住宅価格の高騰が続く中、
家づくりを考え始める若い世代の方から、
「新築にするか、中古住宅を購入して
リフォームするか」で悩んでいる
というお話を聞くことが増えてきました。
以前のブログでも、
若い世代は新築や建売住宅を選ぶ傾向がある
というお話を書きました。

もちろん、新築には新築の良さがあります。
ですが、今回あらためて感じたのは、
「中古住宅を自分たちらしく住み継ぐ」という選択も、
十分魅力的だということでした。
「一緒に見てほしい」と相談を受けて
先日、親戚の若いご夫婦から相談を受けました。
「中古住宅を見に行くので、
一緒に見てもらえませんか?」
不動産会社さんの了承もいただき、
一緒に内覧させていただくことになりました。
建物は築年数こそ経っていますが、
純和風のしっかりした造りでした。
家に入って最初に感じたのは、
「気の通りがいい家だな」という印象でした。
そして建物全体を見ているうちに、
「いい大工さんが建てた家だな」と感じました。

柱や梁の使い方、建物全体のバランス。
必要なところに必要な材料を使い、
無理のない構造で造られていることが
伝わってきます。
こういう家は、年数だけでは判断できません。
適切に手を入れながら住めば、
これから先50年以上住み続けることも十分考えられる、
そんな可能性を感じる建物でした。
建売住宅にはない楽しみもある
もちろん、中古住宅を購入すれば、
そのまま住めるとは限りません。
間取りを変えたり、水まわりを新しくしたり、
自分たちの暮らしに合わせたリフォームを
考える方も多いでしょう。
その分、最初に、
ある程度の費用は必要になります。
ですが、その初期投資によって、
自分たちの暮らしに合った住まいを
つくることができます。

完成された家を買うのではなく、
自分たちらしい家に育てていく。
そんな楽しみも、中古住宅ならではの魅力です。
長い目で見ると安心できる家もある
今回見せていただいた住宅は、
今のうちに必要な箇所へ
しっかり手を入れておけば、
その後のメンテナンスも
比較的落ち着いて行えそうな印象でした。
もちろん「ノーメンテナンス」で済む家はありません。
どんな住宅でも年月が経てば補修は必要になります。
それでも、建物そのものがしっかりしていれば、
大掛かりな修繕が必要になる可能性は比較的少なく、
メンテナンスの周期にも
ゆとりが生まれることがあります。
住まいは、購入した瞬間だけでなく、
その先何十年という暮らしまで考えて
選ぶことが大切です。
「自分なら買うかな」
親戚から、「どう思う?」と聞かれました。
私の答えはシンプルでした。
「自分なら買うかな。」
もちろん最終的には
予算との兼ね合いがあります。
また、この物件は
他にも購入を希望されている方がいるそうで、
ご縁があるかどうかは分かりません。
それでも、築年数だけを見れば古くても、
「これは優良物件だな」と感じられる住宅でした。
人が住んでいる家には、いい空気が流れる
今回、もう一つ印象的だったことがあります。
実は、この家にはまだ人が関わっています。
現在は、所有者の息子さんが管理されていて、
普段は別のお住まいで生活されていますが、
週末になると実家へ戻り、
窓を開けたり風を通したりしながら
管理されているそうです。
そのおかげもあってか、
家の中には空気の流れがあり、
とても気持ちのいい空間でした。

人が住まなくなった家は、
どうしても空気がよどみやすくなります。
ほこりが積もり、湿気がたまり、
光も入りにくくなります。
一方で、定期的に人が出入りし、
窓を開けて風を通すだけでも、
家の状態は大きく変わります。
人が歩けば空気も動きます。
光が入り、風が抜ける。
虫が入ってきても外へ出ていく。
「人が住む」ということは、
家を守ることにもつながっているのだと、
あらためて感じました。
家は、次の世代へ受け継がれていくもの
売主さんのお話も印象的でした。
ご両親が建てた大切な家。
でも、ご自身は別の場所で
第二の人生を歩まれています。
「親が建てた家を、
大切に住み続けてくれる方がいるなら、
それも一つのご縁です。」
そんな思いで売却を考えられているそうです。
家は、建てた人の思いだけではなく、
住み継ぐ人の思いも重なっていきます。
だからこそ、
良い家は次の世代にも受け継がれていく価値が
あるのだと思います。
もし、今回ご縁がつながれば、
次はいよいよリフォームのプランづくりです。

どこを残し、どこを変えるか。
昔の良さを生かしながら、
今の暮らしに合った住まいへ生まれ変わらせる。
そんなお手伝いができれば、
とても嬉しく思います。
新築か、中古住宅か。
どちらが正解ということではありません。
大切なのは、
「これから先も安心して住み続けられる家かどうか」。
そんな視点で住まい選びを考えてみると、
新しい選択肢が見えてくるかもしれません。
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