眠れない夜の原因は“光”にあった?LED時代の睡眠障害と改善のヒント


最近、「なかなか寝付けない」
「夜中に何度も目が覚める」
「朝スッキリ起きられない」
などのお悩みをよく耳にします。



特に、子どもが夜遅くまでスマホを見て
朝起きられないといった話もよくお聞きします。



現代人の睡眠障害の背景には、
実は“光の質”が大きく関係していると
言われています。



LED照明が普及してから、
睡眠の質が低下したと感じる人が増えたようで、
「元の蛍光灯に戻してほしい」という
お客様が多数いらっしゃいます。



LEDは省エネで便利ですが、光が非常に強く、
ブルーライトを多く含みます。



さらに、スマホやパソコンなどの画面からも
強い光を浴び続けることで、
脳が「まだ昼間だ」と錯覚し、
眠りに入りにくくなっているなどの
原因もあるそうです。




光と睡眠ホルモンの関係


人間の体内時計は24時間より少し長く、
そのリズムを調整してくれるのが
メラトニン」という睡眠ホルモンです。



朝、オレンジ色の朝日を浴びることで
メラトニンの分泌が抑えられ、脳が覚醒します。



そして、
夜になると再び分泌が増え、自然と眠気が訪れる、
これが人間本来のサイクルです。



しかし、現代の生活では
になっても室内が明るく、
強い光を浴び続けているため、
メラトニンの分泌が乱れます。



その結果、寝つきが悪くなったり、
眠っても疲れが取れないという状態に
陥ってしまいます。




夜は「暗さ」を意識する


睡眠の質を高めるためには、
夜の照明環境を見直すことが大切です。



例えば、食事の時間までは
ある程度明るくても構いませんが、
食後からは徐々に照度を下げていくことで、
夜になったことを体で感じることが大切です。



LED照明をお使いの方は、
照度を30%程度まで絞るのが理想です。



最初は少し暗く感じても、
1週間ほどで自然と慣れていきます。



また、照明の色を“電球色”
切り替えるのもおすすめです。



オレンジ色に近い暖かい光は、
夕暮れや焚き火のようにリラックス効果があり、
自然な眠気を誘ってくれます。



実際、ホテルの客室では睡眠導入を促すために、
あえて照度を落とした照明が使われています。






照明の使い分けで快眠をサポート


リビングでは、
ダウンライトなどの間接照明を活用して、
主照明を落とすだけでも落ち着いた空間になります。



子ども部屋も、勉強時は明るく、
就寝前は照度を下げるようにするだけで、
眠りの質が変わります。



の日本の家では、
夜は石油ランプや囲炉裏の灯りなど、
ほんのりとした明るさで過ごしていました。



家族が囲炉裏の火を囲みながら過ごすその時間が、
自然と体を「休息モード」に導いていたのです。



現代の家でも、照明を落として陰影を楽しむことで、
心も体もリラックスできる空間になります。




白熱灯の魅力と使い方


最近はほとんど見かけなくなった白熱灯ですが、
その温かみのある光は、
目にとても優しいといわれています。



ふくろうはうすの事務所にも、
一部に白熱灯を使用しています。



多少熱を持ちますが、
影をつくることで目の負担が軽く、
作業中でも疲れにくいというメリットがあります。



とはいえ、省エネの流れの中で、
白熱灯を使い続けるのは難しいため、
LEDの「」と「明るさ」を
上手にコントロールすることが大切です。




スマホとの付き合い方にも注意


夜、スマホを1時間以上見続けるだけで、
睡眠障害のリスクが約5倍に高まる
という研究結果もあります。



寝る前のスマホ使用は控え、
少なくとも就寝1時間前には
画面を見るのをやめるようにしましょう。



どうしても使いたい場合には、
ナイトモードブルーライトカット機能
活用するのがおすすめです。




光との付き合い方を見直す


LEDやスマホの強い光は、便利な一方で
私たちの体に知らず知らずのうちに
影響を与えています。



光を落とし、暖色の照明を使い、
自然のサイクルに近づけるだけで、
睡眠の質は大きく改善されます。



眠りの質を高めるための第一歩は、
夜を明るくしすぎない」ことです。



光との付き合い方を見直して、
本来のリズムを取り戻し、
スッキリとした朝を迎えられると
良いですね。



是非、今日から、明かりを意識していただけたら
嬉しいです。


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群馬県桐生市の工務店
リフォーム・リノベーション専門店
住まいの健康寿命診断士
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋でした。



次回は「『俱会一処(くえいっしょ)』に込めた願い~人が集い、
心が通う永代供養塔」のテーマで準備しています。
楽しみにしてくださると嬉しいです。

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