自然を取り入れて防犯する「庭づくり」と「庭じまい」

お住まいの観葉植物や花、庭のグリーンは、
癒しアイテムになります。

お住まいの観葉植物や花、庭のグリーンは、癒しアイテムになります

手入れの行き届いた日本庭園や
イングリッシュガーデンなどができれば
理想的ですが、手間も費用も掛かってしまいます。

 

仕事、育児、介護、家事などに忙しく
限られた時間の中で、無理なく管理できる
「庭づくり」「庭じまい」について
お話させていただきます。

 

「庭じまい」とは、庭木などを伐採したり、
不用品を処分したりして、
手入れのしやすいように庭を造り替えることです。

 

おじいさんの代からの家の「庭じまい」

お住まいのご相談の中で
「庭の管理が大変だから庭木を何とかしたい」
というお客様が一定数いらっしゃいます。

 

おじいさんの代からの家を譲り受けた私の友人が、
「思い切って『庭じまい』をしたい」と
数年前に庭のダウンサイジングを行いました。

 

友人のおじいさんは、
自宅を日本庭園のように整えるため、
マメに手入れをして造りこんだそうです。

 

友人のおじいさんの庭は、
友人の親御さんが引き継ぎ、大切に手入れを続け、
いよいよ友人が譲り受けました。

 

友人も維持しようとして、
春、秋と決まった時期に造園屋さんに依頼して
剪定、刈り込みをお願いしていたそうですが、
年間通してそれなりの費用がかかっていたそうです。

 

おじいさんは当時、
少しずつ木を増やしていったのですが、
現在、木がそれぞれ成長して混み合い、ひしめき合い、
うっそうとした小さな森のようになっていました。

庭木がそれぞれ成長して混み合い、小さな森のように

そこで、雑木林になった庭を維持するよりも、
自分たちで管理できる程度に整理して
空いたスペースを駐車場にしようと
思い切って「庭じまい」を決断しました。

 

「庭じまい」の進め方 ①庭木の伐採と伐根

友人宅の「庭じまい」で最初に行ったのは、
2m以上の高さの塀の撤去でした。

 

大谷石(おおやいし)という
薄いグリーンで、重厚だけど脆(もろ)い石を、
並べて塀にして、お家を取り囲んでいましたが、
長年雨風にさらされ、風化して傷んできて、
危ない状態だったので、この機会に撤去しました。

大谷石(おおやいし)の塀

塀を撤去しないと
木を伐採しても運び出すことができなかったため、
という理由もあります。

 

お住まいの外側には高い塀があり、
内側は庭木に覆われていたため、
家の全容が全く見えない状態でした。

 

次は、伐採する木と残しておく木の選定でした。

根が浅くて掘り出しやすく、定着しそうなものを
残しておく木として先に移植しました。

 

その後、地中深く根を張っている木を伐採し、
地中で複雑に絡み合っていた根を伐根しました。

 

隣のお家まで塀越しに、根が伸びていたため、
声がけして立ち入りをさせていただきました。

 

場合によっては、塀を壊して張った根を取り除き、
あとから復旧させていただくこともあります。

 

「庭じまい」の進め方 ②池の解体と整地

友人のおじいさんは地下水(井戸水)を利用して、
を造り、錦鯉を飼っていたそうですが、
井戸が枯れてからは池を使ってなかったそうです。

 

池は石垣とコンクリートで固めてあったのを解体し、
土を入れ替えて平地に整えました。

 

池のそばには、おじいさんが松の木を植えてあり、
当時を思い浮かべると、松の木が池の水面に映り、
池には錦鯉が悠然と泳いでいた風情が想像できました。

庭の池に錦鯉が悠然と泳いでいる風景

池と松の場所は広く取られていて、
車3~4台分の広さがありました。

 

友人の子どもさんは、自動車免許を取得して、
マイカーを所持していましたが、
自宅に駐車スペースがなく、
近くの駐車場を借りていました。

 

今回の「庭じまい」で、車6~7台分の駐車スペース
確保できました。

 

庭には灯篭(とうろう)が置かれ、飛び石もありましたが
これら全てを撤去しました。

 

「庭づくり」とカーポートづくり

玄関までの短いアプローチにはレンガを敷き、
子どもさんの記念樹をシンボルツリーとして2本植え、
アコーディオン伸縮門扉を設置しました。

花の咲くシンボルツリー

空いたスペースにカーポートを造り、砕石を敷き、
ストレートに車が停められるようにしました。

 

かなり小さくした庭は、手入れの簡単
低木(ヒメシャラ・サンシュユ・ソヨゴ)の
3種類だけを残し、植え替えました。

 

また、門をくぐって玄関までの短いアプローチに
四季折々の花が植えられるような花壇を造りました。

 

お住まいは和風の平屋建てですが、
屋根を越すほど伸びた庭木に隠されていたため、
日当たりは、木がまばらなところから
辛うじて日が差していた程度でした。

 

高い塀と庭木がなくなると光も風も通るようになり、
「明るくなり、風通しも良くなった」と
友人やご家族は驚かれていました。

 

防犯を意識した庭づくりと外構

今回の友人宅もそうですが、
防犯の面から、あまり高い塀を作らないのが主流です。

 

ちょうど、現在、手掛けている現場も同じように
1.6mの木の塀を全て取り払い、
ブロックを1~2段積んで、その上に
アルミの軽く見通しの良いフェンスを設置しています。

 

あるいは、ブロックを積まず、
立ち上がりだけコンクリートにして、
その上にメッシュのフェンスの設置など、
泥棒が仕事をしないように死角をなくすことで
防犯になります。

軽くて見通しの良いフェンスを設置し、死角をなくすことで防犯対策に

その上で、防犯カメラ防犯ライト
設置することもあります。

 

お隣さんとの境界線には、
目隠し調のフェンスを部分的に入れるなど、
お互いに目線が気になるところに
違和感のないウッド調のフェンスを設置します。

 

目線が気になるところに
花の咲く低木を植えると、目隠しになり、
花の季節を楽しむこともできます。

 

カーポートは、以前なら1~2台でしたが、
最近は2~3台分を確保するようになり、
アーチ状の屋根を取り付けるようになりました。

 

また、雨に濡れずにお家に入れるように
母屋から屋根を延ばして隣接する感じで
カーポートの屋根があると便利ですね。

 

「庭づくり」「庭じまい」で気になることがある方は、
ふくろうはうすの私、高橋までご相談くださいね。

 

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群馬県桐生市の工務店
リフォーム・リノベーション専門店
住まいの健康寿命診断士
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋でした。

 

次回は「空き家対策と群馬県桐生市の取り組み&不動産売買の注意点」
のテーマで準備しています。
楽しみにしてくださると嬉しいです。

 

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