リフォーム見学相談会では何を話しているのか?
そして、その後の打ち合わせはどんなふうに進むのか?
リフォームを考えはじめる時や、
リフォーム見学相談会で、
多くの方がまず感じられるのは
「何から相談すればいいのか分からない」
という戸惑いです。
ふくろうはうすでは、今年2025年10月に
「リフォーム見学相談会」を開催し、
リフォームに対するお悩みや疑問など
多くの方の生の声をお聞きしました。

「リフォーム見学相談会」は、
これからリフォーム・リノベーションを
検討されている方の
不安や迷いをそっと解きほぐすための
入り口のような役割を持っています。
ふくろうはうすが大切にしているのは、
最初の一歩でいきなり“現実的な話”に
踏み込まないことです。
むしろ「どう暮らしたいか」という、
リフォームの根本的本質の部分を
ゆっくり見つけていただくための
時間をつくることです。
初回は「暮らしのイメージ」を聞く時間
「リフォーム見学相談会」に来られたお客様には、
まずは「感じたことをそのまま話してくださいね」
というスタンスでお迎えしています。
図面をお持ちになる方もいらっしゃいますが、
こちらから具体的なリフォームの話を
切り出すことはほとんどありません。
というのは、
初対面で“現実の話”をしてしまうと、
せっかく膨らみかけた暮らしのイメージが
スッと消えてしまうことがあるからです。
ご家族で来られた場合には、一人ひとりに
「どんな感想を持たれましたか?」
と伺います。
その中から、
お客様自身も気づいていなかった“本音”が
浮かび上がることもあります。
妻:由美子さんと一緒に案内する時は、
ご来場の奥様を由美子さんが、旦那様を私が
ご案内するようにしています。
オープンハウスの機能よりも、
趣味の話や日常のことを語りながら歩く中で、
自然と「こういう工夫、うちでもできるかな」
という思いが芽生えてくることが多いのです。
何度でも見学OK!「思い出すきっかけ」が大切
2階のオープンハウスの見学後、
1階でお話をしていると、
「もう一度見てもいいですか?」
と2階に戻られる方もいらっしゃいます。

暮らしの中で抱えているお悩みは、
会話を通じてふとよみがえるものです。
「実は夫婦でこんな悩みがあって…」と、
見学しながら本音がこぼれ出る瞬間もあります。
スマホで撮ってきたご自宅の写真を
見せてくださることもあります。
「言い出しにくかったけど、これが実際の家で…」
と話してくださるのは、
少しずつ信頼していただけている証かなと、
ありがたく受け取っています。
見学会は“答え合わせの第一歩”です。
具体的なリフォームの話よりも、まずは
「自分たちはどう暮らしたいのか」
を整理していただく場と考えています。
リフォームに迷う理由は、人によってさまざま
来られるお客様の中には、
・過去にリフォームで失敗し、業者不信になった方
・親戚に大工さんがいて相談しにくい方
・何社も見積もりを取ったが決めきれない方
など、さまざまな背景があります。
「必ずうちで施工してください」
という考えではありません。
むしろ、お客様が自分で答えを見つけ、
納得して進めることを一番大切にしています。
例えば、親戚の大工さんがいらっしゃるなら、
その方にできるかどうかを
聞いてみるのも良いと思います。
もし難しいなら、その時に初めて
別の選択肢を考えればいい。
隠れてこそこそする必要なんてありません。
私たち工務店の役割は、
“答えを見つけるきっかけづくり”です。
どこでリフォームするかというより、
どう暮らしたいかがはっきりすることが重要です。
「急がなくていいのですよ」と伝える理由
リフォーム業界では
「今すぐ契約すれば20%引き!」など
“急がせる”手法もよく見られます。
しかし、本来、建築は
職人が一つひとつ仕上げる手作りの仕事です。

在庫処分のように大幅割引が
できるものではありません。
だからこそ、私はお客様にこうお話しします。
「急ぐ理由はありますか?
そうでなければ、ゆっくり計画を練ったほうが、
結局ムダが減りますよ。」
焦って決めると、
「思っていたのと違う…」
「やっぱりやり直したい」
という後悔につながることが本当に多いです。
じっくり時間をかけて考えることで、
逆に費用を抑えられることもあります。
家族それぞれの本音を聞くことも大切な仕事
リフォームでは、ご家族それぞれの思いを
聞き取ることも重要です。
「二世帯住宅を考えている」
「親の介護を見据えて間取りを変えたい」
「子どもが独立した後の暮らし方を整えたい」
このようなケースでは、ご家族ごとに
話を伺うこともあります。
時には家族会議に同席させていただくことも。
世代間で意見が食い違うことはよくあります。
しかし、丁寧に聞き取っていくと、
最終的には必ずまとまっていきます。
そのための“伴走役”でありたいと考えています。
指標となるのは「住まいの健康寿命診断」
見学会 → ご相談 → ご自宅の健康寿命診断 → プランニング

という流れの中で、お客様が少しずつ
“自分たちの答え”を手にしていかれます。
私自身、10年前のリフォームを行うために、
長く悩んだ経験があります。
だからこそ、その失敗も包み隠さずお話しします。
お客様には、私が悩んだ10年分を
ショートカットしてほしいと願っています。
そのためには、“本音で話せる場”が必要なのです。
メリットとデメリット、両方知って納得するリフォームを
「メリットだけ持ち帰っても、
いい答えにはなりませんよ」と、
よくお客様にお伝えしています。
生活のクセ、家族の習慣、家の特性。
それらをすべて加味したうえで、
メリットとデメリットを知るからこそ、
納得のいく答えに辿り着くことができます。
プランが始まれば、性能や断熱、構造など
技術的な部分はしっかりご説明します。
ただし、見えない部分も多いのが建築です。
だからこそ、時間をかけて解きほぐしながら、
丁寧に進めていきます。
見学会は、あなたの「答え」を見つける場所
「なぜ見学会に来られたのか」
その理由がはっきりすると、
リノベーションの方向性は自然と定まります。
見学された多くの方が、
「納得できる答えを見つけられました」
とお帰りになります。
その後、プラン → 契約へ進まれる方もいれば、
じっくり時間をかける方もいらっしゃいます。
どちらも正解です。
焦らず、比べすぎず、
自分たちの暮らしにとって何が大切なのか、
その答えを探す旅の第一歩として、
見学会をご活用いただけたら嬉しいです。
リフォーム・リノベーションを検討されている方、
「住まいの健康寿命診断」をご希望の方は、
ふくろうはうすの私、高橋までご相談くださいね。
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「ふくろうはうすの住まいるライフ」(FM桐生毎週水曜日12:40分~)はこちら
YouTube チャンネル「ふくろうはうすの住まいるライフ」はこちら
群馬県桐生市の工務店
リフォーム・リノベーション専門店
住まいの健康寿命診断士
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋でした。
次回は「『住まいの健康寿命診断』で見えてくる未来 ―
2025年の締めくくりに」のテーマで準備しています。
楽しみにしてくださると嬉しいです。




