりをしても、
しっくりした答えが返って来ない事例についてお話しましたが、
このような事例は意外と多いです。

 

お住まいのお悩みで解消の方法がしっくりしない方は、
住まいの健康寿命診断士」の私、高橋まで、
お気軽にご相談ください。

 

また、住まいの健康寿命診断により根本的原因が分かり、
的確な対処法が明確になりますので、
住まいの健康寿命診断も合わせてご要望ください。

 

そして、将来的に、新築やリフォーム・リノベーションを
してみたいなという夢がある方は一度、
オープンハウス「ふくろうはうす 暮らしの見学会」に
参加してふくろうはうすの家を体験いただけると嬉しいです♪

 

実際に見て、触れて体験いただくことで、
夢から現実に一歩近づきますよ。

 

あなたとご家族が望む暮らしの在り方を取り入れた住まいのヒント
実際に私たちが暮らしている家から得られる気づきなど、
色々受け取ってお持ち帰りいただけたら幸いです。

 

今なら、オープンハウス「ふくろうはうす 暮らしの見学会」に
ご参加くださった方には、もれなく
(書籍)「群馬発! 住まいの健康長寿リノベーション!」を
プレゼントさせていただいていますので、
帰宅後、本を開くたびに体験された臨場感が思い出されますし、
参考資料としても役に立ちます。

是非、受け取っていただけたら嬉しいです。

ふくろうはうす 住まいの見学会へ

 

群馬県桐生市にお住まいの方はもちろん、
みどり市、太田市、伊勢崎市、前橋市にお住まいの方も
お気軽にお越しくださいね。

 

また、故郷である桐生市に戻ることを検討されている方、
移住を検討されている方も是非是非、参加いただけたら嬉しいです。

 

次回は「日本古来から伝わる木材の自然乾燥法と
現在の強制乾燥の違いとメリット・デメリット」
のテーマで準備しています。
楽しみにしてくださると嬉しいです。

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