10~20年ほど前、「コンテナハウス」が
話題になった時期がありました。
船で荷物を運ぶ鉄製のコンテナを利用して、
「部屋として使えないだろうか」
という発想から始まったものです。
最近では、コンテナを活用した
宿泊施設を見かけるようになりました。
当社の近くにも
コンテナ型のホテルがありますが、
利用されているのは
職人さんや出張中の会社員の方が多いようです。

車で現場へ移動する仕事では、
駅前のビジネスホテルより便利な場合もあります。
実際、知り合いのサッシ屋さんも
「3週間ほど宿泊した」と話していました。
コンテナは住むこともできる?
結論から言えば、「住めないことはありません」。
ただし、そのままでは快適には暮らせません。
コンテナは鉄でできています。
そのため夏は非常に暑く、
冬は驚くほど寒くなります。
住める環境にするには、
・しっかりした断熱材を施工すること
・エアコンを設置すること
・換気設備を整えること
などが必要になります。
部屋自体は広くないため、
断熱さえしっかりしていれば
エアコン1台でもある程度快適になります。
実際のコンテナホテルも、
ワンルームマンションのような造りで、
トイレ・シャワー・洗面台が備えられています。
カプセルホテルほど窮屈ではなく、
短期間なら十分過ごせる空間になっています。
昔、貨物車をカラオケルームにしたことがあります
実はずいぶん前に、
少し変わった工事をしたことがあります。
コンテナではありませんが、
国鉄時代の貨物車の上部を利用して、
カラオケルームを造ったことがありました。
貨物車を4台並べ、土台の上に設置します。
しかし、そのままでは鉄の箱ですから、
とても人が快適に過ごせる環境ではありません。
そこで、厚いグラスウールを全面に施工し、
その内側にコンパネで箱を作りました。
これによって、
・断熱
・遮熱
・遮音
を同時に確保しました。
中にはテーブルや椅子、
カラオケ機器を設置し、
小さな確認窓を付け、
換気設備も新たに取り付けました。

冷暖房は6畳用エアコン1台で十分でした。
今思えば、この考え方は
現在のコンテナハウスにも通じるものがあります。
コンテナは意外と頑丈
コンテナは船で積み重ねて運ぶことを
前提に作られています。
そのためフレームは非常に丈夫です。
実際に2階建ての事務所として
利用されている例もあります。
もちろん、そのままではなく、
内部には断熱材を施工し、
窓を設けるために開口部を作り、
室内を仕上げていきます。
見た目以上に手を加える部分は多いのです。
プレハブと比べるとどうでしょう?
昔は、お庭に子どもの勉強部屋として
プレハブを建てるご家庭も珍しくありませんでした。

漫画『タッチ』に出てくるような
離れの部屋を思い浮かべる方もいるかもしれません。
コンテナも感覚としては少し似ています。
費用については、
中古コンテナが安く手に入れば、
プレハブより安価になる場合もあります。
丈夫さも十分あります。
最近では中古コンテナをメンテナンスして
販売している会社もあり、
物置として利用されている方もいらっしゃいます。
大きさは約3.5m×8.5mほどです。
10畳近い広さがあるため、
一人で趣味を楽しむ空間としては十分な広さです。
中古プレハブという選択肢もあります
以前、お客様から
「中古のプレハブを探してほしい」
というご相談を受けたことがあります。
整体院を開業するために、
中古のプレハブを設置したいという内容でした。
中古プレハブは、
現場事務所や会社の事務所として
使われたものが整備され、
市場に出回ることがあります。
当社でも以前、
大型工事の現場事務所として
プレハブを約1年半利用したことがありました。

トレーラーで運び、
クレーンで設置すればすぐ使えるため、
工事現場ではとても便利です。
ただし、快適性は別の話です。
夏はエアコンが効きにくいほど暑く、
冬はかなり寒く感じました。
やはり、断熱性能を高めなければ、
人が長時間快適に過ごすのは難しいと実感しました。
住むとなると意外と大工事になります
「箱があるから簡単に住める」
そう思われる方も多いのですが、
実際はそう簡単ではありません。
住まいとして使うには、
・給水
・排水
・電気
・換気
・断熱
・内装
など、住宅として必要な設備を
一から整えなければなりません。
特に、排水には勾配が必要になるため、
床を少し高くして、
配管スペースを確保する必要があります。
コンテナホテルの建設現場を見たときも、
まず床を上げ、
骨組みを組み、
配管スペースを作り、
窓を開け、
サッシを取り付け、
最後にシーリングで防水処理をしていました。
見た目はシンプルですが、
中ではかなりの手間がかかっています。
コンテナハウスは「あり」?「なし」?
現場で仕事をしてきた立場から言えば、
「用途による」というのが一番正直な答えです。
趣味部屋
楽器の練習室
アトリエ
短期滞在
このような使い方なら、
とても面白い選択肢になると思います。

一方で、
長く暮らす住まいとして考えると、
断熱や設備工事などに思った以上の費用が
かかります。
そこまで造り込むのであれば、
最初から住宅として建てた方が、
結果的に快適で長く安心して暮らせる場合も
少なくありません。
コンテナもプレハブも、
決して「悪いもの」ではありません。
大切なのは、「何のために使うのか」。
用途に合った選択をすることが、
一番満足できる結果につながるのではないでしょうか。
コンテナハウスやプレハブを検討されている方は
ふくろうはうすの私、高橋まで、
お気軽にご相談ください。
それが本当にベストな選択なのかなどなど、
一緒に考えていけたらと思います。
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次回は「新築だけが正解じゃない。
中古住宅を自分らしく育てるという選択」のテーマで準備しています。
楽しみにしてくださると嬉しいです。




