災害はいつ起こるかわかりません。
備えなければと思いつつ、
「何を揃えたらいいの?」
と悩んでしまいますよね。
そんな時に参考になるのが、
意外にも山登りやキャンプのための道具たち。
実は防災にも大活躍するんです。
一見まったく別物に思えるこのふたつ、
実はとても相性がよいのです。
まず大切なのは「水の確保」
災害時に一番必要になるのは「水」です。

人は食べなくても数日は生きられますが、
水がなければ、命に関わります。
ペットボトルを備蓄していても、
すぐに足りなくなってしまう。
だからこそ「どう水を確保するか」
が備えの第一歩です。
① 納豆菌の薬剤で生活用水に
納豆菌由来の凝集剤(ポリグルタミン酸)が
あるのですが、それを、水に混ぜると
汚れをまとめて分離してくれます。
泥水やお風呂の残り湯に、
凝集剤(ポリグルタミン酸)を混ぜると、
濁りを沈殿・浮上させ、
澄んだ水と汚れに分けることができます。
この段階では、まだ飲むことはできませんが、
トイレや洗い物などの生活用水として
利用することができます。
② 活性炭ろ過で「飲める水」に近づける
活性炭には、塩素や臭い、細かな不純物を
吸着する力があります。
粉末やカートリッジタイプがあり、
簡単なものは
ペットボトルに装着するタイプもあります。
薬剤で分離させた澄んだ水を活性炭でろ過すれば、
飲料水にぐっと近づきます。
③ 中空糸膜ろ過器で安全な飲料水へ
登山用品として有名な「中空糸膜ろ過器」は、
ミクロン単位の細い穴を持つフィルターです。
川や池の水を通すと、細菌やウイルスを除去し、
安心して飲める水にしてくれます。
コンパクトな携帯タイプもあり、
山登りだけでなく防災用品としても
非常に心強い存在です。
④ 組み合わせて使うのが安心
ここまで3段階に分けてお話しましたが、
「薬剤で分離 → 活性炭でろ過 → 中空糸膜で仕上げ」
と段階的に浄化すれば、
飲料水として安心できる水になります。

ひとつの道具だけでなく、
複数を組み合わせることで安全性が高まり、
水不足の不安をぐっと軽くできます。
山用品は「コンパクトで高性能」
水だけでなく、
暖をとる道具や調理器具も大切です。
山で使うカセットガスのストーブは、
冬の防災用品としてもぴったりと言えます。
20年ほど前から出荷されていて、
私は山登りの時に小型のものを持参して
アウトドアで暖を取るために使っています。
熱効率が良いので、意外と暖かいですよ。
カセットガスを備蓄している人は、
多くいらっしゃると思いますが、
使用期限には注意して下さい。

年に一度の防災の日に、
すき焼きや焼肉パーティーをして、
カセットガスの使用と点検をしている
という人もいらっしゃいます。
また、防災リュックは、
市販のものより、山用のものの方が、
防水性や耐久性も高く、緊急時に役立ちます。
私は山用のザックに必要なものを詰め込んで、
いつでも、持ち出せるようなところに置いてあります。
食料も「山ごはん」で
食料品の備蓄として、缶詰やレトルト食品を
準備されている人も多いと思いますが、
山用品売り場に、意外と、美味しくて
便利な食品があります。

山用のアルファ米やフリーズドライ食品は
軽くて長期間保存ができます。
意外と美味しかったのが
フリーズドライのカレーライスです。
他にも海鮮サラダやエビ・カニ・魚まで
種類豊富で、食べる楽しみも大事にできます。
レジャー感覚で備える
「防災用品を揃えなきゃ」
と思うと重く感じますが、
山登りやキャンプ用品を兼ねて準備すると、
ぐっとハードルが下がります。
実際に使って慣れておけば、
いざという時にも安心ですし、
家族で楽しむ時間にもなります。
災害は来ない方がよいけれど、
「備えあれば憂いなし」

山用品はコンパクトで機能的なものが多く、
防災にそのまま役立つことがたくさんあります。
「防災グッズ=専用品」という発想にとらわれず、
アウトドア用品を上手に取り入れてみると、
思いがけない安心につながるかもしれません。
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群馬県桐生市の工務店
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住まいの健康寿命診断士
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋でした。
次回は「アナログの魅力と、子どもの頃の体験から学んだこと」
のテーマで準備しています。
楽しみにしてくださると嬉しいです。