住宅の省エネ化が進む中で、
再び注目を集めているのが
「ソーラー給湯器」です。

中でも、長府製作所の製品は
“シンプルで壊れにくい”という点で、
職人や施工業者から高い信頼を得ています。
ふくろうはうすの施工例でも、
25軒を超えるご家庭に設置してきましたが、
いずれも長年安定して稼働しています。
シンプルな構造が長寿命の秘訣
長府製作所のソーラー給湯器は、
水道水をそのまま本体に供給し、
太陽光で温めたお湯をそのまま使用する
という単純構造です。
水を上げるホースと
お湯を下ろすホースの2本のみのため、
故障が少なく、メンテナンスも比較的簡単です。
30年以上経過しても
現役の機器が多く見られるのは、
このシンプルさゆえと思われます。
7年前に新築されたお客様のお住まいでは、
真空集熱管を使ったタイプ「直接型」を
設置しました。
夏場はほとんどガス給湯器が稼働せず、
冬場でも晴れ間があれば
42〜43℃のお湯が得られます。

ガス代の節約効果も高く、
「この夏は給湯器をほとんど使わなかった」
という声も多く寄せられています。
直接型と間接型、それぞれの特徴
ソーラー給湯器は大きく分けて
「直接型」と「間接型」があります。
我が家は、ガス給湯器と一体化した
「間接型」を採用しています。
不凍液を循環させて太陽熱を集め、
タンク内で熱交換する方式です。
冬場のガス代は通常の1/3以下まで抑えられており、
省エネ効果は抜群です。
「直接型」はシンプルですが、
屋根上のタンクでお湯を貯めるため、
満水時には700〜800kgもの重量になります。
対して「間接型」は
お湯を貯めるタンクが地上にあり、
集熱パネルに不凍液を循環させるだけなので、
約260kgと軽く、耐震面でも安心です。
容量を大きくしたい場合は、
パネルやタンクの増設も可能です。
そのため、最近では間接型の人気が高まっています。
コストと設置の現実的な話
「直接型」ソーラー給湯器は、
本体価格が約30万円、
設置費込みで40万円前後です。
配管工事などを含めても、
総額50万円程度で導入できます。
ガス・石油給湯器との併用により、
冬場の不足分を補いながら、年間を通して
エネルギーコストを大幅に削減できるのが魅力です。

ちなみに「間接型」の場合は、
本体価格が約40~70万円で、
70万円のものは給湯器と併用できるタイプです。
設置費込みで、50~90万円前後です。
ただし、降雪量の多い地域の場合は、
冬場の効率が極端に悪くなります。
日照量の多い夏場には、使うことも
できますが、冬場はソーラー給湯器は
お休みになる場合もあります。
例えば、ソーラー給湯器でなく、
エコキュートを設置する場合、
本体価格が約50万円、
工事費込みで60~80万円くらいです。
30年現役の耐久性
あるお客様のお家には、30年以上前に設置された
長府製ソーラー給湯器がいまだ現役で使われています。
石油給湯器と組み合わせて使われており、
「1度メンテナンスしただけなのに壊れない」
と驚かれています。
農家さんのお住まいでも同様の機器が
30年経っても稼働しており、
配管の一部修理だけで十分対応できています。
昔の家づくりと今の違い
昔は「家は自分で手を入れて長持ちさせる」
という考え方が強く、
メンテナンスを惜しみませんでした。
最近は「10年で交換」という考えが
主流になっていますが、適切な手入れをすれば
30年も使用できるのです。
光熱費が高騰する今だからこそ、
「直して使う」という価値観を
見直すべき時かもしれません。
エコキュートとの比較
現在主流のエコキュートは
電気を利用して空気熱を圧縮・加熱します。
熱効率は高いものの、
ソーラー給湯器との直接連携が難しく、
太陽熱の恩恵を最大限に活かせません。
一方、ソーラー給湯器は
自然エネルギーをそのまま利用し、
ガス給湯器などと柔軟に連携できます。

夏場は80℃近いお湯が作られ、
浴槽にお湯を下ろして水で薄めるだけで
快適な温度になります。
お風呂好きな方は一日に2回お湯を入れ替え
入ることも可能です。
“太陽のお湯”のやさしさ
太陽熱でゆっくり温めたお湯は、
肌にやさしいと感じる方が多いようです。
ガスや電気で急激に加熱したお湯は、
分子運動が活発で肌を刺激することがありますが、
太陽熱のお湯はまろやかで保温力も高いと評判です。
まるで温泉のように、
体の芯から温まる感覚を楽しめます。
ソーラー給湯器の設置を検討されている方は、
ふくろうはうすの私、高橋までご相談くださいね。
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群馬県桐生市の工務店
リフォーム・リノベーション専門店
住まいの健康寿命診断士
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋でした。
次回は「天窓を設置する前に知っておきたい、
メリットとデメリット」のテーマで準備しています。
楽しみにしてくださると嬉しいです。




