秋の風が心地よく、過ごしやすい季節になりましたね。
車での移動中に、遠くの山を眺めていると
「山に登りたい」と思ったりします。
いま、「ひとりキャンプ」が流行っていますが、
たまにふらっと山に登って、火を起こしたり、
飯ごうでご飯を炊くのもいいなと思っています。
実は、薪割りと焚きつけ、炊飯が得意な
リフォーム・リノベーション専門店
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋です。
「秋」の代名詞といえば
「食欲の秋」「読書の秋」「行楽の秋」「芸術の秋」
など、いろいろあります。
あなたはどんな秋を過ごすのがお好きですか?
あなた好みの「○○の秋」を楽しんでくださいね。
人との繋がりと心のよりどころになる地域の役割
先月、2022年9月2日に
「いきがい・助け合いサミットin 東京」に
参加させていただきました。
そこでの、講師の方のお話や
名刺交換させていただいた方のお話が興味深かったので、
少しシェアさせていただきます。
サミットでは、
自分の家を地域に開放するなど、
地域に根差した活動が分科会のメインテーマでした。
「ふくろうはうす」も事務所の横のスペースに、
ホールやキッチンを設けているのですが、
地域の役に立てればという思いがあります。
分科会の総まとめをされた京都の建築士の方によると
これから個人には厳しい世の中になるので、
ひとりひとりが小さくてもよいから生業(なりわい)を持って
地域に溶け込み、いろんな人とのつながりを求める生き方が
選択肢のひとつにあるとのこと。
例えば、絵本が好きな人は自分の好きな絵本を
自宅の片隅に置いて小さな本屋さんを開き
地域の人に立ち寄っていただくような方法です。
地域に溶け込み、地域と繋がるという点では
最近の若い世代に就農意識が高まっています。
世の中に自分がやりたいことがない。
だけど食事から逃れることはできない。
そんな中で、より人間的な暮らしや
生活に溶け込んだ仕事がしたいという考え方を
若い世代が持っています。
会場で20代の職人さんと名刺交換して話をしたのですが、
10代からそういう意識を持っているか、いないか、
二分されるそうです。
いま、家庭環境が危うい状態になっていて、
子どもの貧困なども深刻です。
ようやく生活をされている人もたくさんいらっしゃいます。
そういう若い人たちの心のよりどころや受け皿的な存在
になるのが、やはり地域の役割なのではとも。
多世代の交流でつながる絆
そんな地域の役割のひとつとして
東京で10代~80代まで多世代が暮らす集合住宅を
運営されている建築家の方がいらっしゃいました。
こちらの集合住宅では、
母子家庭の親子や一人暮らしのお年寄りが一緒に暮らしています。
1階はコミュニティホールで、
各部屋にお風呂はなく、屋上に大浴場を造ったそうです。
おじいちゃんおばあちゃんの世代と
10~20代の若い世代ですが、
ジェネレーションギャップが
逆に素直に受け入れられるようで、
昔はこうだったと、
学校では教えてくれない社会体験学習が
できる場にもなっています。
年を重ねてもやる気や技術は衰えない
お年寄りの世代は、静かに暮らしたいのかというと
そんなことはありません。
年を重ねてもやりたいことはたくさんあります。
新潟県の小谷村(おたりむら)から参加されていた方と
名刺交換をしてお話させていただきました。
小谷村(おたりむら)は、 長野県と新潟県の県境にあり、
豪雪地帯のため、スキー場が多いそうです。
この方は、茅葺(かやぶき)職人さんで、
「死ぬまでにもう一度茅葺(かやぶき)をしたい」という夢を
地域の社会福祉協議会や地域の人たちに力を借りて
叶えることができたとのこと。
村の一角にある「小谷郷土館」の屋根を
茅葺(かやぶき)で改修されたそうです。
茅葺(かやぶき)はしっかり葺(ふ)けば
40年くらい持ちます。
但し、囲炉裏の火がいぶされて、
防虫、防水効果を発揮するため
囲炉裏を焚くことになるので、火の番が必要です。
「小谷郷土館」は地域の拠点として、
一角では無人販売をしているそうです。
地場の野菜やお惣菜などを地域で持ち寄り
ざるに代金を入れ、おつりが必要ならざるからもらって、
好きな品物を持っていくシステムになっているとのことです。
技術を持っていたり 伝えたいことを秘めている人は
年を重ねた方でも結構いらっしゃいます。
そういう人たちの力をお借りして、
技術や知恵を次世代に伝えていただいたり
その時代のよかったことやよくなかったことなど
生きた経験を教わる機会が少なくなっています。
建築の仕事をさせていただき、
経営者の方、商売をされている方、
また、桐生市は織物の町なので
繊維関係や縫製の技術者の方など、
多くのご縁をいただきました。
「いきがい・助け合いサミットin 東京」に
参加させていただき
自分は地域でどういう役割を果たしたらよいのか、
考える機会にもなりました。
私が薪割りと焚きつけ、炊飯などが得意な理由
コラムの冒頭に出てきた
「実は薪割りと焚きつけ、炊飯が得意」
について、最後にお話させていただきますね。
家業が建築業で、両親は職人でしたので、私が子どものころ、
両親は日が暮れてから家に帰ってきていました。
それまでにお風呂を沸かし、ご飯を炊いておくのが
私の日課でした。
当時は薪風呂だったため、
学校から家へ帰ってきて、まずは風呂を焚き始めます。
余った材木の端材を焚きつけに使い、焚きつけから
1時間くらいかけてお風呂を沸かしていました。
また、ご飯はかまどで炊いていました。
米を洗っておいて、お風呂が焚き上がる15分くらい前に
かまどに火を入れると、お風呂が焚き上がったころに、
米がふつふつと沸騰してきます。
そうして、炊きあがったご飯を
保温用の電子ジャーに移して完了です。
釜に残ったおこげをおやつがわりに
塩をまぶして食べていたのですが、
このおこげがとてもおいしかったです。
小学4年生ぐらいから高校を卒業するまで、
この日課は続きました。
高校時代は、野外活動でキャンプがあると、
真っ先に炊事係に任命されました。
当時は石油で沸かすタイプのお風呂が普及していて
お風呂とご飯を薪で焚いているのは同級生で私だけでした。
「なんでお前の家、薪で風呂焚いてるんだ!?」
と驚かれたものですが、
薪風呂はじっくり体が温まるという良さがありました。
当時、風呂焚きと炊飯は、私の日課として
当たり前という感覚でした。
そんなわけで、薪割りと焚きつけ、炊飯に関しては、
誰にも負けない自信がありました。
両親の姿を見て育った私は、現在、地域の工務店の道を
歩んでいます。
両親の姿から学んできたように、私の姿を見てご縁ある方に
何かしら学んでお役に立てたらうれしいなと思っております。
ふくろうはうすも地域に根差した桐生市の工務店です。
地域の皆様のもっとお役に立てれば嬉しいなと思っていますので、
お気軽にお声がけいただけたら嬉しいです♪
そして何かしら、
お住まいのお悩みやご不便なことがありましたら、
「住まいの健康寿命診断士」の私、高橋まで、
お気軽にご相談ください。
新築やリフォーム・リノベーションを計画されている方は一度、
オープンハウス「ふくろうはうす 暮らしの見学会」に
参加してみて下さい。
あなたとご家族が望む暮らしの在り方を取り入れた住まいのヒント、
実際に私たちが暮らしている家から得られる気づきなど、
色々受け取ってお持ち帰りいただけたら幸いです。
現在、オープンハウス「ふくろうはうす 暮らしの見学会」に
ご参加くださった方には、もれなく
(書籍)「群馬発! 住まいの健康長寿リノベーション!」を
プレゼントさせていただいていますので、
是非、受け取っていただけたら嬉しいです。
群馬県桐生市にお住まいの方はもちろん、
みどり市、太田市、伊勢崎市、前橋市にお住まいの方も
お気軽にお越しくださいね。
次回は「減築リフォームで叶える居心地の良い空間づくり」
のテーマで準備しています。
楽しみにしてくださると嬉しいです。