「年末大掃除」窓周りとブロック塀~高圧洗浄機を使う際の注意点~


早いもので、2023年12月も半分ほどを残すのみとなりました。
もう年末ですね。



年に一度の年末大掃除の時期ですが、
あなたはどこから手を付けますか?



最近は、家庭用洗浄機がかなり普及してきて、
高圧洗浄機を使う人が増えてきました。



「窓シャッターをどうやって掃除したらいいですか?」
など、この時期は、
お掃除についてのお問い合わせが増えます。



そこで、今日は、窓シャッター、網戸、窓など、窓周り
高圧洗浄機を使うブロック塀の掃除について
お話させていただきます。





窓シャッターの掃除はシャッターを下ろし内側をロック


防犯のためや台風から窓を守るため、雨戸に替わり、
窓シャッターを取り付ける人が増えてきました。



既存の窓に後付けの窓シャッターを
リフォームで取り付けることも多いのですが、
最近は、窓シャッターと一体型の窓が増えてきました。


また、手動式と電動式では、最近は電動式が多くなりました。



電動式だと、中途半端な位置まで下ろして水をかけると
中のモーターが傷み、故障の原因になることがあります。



「シャッターの内側を洗いたくて、
半分下ろして水洗いすると、
シャッターが下りなくなってしまいました。」
というお問い合わせが実際にありました。



電動式窓シャッターを掃除する時には、
シャッターを完全に下ろし、
内側からロックをかけてください。



ロックをかけると、パッキンが押されて
浸水を防ぐことができますが、
ロックをかけ忘れて、室内が水浸しになった
というのはよく聞く話です。



他にも、電動式の場合、ボックスのところに基盤があり、
そこに水がかかると、やはり故障の原因になります。



ボックスの外部は大丈夫ですが、
内部に水がかからないようにして下さい。



また、窓シャッターの掃除には、
高圧洗浄機の水圧は強すぎるため、
使わないで下さい。



シャッターを完全に下ろし、
内側のロック確認してから、
従来の水道のホースを使って、
ブラシなどで水洗いして下さいね。





網戸の汚れは両面から落とす


網戸はサッシから外して、
網の部分に溜まった埃(ほこり)などを
掃除機で吸い取ったあと、
濡らした雑巾やスポンジを両面から当て、
叩くような感じで、汚れを落としていきます。



汚れがひどい場合は、
網戸を外して洗うのはたいへんなので、
窓を閉めた状態でガラス用洗浄スプレーを網戸にかけ、
汚れを拭い取るように
網戸両面から雑巾やスポンジを当てていきます。



全体を一気に拭き取ろうとすると、
かえって汚れが広がりますので、
雑巾やスポンジで両面を押さえ、
少しずつ汚れ吸着させて下さい。



窓にも洗浄スプレーがかかっていますので、
網戸のお掃除のあと、もきれいにして下さいね。



「網戸を掃除したら、網がほつれてしまった。」
網戸の張り替えを依頼されることも多いです。



高圧洗浄機を使うと、一度に丸洗いできて
お手軽に網戸がきれいになりますが、
網戸が劣化している場合、破れることもあります。
網戸の状態に合わせて、水圧調節してくださいね。






窓ガラスの掃除はレールとゴムパッキンから


窓掃除は、まず、レール部分の汚れを落とします。



土ぼこりなどが溜まっていますので、
ブラシでかき出しながら、掃除機で吸い取ります。



その後、濡らした雑巾やスポンジを使って、
レール部分の水拭きをしていきます。



次に、窓ガラスの掃除を行いますが、
最初に、サッシの四方を押さえているゴム
汚れを拭うように、ぐるりと濡れ雑巾で拭いていきます。



ゴムの部分は空気中の油分を吸い込みやすいため、
窓ガラスを拭いた時に、ゴムに付着した油が原因で、
ガラスに油がにじんでしまうことがあります。



中性洗剤を薄めたものを雑巾に含ませて、
内回りのゴムを事前に掃除しておくと、
ガラスの仕上がりがきれいになります。



窓ガラスは、濡れ雑巾で一定方向に拭いていきます。
その後、スクイージー上から下へと水滴を落とします。



乾燥したら乾いた布で拭きあげると
ガラスの透明感がきれいに蘇ります。





ブロック塀の掃除は高圧洗浄機の水圧に注意


お住まいの外側を囲んでいるブロック塀は、
ホースで水をかけながらブラシでこすっても、
あまり汚れが落ちません。



「古い化粧ブロックにカビキラーをかけたら
表面がボロボロになりました」
と、ご相談をいただいたことがあります。



ブロック塀は細かい気泡があり、
空気を含むようにできています。



表面の細かい凸凹にカビの胞子がついて、
特に湿気が多いところでは、カビが生えて広がります。



南向きの場所でも黒っぽくなっているのは、
ほとんど黒カビです。



ブロック塀は湿気を含みやすいので
カビの宝庫だったりもします。



お客様は汚れを落とそうとして、
カビキラーを大量に購入してスプレーし、
しばらく時間を置いてから、
ブラシでこすったそうです。



ブラッシングして汚れは落ちたけど、
劣化したブロック塀の表面
一緒に剥がされた状態になっていました。



ボロボロになったブロック塀に、
とりあえず高圧洗浄機の水圧を上げて、
表面劣化したところを全部剥がしました。



その後、御影石(みかげいし)調の塗料を塗って
仕上げました。



思わぬ費用がかかることになりましたが、
そのままにしておくわけにはいかないとのことで、
お客様はブロック塀の補修を決断されました。



ブロック塀が新しいうちは、
カビキラーをスプレーしてブラッシングすると、
ブロック塀を傷付けることなく、
ある程度カビを落とすことができます。



別件で、「ブロック塀に高圧洗浄機を使ったら、
表面がえぐれて、ジグザグ模様になってしまった。」
というお問い合わせもありました。



高圧洗浄機のノズルは何種類か入っていますが、
直線ストレート系のものだと、水圧が高くて、
ブロックの表面を傷つけてしまうことがあります。



扇状に広がるタイプを使い、
低い水圧から試していくとよいですね。



また、化粧ブロックの汚れが気になる人は、
撥水コーティングをしておくと、
比較的汚れが落ちやすくなります。



数年間は、カビが生えてきたとしても、
高圧洗浄機で洗浄したり、
水をかけながら、ブラシでこするだけで
カビ落とすことができます。



ブロック塀は湿気を含みやすいため、
水分を塀の内部に浸透させないための
撥水コーティングは意外と効果があります。



5年に1回ぐらいの頻度で行うと、
セルフメンテナンスも楽になり、
美観を保つことができます。



ふくろうはうすでは、ブロック塀を施工する時に、
お客様に、撥水コーティング施工効果について
お伝えしています。



長く美観を保たせたい方は、是非、試してみてください。
今回の記事も、
年末大掃除をする時の参考になれば嬉しいです。



お住まいの中も屋外もすっきりさせて、
新年を迎えていただけたら嬉しいです。

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群馬県桐生市の工務店
リフォーム・リノベーション専門店
住まいの健康寿命診断士
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋でした。



次回は「~光る梯子を上るサンタクロース~手作りクリスマスイルミネーションのお手伝い」
のテーマで準備しています。
楽しみにしてくださると嬉しいです。

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