去年2025年の年末に、
「突然、家の電気が全部落ちた」
とお問い合わせいただきました。
分電盤を見ると、
ブレーカーは上がっているのに、
電気は遮断されてしまって、
復旧できないというトラブルです。

最近の電気使用量の制御は
スマートメーターによって、
遠隔操作されるようになり、
以前のように、
ブレーカーを上げると復帰する
という単純なものではなくなりました。
そこで、今回と次回の2回に分けて、
ブレーカーとスマートメーターの
お話をさせていただきます。
分電盤とブレーカー
昔の家の分電盤を思い出してみると、
「30アンペア」「40アンペア」と書かれた
大きなブレーカーが付いていて、
電気使用量が限度を越すと
自動的にブレーカーが落ちて
電気を遮断するという仕組みに
なっていました。

この仕組みはとても単純で分かりやすく、
ブレーカーが落ちてしまっても
「とりあえずブレーカーを上げる」
という行動が自然に身についていました。
そのため、一時的な電気の使い過ぎで
電気が遮断された場合も、
簡単に電気の復旧ができていました。
ところが今、住宅の電気の仕組みは
大きく変わってきました。
ブレーカーからスマートメーターへ
現在主流なのは、
室内の分電盤にメインブレーカーがない
タイプです。
その代わりに、家の外にある電力量計が
「スマートメーター」へ置き換わりました。

スマートメーターは、電気の使用量を
デジタルで管理するだけでなく、
・振動を感知して電気を遮断する
・異常があれば自動でストップする
・電力会社が遠隔操作で電気を止めたり復旧させたりできる
といった、これまでにはなかった役割を担っています。
つまり、電気の安全管理の“司令塔”が、
家の中から外へ移動したということです。
室内の分電盤には、
各回路用のブレーカーや漏電ブレーカーは
残っていますが、昔のような
「大元を守るブレーカー」は
姿を消しました。
異変があれば、
スマートメーターが判断して
電気を止める。
使いすぎた場合も、外のメーターが感知します。
これは一見、とても合理的で
安全な進化に思えます。
検針員さんが家を回らなくてもよくなり、
使用量も正確に把握でき、
災害時の安全対策にもなり、
確かにメリットは多いです。
ただ、問題なのは、
「この変化を知らない人がとても多い」
ことです。
アナログからデジタルへ~システムの変化
「分電盤があるから大丈夫」
「ブレーカーが落ちたら、また上げればいい」

今までと同じように思っていると、
いざという時に状況が理解できず、
戸惑うことになります。
漏電ブレーカーは、
昔のブレーカーのように
簡単には落ちません。
一定以上の揺れや異常を
センサーが感知したときに
初めて反応します。
アナログからデジタルへ、
一歩進化した形ではありますが、
その分「見えにくく」なりました。
電気の役割は変わっていません。
使いすぎたら止まるし、
異常があれば遮断されます。
ただ、その判断と操作を私たちの手から
システムに委ねる時代になりました。
この「見えない変化」を知らないままでいると、
思わぬところで困ることになります。
その具体的なお話を、
次回お伝えしたいと思います。
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住まいの健康寿命診断士
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋でした。
次回は「スマートメーター時代の落とし穴と、
これからの備え」のテーマで準備しています。
楽しみにしてくださると嬉しいです。




