2025年5月に開催したリフォーム見学会には、
3組のお客様がご来場くださいました。

ありがたいことに、
皆さんじっくりと時間をかけてご覧いただき、
私たちの話にも真剣に耳を傾けてくださいました。
実は、この3組のお客様に共通していたのは、
「すでに他社さんでプランが進んでいる」
ということ。
中には、図面も電気・設備まで
しっかりできていて、
「もう実行段階に入っている」
とおっしゃる方も。
正直、最初はちょっと驚きました。
「じゃあ、どうして今、うちの見学会に?」と。
どこか腑に落ちない。その“引っかかり”が来場の理由
「そもそも、今回、見学会に来られた理由は何ですか?」
私はそうお尋ねしました。
すると返ってきたのは
「なんだか腑に落ちないことが多くて…」
という率直なお気持ちでした。
綺麗にはなるし、リフォームもそれなりに進めてはいる。
でも、
「どこを残して、どこを壊すのか」
という話になると、どうしても見えてこない。
ハウスメーカーさんとのやりとりも、
営業さん主導で進みすぎてしまって、
気づいたら
「納得する前に、進んでいた」という感覚。
このお話を伺って、私ははっとしました。
たぶん、「納得の答え合わせ」がしたくて、
うちに来られたんだなと。
見学会は「情報収集の場」でもいいんです
今回も、最初は
「見学に乗り気ではなかった」
という方もいらっしゃいました。
それでも、お話をする中で
少しずつ表情がほぐれていって、
「図面はあるんですけど、
ちょっと見てもらってもいいですか?」
と、そっと図面を差し出してくださいました。

「ここまで出来ているものを見せるのは、
かえって失礼なのでは…」
と遠慮されていたそうですが、
“勇気を振り絞って来てくださった”
ということが何よりもありがたいことです。
私たちは、見学会を
「見比べの場」でも「ヒントを持ち帰る場」でも
構わないと思っています。
答え合わせでも、違和感の言語化でもいい。
リフォームは“住まいとの対話”ですから。
リフォームの「過程」も、オープンにしたかった理由
見学会では、よくこう聞かれます。
「これは、プロの作り手として
オープンにしてるんですか?」と。
私は、こう答えます。
「作り手である前に、住まい手の立場として、
リフォームを体験しました」

だからこそ、
完成した“結果”だけではなく、
その“過程”を大切に公開したい
と思ったんです。
プランを考える時間、迷う時間、
納得するために立ち止まる時間。
それが、家づくりの本質だと思うから。
「迷った経験」こそが、いま活きている
あるお客様にこう聞かれました。
「高橋さんも、我々のように迷われました?」
迷いました。何度も。
リフォームか新築か、どこまで手を入れるべきか、
どう暮らすか…。
それを夫婦で話し合いながら、
図面を描いては消しての繰り返し。

最終的に計画から完成まで、
約1年半かかりました。
でもそれは、“納得の時間”だったと思っています。
完成したとき、
心から「これでよかった」と思えました。
それは、時間を味方につけたからです。
「壊すには忍びない」─想いのつまった家と、どう向き合うか
今回の見学者の方の中に、
お父様が丁寧に建てられた
築年数のあるお住まいに
住まわれている方がいらっしゃいました。
「この家、壊すにはもったいない」
そう感じて、迷いに迷った末に、
見学会に足を運んでくださいました。
実際に、昔なじみの方が、
「この家、古いけど、しっかりしてる。もったいないよ」
と声をかけてくれたそうです。
こういうお話を聞くたびに、
リフォームという選択肢が、
“家族の歴史をつなぐ方法”
でもあるのだなと、改めて思わされます。
“住まいとの対話”から始めませんか?
私たちが目指しているのは、
「納得できる住まいづくり」のお手伝いです。
たとえ図面が完成していても、
どこかにモヤモヤがあるなら、
それはきっと
「住まいとの対話がまだ、できていない」
というサインかもしれません。

時間がかかっても構いません。
一緒にゆっくり考えていきましょう。
私たちは、見学会という形を通して、
そのお手伝いができれば嬉しいなと思っています。
どんな些細なことでも、
まずはお気軽にご相談ください。
あなたの「納得のリフォーム」に向けて、
少しでもヒントをご提供できれば嬉しいです。
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「ふくろうはうすの住まいるライフ」(FM桐生毎週水曜日12:40分~)はこちら
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群馬県桐生市の工務店
リフォーム・リノベーション専門店
住まいの健康寿命診断士
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋でした。
次回は「『わかっていたけど』から『やってよかった』へ―
時間を超えて寄り添う家づくり」のテーマで準備しています。
楽しみにしてくださると嬉しいです。