フルリノベーションの前に立ちはだかる「仮住まい問題」と、見過ごされがちな「想いのすれ違い」

仮住まいってどうする?―意外と大きな壁になる“移動の負担”


リフォームや建て替えなどの施工時に、
一度仮住まいに移っていただき、
お住まいを完全にお預かりした状態で
工事に入るというケースが
実は少なくありません。


それだけに、
「仮住まいをどうするか?」ということが、
想像以上に大きなハードルになります。




納屋を活用した“敷地内仮住まい”という選択肢


先日、あるご家族とお話をしたときのこと。


フルリノベーションをご検討中とのことで、
やはり「仮住まい」が話題に上がりました。



そのご家庭には、敷地内に昔からある納屋があり、
「少し手を入れれば住めそう」ということが
わかってきました。



「ここを、仮住まいとして使えるのかな?」
そんなご相談から、話が進みました。




実例に見る、仮設水回りの工夫と“住みながらリフォーム”


実際、ふくろうはうすで、
手掛けたリフォームの中には、
仮設の水回りお庭に設置して、
住まいながら工事を進めたケースもあります。



「プレハブを建てて水回りを丸ごと入れる」
などの大掛かりな話ではなく、
既存の建物や空間をうまく活かして、
最小限の負担で仮住まいを実現する。



ふくろうはうすでは、何年も前から、
そのような仮住まいをご提案し、
施工期間を同じ敷地内
過ごしていただいた数多くの事例があります。



施工中の生活をどうするのかについて、
あまり意識されずに、
フルリノベーションなどのご相談に
来られる人がほとんどなのでは、
と思われます。



施工費用の他に、
仮住まいへの引っ越し費用家賃などが
余計にかかってしまうため、
なんとかご負担を抑えられないものかと、
考えたことがきっかけとなりました。




思い”が置き去りにされる現場で起きていること


お施主さんからのお話や質問などから、
最も残念に感じることは
「お施主さんの思いが、
きちんと施工側に伝わっていない
もしくは、大切に扱われていない」こと。



「本当は残したいと思っていた縁側を、
“耐震のために撤去した方がいい”と言われて、
気づけばプランから消えていた」



「お父さんが大切にしていた空間を、
効率が悪いから”という理由で
諦めることになった」


…このようなエピソード、本当に多いです。




効率優先のプランでは満足できない


もちろん、施工のしやすさや
耐震・断熱性能は大事です。



でも、その裏側にある「思い」や「記憶」、
暮らし方のイメージにきちんと耳を傾けないと、
家づくりそのものが誰のためのものか
分からなくなってしまいます。




“残せる方法”を考えるのがプロの役割


たとえば、昔ながらの真壁(柱が見える構造)を
「今風じゃないから」と
簡単に取り壊してしまうのではなく、
「どうしたら残せるか?」という視点で考えること。



縁側は、「耐震のバランスが崩れる」と
言われがちですが、
実際には工夫しだいで十分対応できます。



施工のプロとして、
合理性安全性を考えるのは当然のことですが、
住まい手の思い」をどこまでくみ取れるか。



そこが、
満足度の高い家づくりになるかどうかの
分かれ道です。




増える“リフォーム難民”と、たどり着く「駆け込み寺」


今、リフォームのご相談に来られる
お客様の中には、いわば“リフォーム難民
のようになってしまわれている方も
少なくありません。



いくつかの業者に相談しても、
「しっくりこない」
「話を聞いてくれている気がしない」
そんな不安不満を抱えて、
最後にたどり着いたという方が多いです。




一緒に考え、納得して進めるために


だからこそ、ふくろうはうすでは、
ひとつひとつの疑問を丁寧に解消し、
納得できる形で前に進んでいただきたいと
考えています。



それが、仮住まいの問題であれ、
設計プランの細部であれ。



リノベーションは、「ただの工事」ではなく
暮らしの再設計」です。



住み慣れた家に、新しい価値を加えていく中で、
何を残し、何を変えるのか、
それを一緒に見つけていける
パートナーでありたいと思っています。




現地で感じる、「言葉では伝わらないこと」


リノベーションを検討されている方は、
ぜひ一度、「住まいの健康寿命診断」の
お申し込みをいただき、
お住まいの現状の調査を行ったうえで、
今後のお住まいへのご要望などを、
じっくりとお聞かせください。



言葉だけでは伝わらないことも、
実際に暮らしているお家について、
見る」「触れる」「感じる」ことで、
見えてくることがあると思います。



そして、見えてきた家族一人ひとりの
想いビジョンを汲み取り、
ふくろうはうすの経験と合わせた
お客様の望む最幸な形
リノベーションを行えるお手伝いが
出来たらなと思います。




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群馬県桐生市の工務店
リフォーム・リノベーション専門店
住まいの健康寿命診断士
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋でした。



次回は「定年後は1階だけで暮らせたら~快適な住まいのための
リフォームストーリー~」のテーマで準備しています。
楽しみにしてくださると嬉しいです。

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