前回のコラムでは、お家の外まわりのエクステリアの中から
ウッドデッキのお話をさせていただきました。
しかし、前回の記事ではお伝えしきれなかったこともありますので、
今回は引き続き、ウッドデッキについて、お話させていただきますね。
そして、後半は庭造りについてお話ししたいと思います。
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今回もコラムをお届けさせていただきますのは、
リフォーム・リノベーション専門店
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋です。
さて、ウッドデッキの素材として、主に利用される材木に、
杉、ヒバ、檜(ひのき)などが挙げられます。
中でも、杉は空気を多く含んで柔らかい感触ですが、
雨が降ると染み込みやすく、乾いて蒸発する時に水分が抜けて、
徐々にひび割れができてしまう性質があります。
ヒバ、檜(ひのき)の場合は、堅くて感触も冷たいのですが、
繊維質が緻密(ちみつ)なため水が浸み込みにくく、
脂気もあるため、劣化を抑えることが出来ます。
それぞれ特徴がありますので、お好みや用途・目的に合わせて
使い分けると良いですね。
DIYでウッドデッキを手造りする時の材木選びのコツ
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読者さんの中には、手作りでウッドデッキを作ってみたいという方も
いらっしゃるかと思いますので、
DIYについても少しお話させて頂きますね。
多くの方は、ホームセンターに置かれているツーバイフォー材を使って
ウッドデッキのDIYをされる方が多いのですが、実際
「どんな木材を使ったら良いでしょう?」
「手持ちの工具がこれだけですが、どう造っていけば良いですか?」
「You Tube を見ながらやっていたけど上手くいかなくて…」
など、お問い合わせをいただくことも多いです。
ツーバイフォー材というと、
バースウッド、スプルースなど北欧の針葉樹が使われていて
脂気が少なく柔らかいため、加工はしやすいのですが、
雨ざらしの場所には向いていません。
ツーバイフォー材はもともと、
室内の壁材として使うためのものですので、
ウッドデッキに使うと、残念ながら、朽ちるのが早いです。
ホームセンターの資材売り場には、ツーバイフォー材以外に
アマゾンジャラなど、南米の熱帯雨林の木材が置かれています。
緻密でとても重たいのですが、比較的水に強いため、
最近は南米産の木材を使ったウッドデッキ造りが流行っています。
しかし、堅くて加工しづらいため、
ウッドデッキを造るために丸ノコの刃を何枚もダメにしたと
お客様から伺ったこともあります。
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試行錯誤しながら苦労した分、なおさら、
DIYでのものづくりをすると愛着が湧いてきますよね。
素材の特徴や使う工具の工夫をして、
安全に手造りを楽しんで頂けたら嬉しいです。
DIYでのお困り事がありましたら、遠慮なくご相談ください。
ふくろうはうすもあなたのものづくりをサポートします。
防犯兼リラックスできる目隠しのためのウッディフェンスの囲い
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隣家との境に造る囲いは防犯を兼ねて低く作る傾向にあり、
高くても1m10cmくらいまでが一般的です。
1階のリビングのダイニングテーブルの椅子に座ると
目線の高さが1m50cmくらいになるため、
お隣さんと目が合わないような、プライベートを大切に出来る
ほどよい目線を遮ることができます。
境目には、フェンスを設置したり、生垣を造ったりしますが、
生垣は手入れが大変なので、採用されることは少ないです。
フェンスの代わりに竹垣風のものを探したこともありますが、
ちょうどよい素材がなかったため、
合成木材で造ったことがあります。
ウッドデッキを設置した現場だったため、
雰囲気に合わせて、同質のデッキ素材を使い、
ウッディフェンスのような感じに仕上げました。
ウッドデッキで過ごす時に目線を隠したいところだけ、
そういう素材を使って、残りは普通のフェンスにしました。
さらに、ウッドフェンス調にしたところにシンボルツリーを植えたことで、
更にウッディな風情が漂う庭になりました。
お庭など目的に応じたシンボルツリーの選び方
昨年、外構の施工をさせていただいたお住まいに、
シンボルツリーを植えたのですが、
今年の春先にはシンボルツリーの花が綺麗に咲いて、
お住まいの外観にとても調和していました。
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シンボルツリーを植えて、初めての春を迎え、
「花が咲いてみるとこんな感じになるのですね」と
お客様から嬉しいご感想をいただきました。
「これ(シンボルツリーを)植えてよかったです。
手入れが大変ではないかと思っていたけれど、
思っていたほど大変ではなかったです。
季節を感じられ、雰囲気も良くなったし、
花が咲くまでの手入れをする楽しみができました。」
花が咲き終わってから簡単にせん定をしておいて、
他の季節はほぼ放っておいても大丈夫なものを選ぶと
ほんの少し植えておくだけで、外観の雰囲気が変わります。
シンボルツリーは、お住まいの外観全体が
和の雰囲気か洋の雰囲気かで選び方が違いますが、
あまり大きくならず、手入れもなるべく楽なものが好まれます。
春に小さな白い花を咲かせ、秋には赤い実がなるソヨゴ、
春にピンク色の花をつけるハナズオウなどは、
あまり大きくならず、手入れも難しくないため、
シンボルツリーとして好まれます。
古都、京都の風情のある庭づくり
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40~50年前までは、お住まいを建てる時に、
目線の高さに緑が来るような庭造りや窓の配置をしていました。
それから何十年も経ち、木が伸びて大きくなりすぎている
お住まいもありますが、成長が早くて大きく育つ木は
庭木としてはあまり好まれません。
和洋問わず庭全体を調和させるためには、
庭木を少しずつ植えていくと良いです。
一度に植えてしまうと、
同時に育って大きくなってしまうからですが、
花の咲く時期や花の配色のバランスを調整することも
庭の緑を楽しむためのコツになります。
また、お住まいの周りの環境や、
お家の向き(東西南北)によって、
植栽の工夫をすると綺麗な庭ができ上がります。
日本の古都、京都のお住まいでは、
庭は北向きに造られています。
樹木は成長すると南に葉っぱを向けるため、
南に向かって咲いている花を正面の北側から
眺められるような庭になっています。
こんもりとした斜面を作って木を植えると
南向きに枝葉が伸びてくるのと同時に
庭の南側がお家の陰になるため、適度な湿気を帯びて
小山の斜面の下の方には苔が生えてきます。
樹木の幹の茶色と枝葉の緑、また、質感の違う苔の緑との
コラボレーションが美しく、
古都ならではの「わびさび」の世界が表現されています。
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今から20年くらい前ですが、
純和風の新築を施工させていただいたことがありました。
お住まいの雰囲気に合う和風の庭を手掛けることになり、
京都風の庭を再現させていただいたことがあります。
お家の北側と西側が庭のスペースでした。
北のスペースの東側におぼろげな築山を作り、
斜面の西側と東側には反日蔭(はんひかげ)を好む木を植え、
南向きになる場所には日なたを好む木を植え、
季節ごとに咲く花をバランスよく配置しました。
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庭づくりは、家の雰囲気に合わせて総合的に作り込むと
統一感のある落ち着いた風情になります。
四季折々の自然を感じられる庭の樹木や草花は、
住まわれる人の心に大きな影響を与えます。
植込みの草花一つ植え替えるだけでも
リフレッシュできますので、
季節ごとの花の苗の植え替えを
楽しんでいただけると嬉しいです。
ウッドデッキの設置や庭づくりは、
私、高橋まで、お気軽にご相談ください。
お家の個性や周りの環境などを含めてトータルで
外回りを整えるお手伝いをさせていただきます。
オープンハウス「ふくろうはうす 暮らしの見学会」は、
私、高橋が「健康長寿リノベーション」を行い、
その後5年ほど暮らしている家をそのまま公開していますので、
実際に、ウッドデッキや庭をご覧になって、
季節の移ろいや、目線の工夫など体験いただけたら嬉しいです♪
現在、オープンハウス「ふくろうはうす 暮らしの見学会」に
ご参加くださった方には、もれなく
(書籍)「群馬発! 住まいの健康長寿リノベーション!」を
プレゼントさせていただいていますので、
是非、受け取っていただけたら嬉しいです。
群馬県桐生市にお住まいの方はもちろん、
みどり市、太田市、伊勢崎市、前橋市の近隣にお住まいの方も
お気軽にお越しくださいね。
次回は「【その3・ガレージと家庭菜園】お家と外周りを調和させるエクステリア」
のテーマで準備しています。
お読みくださると嬉しいです。