二世帯住宅の大型リノベーションで考えるべき住み分けの工夫とは?

コロナが発生してから2年以上が経ちましたが
コロナ禍で仕事や生活習慣に大きな変化がありました。

 

それによって必然的に、これまでの暮らしを
見直さなければならなくなりました。

 

住まいについても暮らし方を見直し、
若い世代が親世代と同居する
二世帯住宅を考える人が増加しました。

 

そんな暮らしの変化について、
二世帯住宅、三世帯住宅のリノベーションでの住み分けや
生活する上での工夫について今回、お話していきたいと思います。

 

時代は二世帯住宅から三世帯住宅へ

二世帯住宅というと夫婦どちらかの親世帯との同居というスタイルですが、
最近は奥さんの実家に同居する傾向があり、
奥さんの実家をリノベーションするパターンが増えています。

 

親御さんが80代になり健康面や生活を心配して、
二世帯住宅にして一緒に暮らしたいという
50代くらいの娘さんや息子さんからのご相談を
よくいただきます。 

 

他にも、介護のため同居したいというご相談もいただきます。

 

多くの50代のご相談者さまには
大体20~30代の子供がおり、最近では、経済的理由などで、
親(祖父母)やご相談者様世帯との同居(三世代同居)を
望むことが多くなってきました。

また、80代の親にとっては孫が一緒に住んでくれるのなら
同居したいという展開もあります。

 

50代のご相談者さまが80代の親の面倒を見ながら
共働きしている子供世帯の孫の世話をすることもあります。

 

そして、1階を親世帯用、2階をご相談者さまと子供世帯用として
住み分けを考えたリノベーションを行うことが一般的です。

 

このような三世帯同居の場合は、
将来的に、1階の80代の親世帯のスペースを
若い子供世帯のスペースにするというパターンもありますが、

 

一般的な二世帯住宅の場合には、
住む家族が減り2階を使わなくなる時のことを考えて
1階をメインに使う提案をさせていただくことが多いです

 

将来、子供世帯が住み継ぐかどうかで、
メンテナンス方法も違ってきますので、
5~20年先まで見通した住まい方を考えることが大切です。

 

「ふくろうはうす」は、将来のプランニングを考えるための
サポートやアドバイスも行っておりますので、
お気軽にご相談ください。

二世帯におすすめのメインとサブで使い分けるダブルキッチン!

ここからは、ご相談さまが夫婦2人で暮らしている場合、
もしくは、子供さんが学生または単身で一緒に暮らしている場合の
ご相談さまの親御さんとの二世帯住宅についてお伝えします。

 

家族が集まるリビング、メインキッチンやお風呂は
共有スペースとして1階
また、親世帯の個室もまた1階に作ることが多く、
2階にはご相談者さま世帯のサブキッチンと個室を作ります。

 

奥さんのご実家であっても、
キッチンはそれぞれの世帯で別にする方が上手くいきます。

 

いずれ、親世帯が炊事をしなくなったり
子供さんが独立して家を出たりすると
サブキッチンを使うことがなくなり
1階のメインキッチンのみを使うようになります。 

 

生活時間帯が違うため、
親御さんが食事の下ごしらえをしておいて、
帰宅したご相談者さま世帯がサクサクと夕飯の準備に取り掛かるなど
連携プレーをうまく取り入れているご家族もいらっしゃいます。

 

1階のメインキッチンは対面式にして、
背面側には冷蔵庫や、食器棚、電子レンジなどを置き
食品ストックの収納やキッチン用家電製品置き場として
パントリーをキッチンの近くに設けると便利です。

 

洗濯機やアイロン台を置いた家事室を作り
キッチン、パントリーと繋げてぐるりと回遊できるようにすれば
家事動線が格段によくなります

 

2階のサブキッチンには小さいサイズのキッチンを設置し、
冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器などもひと通りものを置きますが、
食器や調理器具など普段使いのものだけを置いておき、
必要があれば1階から持って上がって使うという具合です。

また、冷凍庫は1階のパントリーに置いておき、
土、日曜日にメインキッチンで下ごしらえして冷凍したおかずを
平日に2階のサブキッチンで解凍して仕上げるという工夫を
しているご家族もいらっしゃいます。

 

リノベーションをする時に最初にすることは、大断捨離です。
必要最小限のモノだけを残して、スッキリした状態で
二世帯同居が始まります。

 

大断捨離のコツや住まいのお役立ち情報は、
ふくこが不定期に開催している大断捨離ワークショップで、
共有していますのでイベント情報を定期的にチェックしてくださいね。

 

お風呂は共有しても洗濯は別々に

お風呂は節水、節電などの省エネのため共有することが多いですが、
ご相談者さま世帯は子どもの汚れものが多くなることもあり、
洗濯は別々にすることが多いです。
物干し場は一緒の場合も別の場合もあります

 

スペースの余裕があれば1階に1坪くらいの洗濯室を作って
親御さん用の洗濯機を1台置きますが、洗濯物が少ないため、
自分たちの部屋の南側広縁(ひろえん)に内干しスペースを作ると
洗濯物を干すのも取り入れるのも楽にできます。

 

洗濯室の勝手口から外側に囲いテラスを作り、
半土間にして2階の子世帯の洗濯機を1台置くと
北側ではありますが、半外干しができ便利になるため
小さいスペースであっても確保するようにしています。

 

また、お風呂を2階に設置する場合には
入浴時の水の音が1階に響くことがあるため、
上下階の水周りの配置には気をつけています

 

二世帯住宅、三世帯住宅のリフォーム・リノベーションは、
「ふくろうはうす」にお任せください

玄関は共有でも独立でも家族が集まるのはリビング

玄関は完全分離型と共有する場合の両方がありますが、
共有の場合も、玄関を入ると土間続きにサブ玄関があり
子世帯用の玄関として扉で仕切って使うことが多いです。

 

親世帯は汚れものを見せたくない傾向が多いため、
いつでもスッキリ整っている玄関を望まれます。

 

一方、ご相談者さま世帯の子供が運動部の場合は
汚れものが玄関に置かれることもあり、
くつ以外の収納のためクローゼットが必要になります。

 

そのため、子世帯用のサブ玄関は、
親世帯の玄関より広い場合もあります。

 

それぞれの玄関を上がってリビングの入り口を通ると、
リビングには家族の顔があり「ただいま」「おかえり」
の声掛けもあります

その先にリビング階段があり2階に上がる造りに仕上げます。

 

完全分離型の玄関の場合もリビングに階段を設け
行き来できるようにすることで、家族が自然に顔を合わせ
話をしたり一緒に過ごしたりできるようにしています。

 

家で過ごす時間が一番長い親世帯の個室は
以前はリビングとして使われていた南向きのスペースを
リノベーションして、明るく温かい部屋にしてほしいと
子世帯から望まれることが多いです。

 

ご家族に合わせた同居の形がありますので、
最も過ごしやすくお互いに楽でいられる部分共有型、分離型を
見つけると良いかと思います。
ふくろうはうすがご相談に乗りますよ♪

 

生活時間帯の違いについては、
共有スペースの使い方や時間配分などを工夫して、
やり繰りしていくことも大切です。

 

最近はコロナ禍でリモートワークが増えたため、
親子共リモートワークの場合もあり、
ご相談者さまの子供さんが外出してレンタルルームを借りて
リモートワークをすることもあるそうです。

 

そして、ご両親への接触に気を遣って、食事を別々にするなど、
対策される方も多いようです
家族なのに接触しない時間が増えるのは寂しいものです。

 

以前のように、気軽に話をしたり、一緒に食事をしたりすることが
当たり前の日々に早く戻ることを願っています

 

コロナ禍を機会に、家族や暮らしについて見つめ直し、
二世帯、三世帯の同居について検討されている方の
参考になれば嬉しいです。

 

家の基礎、構造体に手を加える大型リノベーションでは、
現状のお住まいについて「住まいの健康寿命診断」を行い、
詳しく調査・診断し、必要な補強や補修をしながら、
理想の暮らしを叶えるための、増築や改築をすることが大切です。

 

二世帯住宅へのリフォーム・リノベーションの計画のある方は
住まいの健康寿命診断士」の私、高橋まで
お気軽にご相談下さい。

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お住まいのお悩みやお困りごとについても
お気軽にお問い合わせくださいね。

 

次回は「二世帯住宅の間取りで1階と2階を自由自在に使いこなす90代ご夫婦のリノベーション」のテーマで準備しています。
お読みくださると嬉しいです。

 

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