只今、ふくろうはうすでは、現場監督、大工の募集と
後継者候補の募集を行っております。
ご興味のある方は、コラム記事の最後に
応募先のリンクを貼っていますので、ご連絡ください。
今回の募集にあたり、
私の思いをお話していきたいと思います。
私は祖父の代から建築に携わる家に生まれましたので、
幼い頃から「建築」が当たり前のように身近にあり、
祖父や両親の職人としての背中を見ながら育ちました。
現場に連れ出されることも多く、
物心がつくころには、家が仕上がっていく様子や
職人さんの仕事ぶりなどに触れられる環境の中にいました。
私自身、ものづくりが好きという素質を持っていて
職人の手で作り出されるものや
職人の技に興味がありました。
また、現場でのピリッとした緊張感と
和やかに作業が進んでいく様子など、
緩急を持ち合わせた雰囲気も心地よいものでした。
子どもができる片付けなどからお手伝いを始め、
現場で見守られながら、成長した私は、
高校卒業後、迷うことなく建築の道へ進みました。
それからは、多くの現場に携わらせていただき、
棟梁や職人さんなど、多くの諸先輩方から
教えを授けていただきました。
そして今、
リフォーム・リノベーション専門店
住まいの健康寿命診断士
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋として活躍しています。
今回、そんなふくろうはうすで仕事をしたい現場監督や大工の募集と、
いずれ、私高橋の後を継いでみたいという後継者の募集を
行っていますので、ふくろうはうすについて知っていただきながら、
詳細をお話していきたいなと思います。
中学生の職業体験とその後
人材募集からは少し話がそれますが、
ふくろうはうすの取り組みのひとつをお話します。
ふくろうはうすは、中学生の職業体験を受け入れ始めて
十数年が経ちました。
受け入れるきっかけとなったのは、
お家の増改築リフォームをさせていただいたお客様でした。
息子さんが当時中学2年生で、職業体験を控えていて
もし、弊社ふくろうはうすが受け入れ可能であれば
建築の体験をさせてほしいとご要望をいただきました。
受け入れ体制について検討し、可能だと判断したので、
それから毎年、中学生の職業体験を受け入れています。
初めて受け入れた職業体験では、お客様の息子さんが、
緊張と楽しみの入り混じった様子で参加されました。
ちょうどスケルトンリフォームの現場があったため
お家を骨組みまでバラした状態を見学してもらい、
そこでノミの使い方をレクチャーしました。
最終日には、端材で縁台を作るという課題を出し、
インパクトドライバーを使って挑戦してもらいました。
初めての体験だったけど、面白かった、
いまだに印象に残っているとの感想をいただいています。
当時から、しっかりとした志があり
「ふくろうはうすのように地元でいろいろな活動をして、
将来的には地域に密着した仕事がしたい。」
と話していたことが印象に残っています。
その後、大学の建築学科を卒業後、
伝統建築の仕事に就かれていますが、
いずれは地元桐生市に戻って地元貢献がしたいと
考えているそうです。
別のケースでは、
約10年前に、職業体験に参加した女の子に
最近になって、偶然会う機会がありました。
親御さんと一緒のところにバッタリ出くわした感じで、
成長された姿に驚きましたが、面影は残っていました。
高校卒業後に、パティシエの修行をして
現在、ケーキ屋さんで働いていますが、
いずれは自分のお店を持つという夢があるそうです。
当時を思い出すと、
絵を描くことが好きとのことでしたので
簡単な図面作成を課題にして、自分の頭で考える形を
絵にする作業をしてもらいました。
また、木材を加工する手作業も経験してもらいましたが、
「それまではおぼろげだったけれど、職業体験を通して、
手先でものを作ることが好きということがはっきりしました。」
と話してくれました。
それがベースになって、パティシエへの道がつながり、
現在コンテストに向けて猛練習を続けているとのこと。
3~4日の職業体験ですが、自分の意思で体験したことが
将来にしっかり生かされているのだなと、
こういうお話を伺うととても嬉しくなります。
建築やものづくりに少しでも興味のある子どもたちを
今後も受け入れていきたいと思っています。
実は、中学生と接触した職人側にも刺激がありました。
「今の子どもたちはこんな風に考えているのか」と。
中には型にはまりたくない、ひとところに囚われない
という子どもたちもいます。
創造力や自分の可能性について、
自分はどの分野を伸ばせるのだろう、試してみたい
という気持ちを大切にしてほしいと思います。
私の経験した徒弟制度
私の子どもの頃は、親方の元で修行する徒弟制度があり、
教わるというより、親方の指先、手先、目配りなど、
五感で感じることで自然に身につけさせられている
というものでした。
私がお世話になった親方は、一本気があって、
職人さんの性格や個性を見極め、瞬時に振り分ける
洞察力、観察力に優れていました。
自分の感覚を信じろ。感じるまま積極的にやってみろ。
失敗してもかまわない。
ふたつ失敗すれば、必ずひとつは筋道立ったことが
わかるようになる。
親方から、かけられた言葉ですが、後から思えば、
わざと失敗させるということもあったと思います。
たとえ失敗をしたとしても親方のフォーローがありました。
「後は俺に任せておけ」と見守ってくれた存在でした。
お世話になった親方の年齢に近くなってきて、
今度は親方の立場になって後進を見守っていく、
そういう役割を果たす順番が回ってきたのではないか
と思うことがあります。
中学生を受け入れ始めたころから、
ずっと考えてきたことです。
昔ながらの徒弟制度で修行させていただいた
最後の世代なのではないかと思いますので、
私が受け取ったことを後世に伝えたいと願っています。
現場監督、大工の募集と後継者候補の募集
ふくろうはうすは、現場監督、大工を募集しています。
ふくろうはうすで、現場監督をやってみたいという希望があれば、
まずは、いろんな現場の管理を経験していただきます。
現場に慣れてきて、ものづくりのプロセスが好きなら、
現場監督をしながら大工を兼任することも可能です。
もちろん、現場監督や大工の仕事に専念したい人も
大歓迎です。
また、ふくろうはうすは、私、高橋の後継者に
なりたい人を募集しています。
私が、実際に現場で多くの諸先輩から見聞きし
受け継いだものを伝えていければと考えています。
ふくろうはうすの仕事をやってみたい方、
建築現場やものづくりに興味がある方は
まずは、お気軽にお問い合わせください。
そして、
ふくろうはうすがどのような家を作り、
何を大切にしているか事前に知りたい方は、
オープンハウス「ふくろうはうす 暮らしの見学会」へ
是非参加してみてください。
現在、オープンハウス「ふくろうはうす 暮らしの見学会」に
ご参加くださった方には、もれなく
(書籍)「群馬発! 住まいの健康長寿リノベーション!」を
プレゼントさせていただいていますので、
ふくろうはうすで働いていく上でのビジョンを
想い描くことが出来るかと思います。
群馬県桐生市以外のエリアに今現在お住みの方でも、
移住してくる覚悟がある方であれば、歓迎いたしますので、
まずはご連絡いただけたら嬉しいです。
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