気温が暖かく、風が吹くと気持ちの良い季節ですね。
オープンハウス兼自宅の我が家は山が近いため、
窓を開けていると鳥や動物の鳴き声が聞こえます。
穏やかな日差しや風を感じたり、自然の音が耳に入ると、
「山歩き」に出掛けたくなります。
山に入るなら日帰りではなく、テントを準備して
2泊3日から4泊5日くらいかけて、
キャンプを楽しむのが「山歩き」の醍醐味です。
米、塩、味噌など必要最小限のものを持ち、
調達できるものはなるべく現地で調達して、
沢を登りながら山の中に入って行きます。
最近、ソロキャンプが流行っていますが、
今回は、私の山にまつわる思い出について
お話させていただきます。
![最近、ソロキャンプが流行っています](https://fukurouhouse.jp/wp-content/uploads/2023/05/26411763_s.jpg)
自然の中で自分と向き合う
最後にゆっくりと山登りしたのが、7~8年前です。
普段の生活から隔絶された自然の中に身を置くと、
現実とは全く別の世界に吸い込まれる感覚です。
あまり人が入らないようなところを目指して、
秘境を探検すると言うと聞こえは良いですが、
滝を登り、崖を伝い、遭難しかかったこともあります。
日常の一切を忘れて自然の中に没頭し、
感覚を研ぎ澄まし、誰にも会わない4~5日は、
ひたすら自分と向き合う世界です。
山から調達した食材を食べる
運が良ければ、沢でイワナが釣れます。
焚き火で塩焼きにして食べますが、
まず、火をおこしてパチパチと音を立てる中で、
イワナを焼き、香ばしいにおいが漂ってくると
五感で「おいしい」を味わうことができます。
![沢で釣れたイワナを塩焼きにしていただきます](https://fukurouhouse.jp/wp-content/uploads/2023/05/3944293_s.jpg)
隣でご飯を炊くと、白いご飯と新鮮なイワナの
シンプルな組み合わせで、ご馳走が出来上がります。
秋の時期なら、スーパーに並んでいるキノコの
天然ものがあちこちに生えています。
不明なキノコには手を出さないのが鉄則で、
普段からよく目にするようなキノコのみ採ります。
天然のマイタケは香りがとても強く、
ほんの少量を使って炊き込みご飯を作ると
その香りのよさと歯ごたえは絶妙でした。
また、クマが好んで食べている山ぶどうや
広葉樹の森にあるクルミや栗など、
秋の実りの時期は、食の楽しみも広がります。
夜山の世界と野生動物の息吹
夜になると、あたりは漆黒の闇になり、
空から降ってきそうな一面の星を眺めていると
シーンと静まり返っている中に、
動物の鳴き声や動く音が聞こえてきます。
![キャンプの夜は漆黒の闇です。空から降ってきそうな一面の星を眺めます](https://fukurouhouse.jp/wp-content/uploads/2023/05/1609742_s.jpg)
テントの周りでは、ねずみなどの小動物が
エサを探してチョロチョロと走り去ったり、
ホーホーと鳴くふくろうが静かになり、
カサカサと音が走ったと思った一瞬で
トサッとふくろうが小動物を捕まえたりなど、
昼間とは打って変わった夜の自然がそこにあります。
テントの脇をカサカサと素通りしていくのは、
鹿なのかカモシカなのか、日が昇ると
足跡やしっぽなどで見分けることが出来ますが。
テントの中で外部の音に耳を立て、
動物の様子をしばらくうかがっていると、
木に登ったり走ったり何か食べている音がして、
その後またどこかへと移動していきます。
山歩きの楽しみの一つは、野生動物に出会えることです。
害獣の出現とジビエ料理
最近、鹿、猪などの野生動物の数が急増し、
町にまで下りてきて畑を荒らすようになり、
厄介者扱いされています。
昔は里山があり、
人間が山際に畑や田んぼを作っていたため、
動物との境界線が自然にできていました。
農業、林業をする人が減り、
担い手が少なくなったことで、
山際にあった畑地や植林地が荒れ放題になり、
鹿や猪の格好のすみかやエサ場になっているところが
身近多くなったと思います。
人の脅威となる場合には、仕方なく、
狩猟をして数を減らしていますが、
逆手に取って、狩猟した鹿や猪を有効利用して、
ジビエ料理として活かされてもいます。
![狩猟した鹿や猪を有効利用して、ジビエ料理として活かされています](https://fukurouhouse.jp/wp-content/uploads/2023/05/23164383_s.jpg)
父の狩猟免許と私の狩猟体験
ひと昔前の建築の職人さんは、
狩猟免許を持ち、休日に鉄砲を持って、
山へと出かける人が多かったように思います。
当時は、猟銃を所持するだけで値打ちが上がる
という時代の流れもあり、
私の父も狩猟免許を持っていました。
![ひと昔前の建築の職人さんは猟免許を持ち、休日に鉄砲を持って、山へと出かけていました](https://fukurouhouse.jp/wp-content/uploads/2023/05/14-1024x683.png)
最近になって、昔の猟銃の所有許可証が出てきたため、
「職人さんと一緒に猟に行ったことはあるの?」と尋ねると
「1度もない」とのことで、
父はそれほど狩猟を好んだわけではなかったようです。
父の職人仲間には狩猟好きな職人さんがいて
「鹿狩りに行かないか?」と
私が小学6年生~中学1年生ころに誘われ、
春先の3月に山に連れていかれたことがあります。
鹿猟、猪猟などはチームワークが基本で、
勢子(せこ)という役があり、獲物を追い立てて
射手のいる方向に追い出したり追い込んだりして、
挟み撃ちにして仕留めます。
その勢子(せこ)役のベテランさんと一緒に
獲物を追い立てたのですが、
初めての狩猟は面白いというかゾクゾクしました。
貴重な狩猟体験になりましたが、
大人になると狩猟が特に好きということはなく、
ただ自然を感じて楽しむ「山歩き」のスタイルが
私には合っているようです。
あなたはソロキャンプに行かれますか?
どんな楽しみ方があるか、教えていただけると嬉しいです。
お住まいについてのお悩みは、
ふくろうはうすの私、高橋までご相談くださいね。
群馬県桐生市の工務店
リフォーム・リノベーション専門店
住まいの健康寿命診断士
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋でした。
次回は「『住育のお母ちゃんの家』の建具修理と
京都の山でのトレイルランニング」
のテーマで準備しています。
楽しみにしてくださると嬉しいです。