「壁付けタイプ」と「天井埋め込みタイプ」のエアコン比較!どっちが良い?


本格的な夏の暑さが訪れる前のこの時期に、
日除けのためのスタイルシェードの設置と
エアコンの入れ替えについて
ご相談いただくことが多くなっています。



スタイルシェードの設置については、
以前の記事がありますので、
よろしければご覧くださいね。



エアコン交換については、
「エアコンの効きをよくするには、
どうしたらよいですか?」
というご相談をよくいただきます。



エアコンの平均的な寿命は、
10年くらいと言われています。



ちょうど、交換の時期を迎えられ、
本格的に暑くなる前に、
エアコン能力をアップさせ、
少しでも快適に過ごすことができれば、
というご相談内容です。



今回は、そんなエアコンの種類と
設置時のメリットデメリットについて
お話させていただきます。




「壁付けタイプ」と「天井埋め込みタイプ」のエアコン


10年ほど前のリフォームに伴って、
エアコンの入れ替えをされたお客様から、
先日、ご連絡いただき、
「少し、不具合が出始めたので、
エアコンを入れ替えてほしい」
と、交換ご依頼をいただきました。



エアコンの設置と聞くと、
多くの方は壁付けタイプのものを
思い浮かべられることと思います。



一般的には、壁付けタイプを設置しますが、
場合によっては、業務用でよく見られるような、
天井に埋め込むタイプのものを設置した方が
効率が良いことがあります。



この度、エアコン交換のご依頼を
いただいたお客様が、まさに、
12~13年前に天井埋め込みエアコン
設置されたお客様です。



天井埋め込みエアコンを設置する条件は、
天井にエアコン本体を設置するだけの
ふところ(天井裏の空間)があることと、
人が作業できるスペースがあることです。



最近は、薄型のものも出てきているため、
天井のふところ(天井裏の空間)が
30cmほどあれば、天井埋め込みエアコンを
施工できるケースもあります。



お客様のお住まいは、
天井のふところ(天井裏の空間)が、
30cmギリギリと言ったところでしたが、
なんとか、うまく収めることができました。



リフォーム前は、
壁付けタイプを設置されていましたが、
リフォームを機に、
天井埋め込みタイプへの変更
ご提案させていただきました。



というのは、
壁付けエアコンだと、フラップ
風の循環方向や風向きなどを調整すれば、
ある程度、暖気や冷気を
循環させることはできますが、
リフォームしてお部屋が広くなった分、
温度ムラができやすくなります。



また、天井高が高ければ高いほど、
平面的な温度ムラをなくすという意味で、
天井埋め込みタイプを設置する方が、
部屋の温度を均一化させることができます。




天井埋め込みエアコンは立ち上がりが早い


天井埋め込みタイプのエアコンは、
部屋のほぼ真ん中の天井に設置します。



エアコンの吹き出し口が、
1方向のタイプと2方向のタイプがあり、
2方向のタイプだと、
長方形の部屋の長手方向(長い方向)に向かって
中央から両方向へ吹き分けることができるため、
広い部屋でも効率よく、
暖気や冷気を循環させることができます。



天井埋め込みタイプのエアコンを稼働させて、
例えば、暖房にする場合、
天井から床へ、真上から真下
暖気が真っ直ぐ下りてくるため、
を直接暖めることができて、
なおかつ、も暖まります。



まず、床が暖められ、じわじわと壁が暖かくなると、
人は腰から下の体感温度で暖かさを感じるため、
エアコンの立ち上がり早さを感じられます。



広い部屋でより快適に過ごしたい人や、
お年寄りなど、温度変化弱いご家族が
いらっしゃる場合、選択肢のひとつとして
天井埋め込みタイプのエアコンについて
ご説明させていただいています。




壁付けタイプのエアコンは足元が冷える


逆パターンの事例で、
天井埋め込みタイプのエアコンが故障したため、
壁付けタイプのエアコンを設置されたお客様から、
「暖房が全然効かなくて、足元が寒くて…」
とご相談いただいたケースがあります。



お住まいに伺うと、
天井高のあるお家で、広い長方形のリビングに、
壁付けタイプのエアコンが設置されていました。



ご親戚の家電屋さんにお願いして、
冬になってから、壁付けタイプのエアコンを
設置されたそうです。



空間の容積に対してエアコンの能力を選びますが、
故障した天井埋め込みタイプと同じくらいの能力
壁付けタイプのエアコンが設置されていました。



そこで、サーモカメラを使って、
エアコンから吹き出される温風の温度分布を調べ、
サーキュレーターを部屋の角に置いて、
吹き出された温風対角線上に流れて、
ぐるりと一回りするよう工夫しました。



その冬は様子を見ていただきましたが、
「上半身は何となく暖かいけど、
腰から下が冷える」とのことで、
翌年の夏の始めに、改めて、
天井埋め込みタイプのエアコンを
設置することになりました。



半年ほどで使われなくなった
壁付けタイプのエアコンは、
もったいないので、外して、
別の部屋に設置させていただきました。



新たに設置した天井埋め込みタイプは、
それまで使われていた壁付けタイプと、
ほぼ、同じ能力のものを設置させていただきましたが、
その年の冬を迎えた時に、お客様は、
「寒さが体感的全然違う」とおっしゃっていました。



壁付けタイプのエアコンにも、
暖房強化型があります。



エアコンの吹き出し口からに向かって、
大量の温風を拭き出して床を暖めることで、
足元から暖められるというものです。



寒冷地仕様となっており、
場合によっては、この暖房強化型の
壁付けタイプのエアコンを
ご提案させていただくこともあります。




「壁付けタイプ」「天井埋め込みタイプ」エアコンの設置費用


部屋の温度を均一化させることのできる
天井埋め込みタイプのエアコンですが、
壁付けタイプのエアコンに比べると、
本体価格、施工費の負担が大きくなります。



同じ能力のもので比べた場合、例えば、
壁付けタイプで20万円くらいのものを選ぶとして、
天井埋め込みタイプだと30万円くらいかかり、
3割ほど高くなります。



施工費についても、同様にかかるため、
本体と施工費で
壁付けタイプが25~26万円くらいとすると、
天井埋め込みタイプは、36~38万円くらい
かかります。



設置後、天井埋め込みタイプのエアコンは、
体感温度が上がるまでの時間が短く、
安定運転に切り替わるのも早いです。



例えば、
断熱性向上させるリフォームをされたあと、
天井埋め込みタイプのエアコンを設置された場合、
1年の冷暖房のトータルコストを計算すると、
壁付けタイプより電気代安くなります。



また、天井埋め込みタイプのエアコンは、
家電屋さんには置かれていません。



天井埋め込みタイプのエアコンについて、
家電屋さんにご相談に行かれたところ
「工務店さんにやってもらってください」
と言われたとのことで「ふくろうはうす」へ
ご相談に来られたお客様もいらっしゃいます。



天井埋め込みタイプの設置をされている
家電屋さんもいらっしゃいますが、主に、
壁付けタイプのエアコンを取り扱っているのが
家電屋さんです。



使用環境などいろいろな条件によって、
最適なエアコンを設置されるとよいかと思います。



エアコンの交換時期に差し掛かっている方、
天井埋め込みタイプのエアコンの設置を
ご要望されている方は
ふくろうはうすの私、高橋までご相談くださいね。


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群馬県桐生市の工務店
リフォーム・リノベーション専門店
住まいの健康寿命診断士
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋でした。



次回は「エアコンを選ぶポイント&比較」のテーマで準備しています。
楽しみにしてくださると嬉しいです。

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