リフォーム後にカビが大発生!不具合の原因と解決法!


こんにちは。
リフォーム・リノベーション専門店
ふくろうはうすの高橋です。



リフォーム・リノベーション後の不具合について
住まいの健康寿命診断士」の視点から
これまで3回にわたって、解説をしてきました。



外回りの屋根、外壁、塗料
とメンテナンスを行った際の不具合について
お話させていただきましたが
読んでいただいた読者さんやお客様から
メールなどで素敵なご感想をいただきました。


その中から一部抜粋して、ご紹介させていただきます。

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◎ 桐生市 K様
「我が家を見直すきっかけになりました」

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◎ 桐生市 M様
「雨漏りが倒壊を引き起こすなんて驚きです。
壁の内側とか普段見えないところなので、
全く気にしてなかったです。」

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◎ みどり市 T様
住まいの健康寿命という考え方を初めて知りました。
家がいつまで持つのだろうと思っていたけど、
建て替えやリフォームを考える基準が、
何となくわかった気がします。」

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読んでいただけていることはもちろんのこと
素敵に感想までいただきありがとうございます。



今後もお役にたつ情報をシェアしていきたいと思いますので
どうぞよろしくお願いします。


速、本題に入ります。



今回は、お客様が生活を楽しむために
新たにウッドデッキを設置したことから
始まった不具合についてお話します。



あなたのお家には、ウッドデッキはありますか?
もしくは、取り付けたいと思いますか?



解放感のあるウッドデッキで、
光や風を感じながら、アウトドア感覚
味わえるのは気分転換になりそうで素敵ですね。



今回のコラムは、
ウッドデッキがある方、いずれ取り付けたい方に
特に参考にしていただきたい事例です。





事例4.:ウッドデッキ設置後カビが大量発生

相談内容


お客様は、庭を眺めながらお茶を楽しむために
南側にあるテラスの先に、リフォームを行い
大きなウッドデッキを作ったそうです。



施工から1年経って、押し入れカビ臭さ
気になってきたので、「原因を調べてほしい」
というご連絡をいただきました。

住まいの健康寿命診断の概要


お客様のお住まいを訪問してみると
床下換気のための通気口
ウッドデッキによって塞がれていました。



床下を調べてみると湿度が高く、
カビも発生していました。



お客様が「カビ臭い」と言われる
押し入れの壁を熱画像カメラで撮影すると
温度が低く、湿気が回っているようでした。



また、押し入れの壁に小さな穴を開けて、
ファイバースコープを入れ
壁の裏の様子を観察すると
カビがびっしりと繁殖していました。



このまま放置すると、カビも問題だけど
それ以上にシロアリの被害が懸念されました。



シロアリの被害については
以前のコラムで解説していますので
よろしければ、ご覧になってください。

カビが大量発生した原因と床下換気による不具合の対処法


ウッドデッキの設置によって
通気口が塞がれたことにより、
床下換気が機能しなくなり、
風の流れが滞ったと考えられます。



建物の基礎に作られている通気口
床下に風が流れるように設計されています。



1ヶ所でも塞いでしまうと
とたんに風通しが悪くなります。



この事例では、ウッドデッキの設置によって
南側の通気口のほとんどが塞がれていました。



そのため、床下に溜まった大量の湿気が、
押し入れの壁を覆って、カビ大量発生へと
つながったと考えられます。



まずは、湿気の原因となっている
床下換気の機能を取り戻すため
ウッドデッキを設置したテラスの
床下のわずかな隙間に、改めて通気口を作り、
風の抜け道を確保しました。



通気口を開けたことで、湿気問題の
70~80%の解決ができるはずです。



そして、第2段階として
床下に防水シートを張り付けました。



さらに、特に湿気の多い場所には、
シリカゲル(乾燥剤)やゼオライト(沸石=ふっせき)など
調湿効果のある素材を敷いて、
換気とのバランスを調整しました。



ゼオライト(沸石=ふっせき)は
天然のものもありますが、
人工のものが多く出回っています。


かかとの角質けずりに使う軽石に似ていて
微細な穴がたくさん開いています。


空気中の湿気を吸ったり吐いたりして
湿度をコントロールする調湿作用があります。


また、脱臭効果もあるため、
猫用トイレに敷いて使用する猫砂にも
使われています。



こうして、調湿を施し、風通しを再生したので
押し入れのカビについては、
まだ少し課題がありますが、
床下の湿気は随分、改善されました。




床下は人的トラブルの宝庫



今回は通気口を塞いだことで、
湿気が溜まった事例をご紹介しましたが、
他にも床下に関する不具合の事例は多いです。
床下は人的トラブルの宝庫」と言えます。



床下のトラブルで多く見られるのが、
シロアリの予防、駆除工事による基礎劣化です。



床下に入るための点検口のないお家では
床と基礎の一部を壊してを開け、
シロアリの予防、駆除工事を行います。



施工後、開けた穴の補強をすることなく
放置されて、基礎の強度が低下してしまった
というトラブルもあります。



基礎にを開けると、
建物や柱を支える強度低下してしまいます。



耐震性も低くなるため、過去に、壊された基礎補強、
補修工事
を行ったこともあります。



また、「無料で点検しますよ」などと言って
点検作業を行い、「現状のままでは危ない」
と不安をあおって、必要でない工事を契約させる
という点検商法が流行った時がありました。



地震対策として、基礎に金具をつけて補強しましょう
といった具合です。



住宅を支える大切な基礎に、本来なら必要のない
補強金具がガチガチに取り付けられ、基礎の強度
低下するという本末転倒のトラブルです。



当然ですが、耐震性も低下しているため、
金具を取り外して、基礎補強し直しましょう
という提案をさせていただいたこともあります。



シロアリの予防、駆除のための工事も
耐震のための補強とされた工事も
住まいの健康寿命を延ばすために
良かれと思って、決断されたと思います。



心ある業者なら、基礎の劣化を放置するような工事や
見せかけだけの不要な工事などの提案はしません。



お家を支える大事な基礎は、
見えにくいだけに通常以上に
悪徳と言われる業者につけこむ隙を与えやすく
注意を払う必要があります。



ろくに現状を確認しないまま、工事を勧める業者や
「このままでは危険です」などと、あおり戦術で
契約を急がせる業者などには注意してくださいね。



ふくろうはうすのブログでは、
悪質な業者に騙されないように
様々な情報を共有してますので
定期的にブログの方をチェックいただけると嬉しいです。



そして
住まいのことで何か気になることがある方、
リフォーム・リノベーションをお考えの方は
住まいの健康寿命診断士」高橋まで
お気軽にお問い合わせいただけたら嬉しいです。

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さて、次回は事例最終話
「2階の増築で全体が歪んできた家」
について解説しますので、
次回もお見逃しなく。

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