20~30代の若い世帯の方に、
「新築がいいですか?それとも
中古住宅をリフォームした方がいいですか?」
というご相談をいただくことがあります。
この質問の前提として、
若い世代の多くの人が、
「新築がよい」と考えているようです。
若い世代に人気の建売住宅や分譲住宅
特に建売住宅や分譲住宅は人気があります。
土地があり、駐車場も2~3台分あり、
間取りも今の暮らしに合うように工夫され、
外観も小ぎれいで、
生活するには十分そうに見えます。

最近は、スマホを開けば、
写真や動画が並び、
家全体を内見できる時代です。
まるで、家もネットで気軽に選べる
商品のように感じるかもしれません。
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。
価値観に合った住まいであれば、
新築も建売住宅も十分に選択肢の一つです。
ただ、家づくりに関わる立場として、
購入前に少しだけ知っておいて
いただきたいことがあります。
それは、「見た目」と「住まいの中身」は、
必ずしも同じではないということです。
「製品寿命」と「躯体寿命」を別々に見る
家には、設備や内装の寿命と、
建物そのものの寿命があります。
例えば、キッチンやお風呂、
外壁や設備機器などは、
使い方や製品によって交換時期がやってきます。
これはいわば「製品寿命」です。

一方で、柱や梁、土台など、
家を支える骨組みは「躯体寿命」と
呼ばれるものです。

この二つは、別に考えなければなりません。
若いご夫婦の中には、
「古い家を買ってリフォームすると、
結局お金がかかるのでは?」
と思われる方も少なくありません。
確かに、設備だけを見れば
そう感じるかもしれません。
けれど、本当に見るべきなのは、
その家がこれから先も手を加えながら
住み続けられる建物なのか、という点です。
「見た目」ではなく「家の中身」を見る
新築住宅の中には、
コストや工法の工夫によって、
効率よく建てられているものもあります。
現在は合板や集成材など、
加工された建材も広く使われています。
これらは品質管理がしやすく、
施工性に優れた材料でもあります。
一方で、どの材料にも特徴や
向き不向きがあります。
大切なのは、
「どんな材料が、どこに、どのような考えで
使われているのか」を知ることです。
気に入った物件を見つけた時、
使われている建材の特徴や
耐久性、寿命などを質問されるとよいかと
思います。

家は、建てた瞬間が完成ではありません。
そこから何十年と暮らしが続きます。
冷暖房の使い方、
湿気や結露への配慮、
日々の住まい方によっても
建物の状態は変わります。
どんな家でも、メンテナンスと
上手に付き合っていく視点が必要です。
お家との付きあい方、メンテナンスの時期、
30年後に想像されるお家の状況なども
購入前に確認され、
将来までのイメージがしっかりできてから、
購入を検討されると良いと思います。
骨組みがしっかりしている家であれば、
設備を更新しながら長く住み続けられる
可能性があります。
だからこそ、
築30~40年ほどの中古住宅でも、
状態が良く、
きちんと手を加えられる建物であれば、
リフォームという選択肢が
思いのほか魅力的になることもあります。
実際にご相談に来られた若いご夫婦も、
当初は「やっぱり新築かな」
と考えておられました。
ですが、躯体寿命と設備寿命の違い、
そして将来のリフォームのしやすさ
という視点をお話しすると、
「そんな考え方があるんですね」
と驚かれていました。
家を買う前に、少しだけ立ち止まって考えてほしいこと
家選びは、大きなお買い物です。
だからこそ、焦って一つの選択肢だけに
絞らなくても良いのではないかと思うのです。
不動産会社は物件を紹介する専門家です。
工務店は建物の状態や中身を見る専門家です。
どちらが正しい、間違っているという話ではなく、
それぞれ見ている視点が違います。
表面的な新しさや価格だけではなく、
「この家は、自分たちが将来も
住み続けられる家だろうか」
という視点を少し持ってみる。
それだけでも、家選びの景色は
変わってくるかもしれません。

これから暮らしを作っていく
若い世代の皆さんに、
家選びで後悔してほしくない。
そんな思いで、私たちは住まいを見ています。
もし気になる物件があれば、
購入前に一度ご相談ください。
一緒に、その家の「これから」を
考えてみましょう。
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群馬県桐生市の工務店
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住まいの健康寿命診断士
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋でした。
次回は「その工法、本当に大丈夫? プロが慎重になる
屋根リフォームの話」のテーマで準備しています。
楽しみにしてくださると嬉しいです。




