外壁塗装前の『水洗い』の手順&湿気を原因とした外構部の汚れやカビ


前回のコラム
「屋根・外壁塗装などのリフォーム工事の手順と段取り」
を投稿したところ、
外壁塗装前の「水洗い」の手順について、
お問い合わせをいただきました。



水洗いの前にコーキングの打ち替えを行いますが、
順序が逆じゃないですか?」
という内容でした。



今回は、外壁塗装前の「水洗い」の手順
外構部の汚れやカビなどのお悩みについてお話します。





「水洗い」の前にコーキングの打ち替え


ふくろうはうすでは、
水洗いの前にコーキングの打ち替えを行います。



しかし、8割以上の他業者は、水洗いを行ってから、
コーキングの打ち替えを行っています。



最近の施工現場でも、お客様から、
「『汚れたところにコーキングを打つのはよくないので、
洗浄してから打ち替えます』
と前の業者さんには言われましたが、何故ですか?」
と、尋ねられました。



コーキングは7~10年おきに打ち替えが必要で、
屋根や外壁の塗り替えの時期よりも、
かなり早い段階で寿命を迎えます。



ところが、
屋根や外壁の塗り替えに合わせて、
コーキングを打ち替えるケースがほとんどです。



10年を越えると、コーキングは劣化していて、
が染み込みやすくなっています。



そんな状態で高圧洗浄水を一気に噴射すると、
コーキングを通り越した水が、内部へ押し込まれ、
柱の中まで到達してしまいます。



水洗いの後にコーキングを打ち替えると、
水が染み込んだところにをするようなものです。



お家の内部に閉じ込められた水は、
よほど乾燥状態がよくなければ放出されないため、
見えないところでカビが発生するなど、
様々な悪影響が出てきます。



コーキングを先に打ち替えると、防水機能が働くため、
高圧洗浄水から家の内部を守ることができます。



また、水洗い前の汚れた状態で、
コーキングの打ち替え作業を行いますが、
古くなって汚れたコーキングを取り去り、
新たに打ち替えるため、屋根や外壁より先に、
目地(コーキング)がきれいになるだけの話で、
塗装工事には何の問題もありません。



つまり、約8割以上の業者さんが事前に行わない
ひと手間を先に行うことで、
お住まい内部への水の浸水を防ぎ、劣化要因を抑える
丁寧な仕事を行っているということなんです。



お客様に以上の説明させていただくと、
ご納得いただき、安心してくださり、
施工をお任せいただくことになりました。




塀やアプローチの土間、カーポートの高圧洗浄


ふくろうはうすでは、サービスの一環として、
屋根・外壁の塗装前の洗浄時に、外構部
塀やアプローチの土間、カーポートなども
洗浄させていただくことが多いです。



屋根や外壁がきれいになっても
以前と同系色を使った塗り替えなど、
見た目の変化がわかりにくい場合、
塀やアプローチなど外構部が汚れたままの状態では、
「施工をした」という実感が湧かないのが
悩ましいところです。



塀やアプローチの土間、カーポートなどは、
普段のお掃除で汚れを落とすのが難しい場所です。



そこで、高圧洗浄機を使って水洗いをすると、
汚れが落ちて、見違えるほどきれいになることもあります。



高圧洗浄機でブロック塀の洗浄を行っていたところ、
施主様のご近所さんから、
「塀が汚いから、洗浄だけやってもらえませんか?」
と、お声がけいただきました。



洗浄を行うと「さっぱりしました」と
喜んでいただきました。



最近、外壁を塗り替えたばかりとのことで、
外壁はピカピカでしたが、
「外部の土間や塀などは盲点でした。
美観維持するのは大変ですね。」
と、おっしゃっていました。



掃除しても汚れが落ちにくいブロック塀には、
撥水型クリアコーティングを施しておくと
塀の内部への水の浸透を防ぐことができるため、
汚れが染み込みにくくなり、
表面上の汚れを除去するだけできれいになりますので、
お手入れがになります。



5年くらいは効果を保つことができますので、
時期が来れば、また、リコートすることもできます。



施主様のご近所さんに提案させていただくと、
早速、施工依頼をご希望いただきました。





湿気が原因で生えるカビ、苔(こけ)、藻(も)


別件で、屋根・外壁の塗装のため
施主様のご近所にご挨拶に伺ったときに、
「外壁塗装から1年半くらいだけど、
汚れが目立ってきました。
何か対策できないでしょうか?」
と、お困りの人がいらっしゃいました。



北側の外壁と塀の間の空間に湿気が多く、
外壁には藻(も)が付着していました。



湿気の原因は、地下水、側溝、浄化槽など、
様々な影響によるものと考えられましたが、
こちらのお住まいは、雨どいの排水
うまくはけていないことが原因でした。



そこで、雨どいの排水先を少し移動させ、
湿った土の上に、硅石(けいせき)と呼ばれる
コンクリートを粉砕した石を敷き詰めました。



硅石(けいせき)は水分吸放出する作用があり、
雨が降った後でも、湿気の吸収が早いため、
湿気対策になります。



その後、2ヶ月半くらい経ち、
経過を見させていただいていますが、
乾燥状態がかなり良くなりました。



引き続き、1年くらいかけて様子を見ていきますが
藻(も)が生えにくくなると思われます。



湿地だから仕方がないと諦めている人も多いですが、
様々な対策方法がありますので、諦める前に、
ふくろうはうすまでご相談ください。



100%の劇的な解決には至らないかもしれませんが、
試してみると以前より状態がよくなるかもしれません。



過去の経験から、お悩みの元が、平均して7~8割くらい
改善されていますので、試してみる価値はありますよ。



他の外構部では、カーポートに生えるカビや苔(こけ)に
困っている人もいらっしゃいます。



カーポートの屋根は、
高圧洗浄すると汚れはきれいに落ちますが、
雨どいが詰まっていることが多いです。



カーポートの雨どいは箱状になっていて、
溜まったゴミや汚れを除去するのが難しいため、
水はけが悪く、湿気が溜まってしまい、
カーポートの屋根にカビや藻(も)が生えたり、
アルミの支柱に苔(こけ)が生えたりします。



ゴミを取り除いて洗浄し、排水がよくなると、
乾燥状態をキープすることもできるため、
カビや藻(も)が生えてこなくなります。



最近のカーポートやテラスは
雨どいの落とし口のところにキャップが付いていて、
外すとゴミが落ちてきます。



落ち葉と一緒に泥水も落ちてくるため、
気をつけてお掃除していただくと
カビ、藻(も)、苔(こけ)対策になります。



また、カーポートの雨どいは低くなっているため、
脚立を立ててのぞき込めるような高さであれば、
ホースに高圧ノズルをつけたり、高圧洗浄機を使って
少し圧力をかけて洗浄して、ブラシでこするなど、
セルフメンテナンスを行うこともできます。



湿気が原因で、様々な汚れが発生するため、
塀、アプローチ、カーポートなど外構部やお家の外壁など、
湿気を呼ばない工夫をするとよいですね。



お住まいの外構部の汚れや湿気にお困りの方は、
ふくろうはうすの私、高橋までご相談ください。

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群馬県桐生市の工務店
リフォーム・リノベーション専門店
住まいの健康寿命診断士
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋でした。



次回は「『年末大掃除』窓周りとブロック塀~高圧洗浄機を使う際の注意点~」
のテーマで準備しています。
楽しみにしてくださると嬉しいです。

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