無線にハマった中高生のころの高橋俊博

2023年を迎えてから早くも2週間が経ちました。
新年に立てた目標や計画に向けて順調に進んでいますか?

 

私はゆとりのある時間を作ろうと
毎年、心に決めるのですが
ふたを開けると、ノンストップで突っ走って、
年末を迎えているのが現状です。

 

2023年の目標があなたも私も叶うことを願っている
リフォーム・リノベーション専門店
住まいの健康寿命診断士
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋です。

 

前回のコラムでは、電気に夢中だった子どものころの
エピソードをお話しましたが、今回は、その続き、
中高生のときに嵌(はま)ったアマチュア無線のお話を
させていただきます。

 

モールス信号で通信する手づくりの無線機

前回のコラムで少し触れましたが、
中高生のころはアマチュア無線に没頭していました。

高橋社長の「ありし日の無線局」& ふくろうキャラクター(ぷく・ふくお・ふくこ)

小学生のころから、壊れて要らなくなった
ラジオやテレビの部品を集めていましたが、
それらの部品を使って無線機を作ったのが
5~6年生のころでした。

 

無線に音声を乗せるのは難しいのですが、
モールス信号(トンツー)で無線信号を出すのは、
比較的簡単なので、モールス信号でやり取りをする
無線機を作りました。

 

モールス信号を使うと、思いのほか、
遠くの人と通信することができます。

 

日本からは地球の裏側になるブラジルや
アフリカのコンゴに住まわれている人、
日本の遠洋漁業(マグロ漁など)で
アラスカ海、ベーリング海に出ている
漁船の乗組員の人たちなど、様々な人と交信しました。

アラスカ海、ベーリング海に出ている日本の漁船の乗組員の人たちとモールス信号で交信しました

当時は、衛星通信電話などなかったため、
アマチュア無線が娯楽であり、
通信手段の一つでもありました。

 

無線局の免許証を取得

国土交通省から発行されている無線局の免許証を取得すると
コールサインも取得することができます。

 

そこで、一番簡単な無線の国家資格
小学5~6年生の時に取得しました。

 

「電波を発信してもいいですよ」という許可証でもあります。 

 

受信するだけなら、特に免許は要りませんが、
電波を発信するためには免許が必要です。

 

遠洋漁業の乗組員さんとのやり取りでは、
まず、あいさつから始まり、天気の情報を交換して、
海の状況なども話していただきました。

 

その後「今日は大漁だった」「どんな魚が釣れた」
「今船内で何をやっている」「ロードワークしている」など、
1通話あたり3~4分、長くて5分くらい交信していました。

 

呼び出し符号のCQCQ(シーキューシーキュー)のあと
自分のコールサインを発信するのですが、
誰かがキャッチしてくれると「今受信しました」と、
受信相手のコールサインを受け取ることができ、
打診してOKならつながることができます。

 

無線の醍醐味は自分が作った電波を発信して繋がることと
見知らぬ人と繋がる楽しさです。

 

 

無線という同じ趣味や興味を持っている人が電波を使って
受発信するのですが、無線用語、通信文は世界各地で共通語
というところも面白みの一つです。

 

モールス信号の送り方にも個性が出るため、
ゆっくりと発信する人や、
聞き取れないくらい早打ちの人など、
様々な癖があり、面白いです。

 

日本人だけでなく、アメリカ人、ドイツ人、フランス人、
東ヨーロッパのポーランド人、ユーゴスラビアの人たちとも
交信しました。

 

ロシアの東部地方やアメリカのカリフォルニアなどに
電波が良く届き、通信がスムーズでした。

 

電波にもいろんな種類があり、特性があるため、
実験しながら、調整したり、アンテナを工夫したりしました。

 

例えば、この波長で行くなら、
このアンテナの性能を上げればよいと
小学生の頃集めたテレビやラジオなどの部品
(ガラクタ)を使ったりもしました。

 

どこまで電波が届くか、
どれだけ小さい出力で遠くまで飛ばせるかなど、
電波の実験遊びのようなことを繰り返しました。

 

自作の無線機を改造し工夫して、電波が遠くまで飛び、 
初めて交信できた時の喜びはひとしおでした。

 

世界中の人とある程度つながるという
よい経験をさせていただきました。

 

友人と一緒にモービル通信

一緒に山登りをする古くからの友人がいて、
私の影響で無線にも興味を持つようになりました。

 

20代になるとモービル通信が流行ったため、
お互いの車に無線機を積んで、
別々の山まで走らせて交信したり、
無線機を積んだ車に一緒に乗り込み山頂まで走って、
四国、九州、北海道の人と交信したこともあります。

モービル通信が流行ったころ、友達とお互いの車に無線機を積んで、別々の山まで走らせて交信しました。

 

自宅には無線用の25メートルくらいのアンテナ
自分で作った巨大アンテナの鉄塔がありました。

 

無線をやめてから、しばらく放置していたのですが、
夏場になるとたまに鉄塔に雷が落ちました。

自作の巨大アンテナの鉄塔に、夏場になるとたまに雷が落ちました

落雷するとパシッ、ドカンと地震のような地響き
轟音(ごうおん)が鳴り響き、一瞬、鉄塔が赤く光ります。

 

その地響きと轟音(ごうおん)を
目の当たりにすると衝撃的で、
現在はアンテナを降ろしています。

 

無線機も片付けてしまいましたが、
たまに当時を思い出して、
交信したいと思うこともあります。

 

無線局の免許は、5年に1回の更新ですが、
法的なことや電波を使う環境や条件などが変わるため、
定期的な更新が必要で、電波を発信するのに
最適な環境や条件も担保することになっています。

 

無線局の免許とは別に無線従事者資格があり、
こちらは終身免許です。

 

アマチュア無線で世界中の人と繋がる

無線上では、土地や人種の違いに関わらず
生の声が入ってきます。

 

現在、戦争している地域では、無線で現状を伝えたりと
ネットには上がってこないような会話も
されていると思われます。

 

無線をしていたころ、世界中のどこかで絶えず
いろんな紛争があり、戦地でしかわからない
本当の惨状など、その空気感が伝わってきました。

アマチュア無線の紛争地域との交信で、戦地の生の声、本当の惨状などの空気感が伝わってきました

日本にいると、紛争など考えることがないのですが、
平和とは真逆の荒れた環境に置かれるのはどういうことか、
考えさせられました。

 

アフリカとの交信では、陽気な人が多く
ジョークを交えてくるので、モールス信号で (笑)のような
文字を送ったりと、楽しいひとときでした。

 

さっきまでスコールで嵐のようだったが、
降りやむと穏やかになり、
高い山に虹が出ているとか、蜃気楼が出ているとか、
少しの言葉から想像力を働かせて
情景を思い描いたりしました。

 

「今、道路の前に水牛の大群がいて、
交通が一時ストップ状態なので、
通り過ぎるのを待っている」など、
見たことのない風景を想像する楽しさもありました。

 

気象条件、昼夜の違いなどで、
電波の条件は絶えず変化するため、
声を頼りに電波の微調整をしながら交信していました。

 

電波に音声をのせるのはとても難しいのですが、
モールス信号は小さい電波でも、
遠くに飛ばすことができるため、
外国とのやり取りは、モールス信号を使うことが多かったです。

 

周波数が低いほど電波を遠くに飛ばせるのですが、
そのためには巨大なアンテナが必要なため、
自宅に全長25メートルほどの巨大アンテナを
自作して屋根の上に設置しました。

電波を遠くに飛ばすためには巨大なアンテナが必要なため、巨大アンテナを自作して屋根の上に設置しました

設置直後はご近所さんにずいぶん驚かれたものです。

アマチュア無線に夢中だったころのお話を
させていただきましたが、最後はお知らせで締めますね。

 

只今、ふくろうはうすでは、
現場監督、大工の募集と後継者候補の募集
行っております。

 

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直接見学会に参加いただくことで、色んな会話から
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実際に私たちが暮らしている家から暮らしのヒント気づきなど、
色々受け取ってお持ち帰りいただけたら幸いです。

 

次回は「鉄鋼の溶接と家電製品の修理に傾倒していたあの頃の私」
のテーマで準備しています。
楽しみにしてくださると嬉しいです。

 

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