トイレの詰まりの原因と日ごろから気をつけておきたいポイント

前回はガス乾燥機の安全点検の大切さについてお話しましたが、
今回はトイレの詰まりの原因と
日ごろから気をつけておきたいポイントについてお話します。

 

こんにちは。
リフォーム・リノベーション専門店
ふくろうはうすの高橋です。

 

トイレ交換したら下水管がつまる!そんな時は…

「トイレの下水管が詰まって困っている」と
お正月にお問い合わせいただいたことがあります。

 

築年数20~30年以上のお住まいで、
トイレのリフォームをしたばかりとのこと。

 

このようなケースは、特に注意が必要です。
と言っても、便器だけを交換したという場合に限りますが。

 

節水型トイレは、約10~15年前から普及され始めました。

 

それまでは10~13リットルの水が一度に流されるのが
当たり前でしたので、配管もそのように作られていました。

 

ところが、節水型トイレはそれまでの約半分くらい
(4.5~5リットル)の水量になりました。

 

長年使って古くなった配管は尿石が表面に吸着され、
そのうえに汚れが積み重なって、
ちょっとしたものでも引っかかりやすくなっています。
(血栓が出来て梗塞⦅こうそく⦆になってしまうような感じです)

 

さらに、配管が直角や鋭角に曲がったりしていて
水の流れが止まりやすくなっています。

 

今までは、大量の水のおかげで何も問題なくスムーズに流れていましたが、
節水型にリニューアルされ、半分の水量になったことによって、
汚物やトイレットペーパーが
下水道や浄化槽へ繋がる途中の配管で引っかかったり、止まったりして
詰まってしまいます

 

新しく快適になる予定だったのに、
まるで〇国のように紙は流せないトイレと化してしまいます。

 

大量の水を一気に流し込んで、
詰まりを解消させることができればいいのですが、
高圧洗浄が必要になる場合もあります。

 

お問い合わせいただいたお客様によると
トイレを2年前に交換したばかりなのに下水管が詰まったため、
施工を依頼したホームセンターに連絡したら、
またトイレ(便器)の交換を勧められ、再度交換したのに、
下水管が詰まってしまったとのことでした。

 

お客様にとっては
「ふざけるな!何度もお金をはたいてるのに、何でだよ!」
と不快に感じられるかもしれません。

 

節水型トイレを使った不具合(トラブル)は、施工業者が
配管を点検していないことが原因で起こるケースが多いです。

 

汚水の流れる経路を調査確認して
スムーズな排水が出来るよう必要な補修について
説明して見積もりをするのが親切な業者です。

 

節水型トイレ(5リットルの水量)でも、
リフォームに対応して8リットルまで流れる設定に
変更することができます。

 

機種によってはお客様が設定できるものがありますが、
施工業者でないと設定できないものもあります。

 

ふくろうはうすがトイレの施工をさせていただく場合は、
お家の築年数や汚水の流れる経路を調査確認して
必要であれば、施工時にお客様に説明して設定を変更していますので、
トイレのリフォーム後の詰まりのリスクは、ほとんどありません。

 

ホームセンターは、商品を売るのが専門ですので、
なかなかそこまで細かくやってくれるところはありません。

 

トイレの交換やリフォームなど検討されている方は、一度、
ふくろうはうすまで調査依頼いただけると安心かと思いますよ。

ご相談フォームへ

 

さらに別件のお話ですが、
トイレが頻繁に詰まるというお客様からご相談があり
お住まいに伺って調査確認をさせていただきました。

 

調査させていただくと、
下水の配管の曲がりに問題がありましたが、それ以上に
排水升(はいすいます)のコンクリートが、経年劣化のため
穴が開きそうな状態になっていたことの方が大きな問題でしたので、
コンクリートを補修する提案をしました。

水で練って30分くらいで完全硬化するタイプの
コンクリートを使えば、半日くらいで施工が完了し
トイレから水を流しても大丈夫な状態になります。

 

施工後はトイレが詰まることがなくなり
安心して快適にトイレを使えるようになりました。

 

トイレに●●流してませんか?

いきなりの↑この見出しにドキっとされたかもしれませんが、
もしかすると実はあなたも知らずにやってしまってるかもしれないことを
お話したいと思います。

 

ホームセンターやドラッグストアに行くと、
簡単便利をうたった、トイレに流せるお掃除シートがたくさん並んでいて
使っている方も多いと思います。

 

 

 

お掃除の後、そのままさっと流せるので便利なのですが、
トイレットペーパーより丈夫に作られているため、実は、
水に溶けて分解する前に、排水管に張り付いてしまうことがあります。

 

一度張り付くとさらにその上にどんどん吸着して張り付き固くなっていきます。

 

ファイバースコープで見てみると紙粘土のように固まっていて、
高圧洗浄をかけないと流すことができない状態となっています。

 

冬場の配管の中は冷たい風が吹いて乾燥しやすくなっています。

 

年末の大掃除でトイレをピカピカにしたにも関わらず、
お正月にトイレが詰まってしまったというケースが
実際にありました。

 

また、赤ちゃんの紙オムツも決して流さないでください。

 

水分を吸収して膨らむ仕組みになっていますので、
すぐ、トイレが詰まってしまいます。

 

トイレを気持ちよく使うために、配管が詰まらないように日頃から
気をつけていただけたら嬉しいです。

 

見落としがちな原因!リモコンの電池切れに注意!

トイレの水が流れない、便座の温度が上がらないなど、
不具合のご連絡をいただき、伺ってみると
実はリモコンの電池切れだったということがよくあります

 

電池の残量が少なくなると、
リモコンと本体の通信が途切れるため
反応しなくなります。

 

故障だと思われることが多いのですが、
新しい電池と入れ替えると、元通りに機能し始めます。

 

乾電池式のリモコンが多いため、トイレ以外では
照明器具などでもありがちなトラブルです。

 

電池の存在を忘れて日常を過ごしていますので、
例えば年に1回、年末などと決めて、
電池を入れ替える習慣を作っておくといいですね。

 

ちなみにTVやエアコン、照明などのリモコンが
壊れているかどうか確認する方法として、
スマホのカメラを起動して、赤外線部分を映しながらボタンを押してみる。
そうすると正常な場合、赤く点滅するのが見えます。

 

さらに、電池交換したのに機能しない。
そんな時は、他のリモコンで正常に動作しているものを
まず確認してみてください。
問題なければその電池を問題のあるリモコンに入れて
再度確認してみてください。

 

実は入れ替えた電池が古い空の電池だったなんてこともあります。

 

故障などの不具合を防ぐために
日頃から気を付けておいた方が良いポイントについて
少しでも参考になれば嬉しいです。

 

お住まいの不具合(トラブル)が発生してお困りの場合は
「住まいの健康寿命診断士」の私、高橋まで、
お気軽にお問い合わせください。

リフォーム・リノベーションを検討している方も
お気軽にご相談くださいね。

お問い合わせはこちら

 

次回は「「住まいの健康寿命」を左右する木材の耐久性!無垢材と集成材はどちらを選ぶ?」について解説します。
楽しみにしてくださると嬉しいです。

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