「住まいの健康寿命診断」で見えてくる未来 ― 2025年の締めくくりに


今年も一年、
本当にさまざまなお住まいのお悩みに触れ、
たくさんのご縁をいただきました。



その中で強く実感したのが、
お住まいに不安やご要望を持たれている方が
実際に様々な展示会や見学・相談会で
ご相談しているにも関わらず、
納得のできる回答を得られていないことです。



「住まいの健康寿命」を
きちんと見極められる人がもっと増えれば、
住まいづくりに対して、
より柔軟な提案を取り入れて、
施工計画を進めることが出来るのですが、
まだまだ少ないのが現状なので、
今後もっと増えていくよう、
ふくろうはうすも積極的に
活動していきたいと思います。



最近は、直接お家を拝見できなくても、
ZOOMなどを通してお話を伺いながら、
その方に合った改善点方向性をお伝えするなど、
遠隔でのご相談を受けさせていただく場合もございます。



実際には、「住まいの健康寿命診断」を
現地で行わなければ、
具体的なお話を進めることはできませんが
お悩みを解決するための方向性をお伝えすることで、
お客様からは、
「業者さんの見積もりの内容がわかりました」
「何をポイントに業者さんと話せばよいのか
わかりました」
など、お悩みの解決の糸口を掴んでいただけているようで
うれしく思います。




「住まいの健康寿命診断」が必要とされる理由


人生100年時代と言われるように、
人の健康寿命が注目される一方で、
住まいに対しては「建てるか、壊すか」だけの
極端な判断になりがちです。



しかし本来、家にも柔軟性があり、
まだまだ長く使える可能性を
持っていることもあります。



・暮らし方が変わった
・子育てが終わった
・親が建てた家をどうするか迷っている
・リフォームがいいのか、建て替えがいいのか判断できない



こうした迷いを抱えながらも、
適切な診断を受ける機会がなく、
結論が出ないまま時間だけが過ぎてしまう方が、
意外なほど多いのです。




築35年、手つかずの家に眠っていた“柔軟性”


今年2025年10月に開催した、
リフォーム10年目の見学相談会の中で、
とても印象深い「住まいの健康寿命診断」が
ありました。



親御さんが建てられた二世帯住宅は、
50〜55坪ほどの大きな家で築35年ほどの
お住まいです。



親世代がお亡くなりになってから
片側の住まいは使われないまま、
いわば“空いた家”になっていました。



「広すぎる家を持て余しているし、
建て替えた方がいいのでは?」
「次世代が戻って住む予定もないので、
残す意味はあるのかな?」



お客様がそんな迷いを抱えられている中で
住まいの健康寿命診断」を行いましたが、
床下・天井裏・小屋裏、隅々まで見ていくと、
驚くほど良好な部分が多いことがわかりました。



「十分にリフォームに耐えられるし、
減築してコンパクトに住む方法もありますよ」



その言葉をお伝えすると、
ご家族の表情がパッと明るくなりました。



選択肢がこんなにあるのですね」
「『住まいの健康寿命診断』という言葉が
腑に落ちました」



何もわからない状態では、
建て替えかリフォームかの判断はつきません。



しかし、家の柔軟性を把握できれば、
進むべき方向が少しずつ見えてきます。




家にも“柔軟性”がある ─ だからこそ診断が必要


診断の途中、旦那さんが言われた一言が
印象的でした。



「見学会で、社長がボルダリングを行う様子を
見ていたので、家の床下に潜っていく姿を見て、
“この柔軟性診断に直結するのだ”と
よくわかりました」


柔軟性─それは家にも同じことが言えます。



床下や屋根裏を見ることで、
躯体寿命がどのくらいあるのか、
診断することになります。

その上で、リフォームするために
柱や梁のどこなら動かすことができるのか、
どこを補強すれば、住まいの健康寿命を
延ばすことができるのか、



つまり、現状の建物がどれだけ
変化に対応できるか”を見極めることが、
診断の核になります。



そしてその柔軟性こそ、
リフォームの可能性の答えにつながります。



「建て替えしかないと思っていたけど、
こんなに選択肢があるなんて」
「初めて自分の家に対して
明確な答えをもらえた気がします」



その言葉をいただけたことが、
今年も大きな励みになりました。




診断なくして、家の将来は決められない


今回は、他にも印象深いご相談がありました。



お住まいに伺うと、
中途半端にリフォームされた状態で
放置されていました。



水回り工事の途中で、施工業者に対して、
「このまま続けてよいのだろうか?」と
不安を抱かれ、工事をストップされたそうです。



その後、施工の続きをしてくれる
他業者を探しながら、気付けば、
5年も経っていたそうです。



このご家族も、何が正しいのかわからず
不安なまま進めない状態”になっていました。



「まずは、『住まいの健康寿命診断』をしましょう。 
診断結果をみて、今後のことを考えましょう。」
とお伝えしました。



中途半端に手が入っている以上、
思わぬ問題が潜んでいるかもしれないため、
診断も慎重に行う必要があります。



また、目利きと見極めがなければ、
本質的な問題の解決へ向けて進めない、
と考えます。




2月最後の週に、このテーマを選んだ理由


今年2055年、最後のブログとして
住まいの健康寿命診断」を語ることに、
とても意味を感じています。



迷っている方、悩んでいる方、
情報が多くて混乱している方、
立ち止まっている方に、
まず必要なのは“正しい診断”です。



これは家づくりの終着点を決めるための
出発点でもあります。



・建て替えか、リノベーションか。
・減築なのか、間取り変更なのか。
・あるいは、現状維持なのか。



住まいの健康寿命診断」によって
答えが浮かび上がってきます。



来年はその考え方をもっと広げ、
住まいの健康寿命診断士」として
多くの方やそのお住まいと
向き合っていきたいと思っています。




2025年のおわりに


2025年も、たくさんのお住まいや
ご家族のストーリーに出会いました。


そのひとつひとつが、私の仕事の原動力です。



2026年の来年もまた、
住まいの健康寿命診断」を行い、
かけがえのないお住まいを
丁寧に、誠実に、診断したいと思っています。


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リフォーム・リノベーション専門店
住まいの健康寿命診断士
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋でした。

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