こんにちは、
暮らし整え隊、
住育サポーターの高橋由美子です。
夏の暑さもお彼岸に向かって
少しずつ落ち着いてきていますが
少し前までは
1日中、エアコンなしでは
過ごせない日々でしたね。
今日は、エアコン1台で
ほぼ家中快適!、
その秘訣は?!について
お話ししたいと思います。
先日、7年前に
新築させて頂いたお客様のところに、
久しぶりにお伺いしました。
玄関で、奥様とお話していたら、
ご主人様もお顔をみせてくれて、
開口一番、
「いや~、この家建ててよかったよ~!」
もう7年経っていますが、
いついわれても嬉しいお言葉なので、
「ありがとうございます!
で、何を喜んで頂いてるのでしょう?」
と聞き返すと、
「この暑さでもね、涼しくて快適なんだよ!」
すかさず、奥様も、
「そうなのよ~エアコン1台でちょうどいいの!
ちょっと上がって体感していって!」
と、上がらせて頂いたところ、
本当に、暑くなく涼しすぎず、
ちょうどいい空気感!
温湿計をみせてくれたのですが、
室温28度とちょっと高め、
そして、湿度は50%でした。
室温だけみると、
暑いんじゃないかと思うのですが、
湿度が50%なので、
冷えすぎずちょうど気持ちのよい
体感温度になっていました。
この日も外は、35度以上の真夏日、
このちょうどよい室内温度が保てる秘訣は、
リビングに!
奥様が
「この吹き抜けが、いい仕事してくれるのよ!」
と嬉しそうに指さしてくれました。
そう!吹き抜けです。
こちらのお家は
1階リビングの一部に畳1畳ほどの、
吹き抜けがあり、
その先の2階はホールになっていて、
そこが奥様の趣味のお裁縫スペース、
そして、ご主人様と娘さんの部屋があります。
計画当初から、吹き抜けは
1階リビングへの光の取込と、
空気の循環、
2階の気配を感じられるように、
という目的で造られました。

この2階ホールに
エアコンが1台あり、
これを可動させ、
天井のファンをまわすと、
2階はもちろん、
この吹き抜けを通して、
冷気が1階のリビングまで、
ゆっくりと下がってきます。
さらにその冷気を
リビングの対角線上にある
壁付けした2台の扇風機が
循環してくれることで、
快適空間ができるということなのです

もう一つポイントは、
この50%の快適湿度を保つ、
“しっくい壁”
こちらもいい仕事をしてくれていました。
そして、お客様もさらに心得ていて、
昼間暑い時は、
外からの日射を入れない!
外も日除けをしっかり、
ちょっと暗くはなりますが、
窓の厚手のカーテンも
閉めると効果抜群のようです!
まさに、省エネ快適な家!
ということで
もちろん、家自体の断熱性も
しっかりしていることが必須ですが、
以前の古い家では、
到底想像できなかった快適さで、
年々暑さが厳しくなっていく中で、
本当によかった!
と実感しているとのことでした。
そして、失礼するときに
奥様がもう一言、
「そうそう、涼しいだけじゃなくって、
この吹き抜けのおかげで、
家事をしながらも、
2階の娘や主人にすぐ声かけられるから、
ほんとに便利なの~!」
と嬉しいお言葉。
家族のコミュニケーションにも
ちゃんと役立ってる!
ということで、
建てる当初にご家族でつくった
コンセプト通りに
ご家族が過ごせていることに、
とても嬉しくなりました!
ここまでお話すると、
吹き抜けってすごい!
やっぱり欲しい!と
思われた方にワンポイント!
今回の吹き抜けは、
とってもいい仕事をしてくれていますが、
間取りや開ける場所、大きさによっては、
逆に無用の長物になってしまって、
後々、塞ぎたいということに
なりかねないので要注意です!
そうならないためには、
家を造る時、リフォームする時、
イメージや好みだけでなく、
ご家族が、今、そして将来
どんな風に暮らしたいかを
具体的にイメージすること、
造り手も含め、
それを共有することが大切ですね。
それが長く暮らしていく中で、
大小様々な快適に
つながっていくんだな~
と改めて感じました。
来年も暑くなってほしくはありませんが、
これから家づくりをご検討の方へ
省エネ対策の一つ、
吹き抜けもいかがでしょう?
では、また次回もお楽しみに♪