防災の日に考えたい「本当の地震対策」地震に強い家とは?


明日、9月1日は防災の日です。



食料飲み水を備えたり、
避難場所を確認したりすることは
もちろん大切ですが、
私たち住宅に携わる立場としては、
もう一つ考えていただきたいことがあります。


それは、「住まいそのものの備え」です。



地震が起きると、
多くの方は建物の壁や屋根に目が向きます。



もちろん、それも大切です。
しかし実際には、建物だけを丈夫にしても、
それだけで安心とは言えないケースがあります。




地震は「足元」から伝わります


地震の力は、地盤から建物へ伝わります。
人でも、足元がぐらつけば立っていられません。
建物も同じです。



どれだけ丈夫な建物でも、
支えている地盤基礎の状態によって、
揺れ方は大きく変わります。



耐震や制震という言葉を聞くと、
「建物そのもの」の話と思われがちですが、
本当に大切なのは建物地盤を合わせた
全体のバランスです。



ところが、この「足元」まで意識される方は、
それほど多くありません。




「もっと詳しく調べたい」というお客様との出会い


以前ご相談いただいたお客様は、
桐生市の無料の耐震診断を受けた結果、
基準を下回る数値が出ていました。



補強した方がいいのだろうか。」
そう思われていた一方で、
「本当にそれだけで安心なのだろうか。」
という疑問も持たれていました。



そこで、建物だけではなく、地盤も含めて
現在の状態を確認することをご提案しました。



動的耐震診断では、
建物に振動を与えるだけでなく、
地盤にも振動を伝え、その反応を解析します。



建物と地盤、
それぞれの特徴を数値で確認できるため、
見えない部分」を客観的に把握することができます。




数字だけでは分からなかったこと


診断の結果、地盤は心配していたほど
悪い状態ではありませんでした。



しかし一方で、建物には、
東日本大震災による影響と思われる梁の損傷や、
経年による緩みが見つかりました。



さらに、建物全体の重心強さのバランスにも
改善できる点がありました。



そこで、
・梁の補強
・基礎の補強
・必要な耐震壁の追加
・金物の補強
などを行い、その上で、
制震金物「MAK-1」を設置しました。



耐震で「強くする」
そして、
制震で「揺れを受け流す



この両方がそろって初めて、本当の意味で
バランスの取れた住まいづくりにつながります。




熊本地震が教えてくれたこと


熊本地震では、新しい住宅でも
大きな被害を受けた例がありました。



一方で、
適切な耐震補強制震対策を行っていた住宅が、
大きな揺れに耐えた事例も数多く報告されています。



ここで改めて分かったのは、
「耐震性能が高い=絶対に倒れない」
ということではないことでした。



建物全体のバランスや、
地震の力をどう受け止めるかが、
とても重要なのです。



現在の建築基準法も、
こうした地震の経験をもとに
改正が重ねられています。




防災の日だからこそ


東日本大震災から十数年が経ちました。
震災を経験していない世代も増えています。



だからこそ、防災の日をきっかけに、
「わが家は今、どんな状態なのだろう」
と一度考えていただければと思います。



建物だけではありません。
基礎地盤、そして
住まい全体のバランスまで含めて確認することが、
将来の安心につながります。



目に見える傷だけではなく、
見えない部分にも目を向けながら、
お客様が安心して暮らせる住まいづくりの
お手伝いをしていきたいと考えています。

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群馬県桐生市の工務店
リフォーム・リノベーション専門店
住まいの健康寿命診断士
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋でした。



次回は「地震のあと、家だけ見て終わっていませんか?
ブロック塀にも注意を」のテーマで準備しています。
楽しみにしてくださると嬉しいです。

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