「周りの家が塗装しているから、
そろそろうちもなのかな…」
今回ご相談に来られたのは、
30代前半のご夫婦でした。
桐生市内の分譲系建売住宅を
10年ほど前に購入され、
これまで大きな不具合もなく
暮らしてこられました。
とはいえ、
10年を過ぎた頃から訪問営業が増え、
近所でも外壁塗装をする家が
目立つようになってきました。

様々な話を見聞きする中で、
「今がタイミングなのかどうか」
が分からないまま、
不安だけが積み重なっていったそうです。
お子さんも含めた30代のご家族がご来場
特にこの世代の方は、
将来のことを本当によく考えています。
お子さんの成長に伴う教育費、
家族のライフイベントなど、
節目ごとに大きなお金が必要になることが
分かっているからこそ、
「よく分からないまま、大事なお金は使いたくない」
そのお気持ちは、とても自然なものだと思います。
YouTubeやネットで情報を集めても、
「これって本当に自分の家に当てはまるの?」
という疑問は消えません。
実際に、住宅展示場にも足を運んでみたけれど、
答えは見つからなかったそうです。
そんな中、当社のブログを読んでくださり、
「ここなら相談しても大丈夫そう」
と感じていただけたとのこと、
本当にありがたく思います。
ご相談当日は、
ご家族そろって来てくださいました。
小学校低学年のお子さんが、
学校の宿題をテーブルに広げて
一生懸命取り組まれている姿が
微笑ましかったです。

家の話し合いに、自然と
子どもさんも一緒にいる光景を見ながら、
「このご家族は、ちゃんと
“家のこと”を共有されているな」と感じました。
「住まいの健康寿命診断」の本質
「今回ご相談に来ていただきましたが、
何が一番心配でしたか?」
そう伺うと返ってきたのは、
「今が本当に塗装のタイミングなのかどうかを
知りたかった」という言葉でした。
そこでお話ししたのが、
「住まいの健康寿命診断」の本質です。

「住まいの健康寿命診断」は、
単に悪いところを探すためのものではありません。
今のお家の健康状態を、
できるだけ客観的・科学的に知り、
将来どんな暮らしをしたいのかまで含めて、
大きな流れで考えるための
“立ち止まる時間”だと思っています。
分かっていて手を加えるのと、
分からないまま進めるのとでは、
結果がまったく違ってきます。
熱画像カメラなどを使い、
目に見える形で状態を整理し、
診断書としてまとめた上で、
「この家は、これからどこまで耐えられるのか」
「将来のリフォームをどう重ねていけるのか」
を一緒に考えていきます。
お子さんはこれから成長され、
家の使い方も変わっていくでしょう。
住宅設備は寿命を迎えれば更新が必要になります。
だからこそ、50年先くらいまでを見据えた
「住まいの健康長寿の年表」を作り、
ご家族のライフイベントと重ねながら逆算していく。

これは、ファイナンシャルプランと
とてもよく似た考え方です。
「家を直すことは、義務だと思っていました」
そうおっしゃったご主人の言葉が印象的でした。
義務になると、
「やらなければならない」になってしまい、
家づくりの楽しさが半減してしまいます。
新築を購入されたとき、ご家族で
楽しい未来をたくさん思い描いたはずです。
旅行、趣味、日々の暮らし。
家もまた、その延長線上にある存在
なのだと思います。
義務ではなく、未来を描くための家づくり
リフォームを考え始めるのは
50~60代が多いのが現実ですが、
30代から「家とどう付き合っていくか」
を考えられるのは、とても理想的なことです。
家も人も「健康状態」を
イメージできるようになると、
日々の選択の基準がはっきりしてきます。
その積み重ねが、将来の安心につながっていきます。
ふくろうはうすが大切にしているのは、
「残す・伝える・繋がる」という考え方です。
世代を超えて住み継がれる家には、
自然と価値観も伝わっていきます。
二世代、三世代で暮らすご家族を見るたびに、
家と暮らしが密接に結びついていることを
感じます。
先人の知恵や想いが、
今の暮らしを支えている。
そう思うと、
この仕事を通して伝えていくことが、
自分の役目なのかもしれないと感じます。
お話を進めていくうちに、
「やっと合点がいきました」
と、ご主人が晴々とした表情をされた時は、
とても嬉しかったです。

若い世代の方にこそ、
住まいの健康寿命を考えるという視点が届いてほしい、
義務ではなく、未来を描くための家づくりとして。
そんな想いを改めて再確認して、
以前にも増して深く伝えていきたいと思った、
今回のご相談でした。
国の補助金・桐生市の住宅リフォーム補助金の活用サポートはこちら
「ふくろうはうすの住まいるライフ」(FM桐生毎週水曜日12:40分~)はこちら
YouTube チャンネル「ふくろうはうすの住まいるライフ」はこちら
群馬県桐生市の工務店
リフォーム・リノベーション専門店
住まいの健康寿命診断士
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋でした。
次回は「ラジオがつないだご縁と、リフォームの話が
3年立ち止まった理由」のテーマで準備しています。
楽しみにしてくださると嬉しいです。




