「ふくろうはうす」では、
お住まいの内装で壁の仕上げを行う際に、
漆喰(しっくい)塗りをご提案することが多いです。
漆喰(しっくい)は、調湿作用があるため、
高温多湿の気候の日本に合っています。
自然素材のため、多少はヒビが入りますが、
素材の特徴なので、自然な風合いを
楽しんでいただければと思います。
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今回は、そんな漆喰(しっくい)について、
お話させていただきます。
漆喰(しっくい)塗りの部屋の心地よさ
先日、オープンハウスの見学に来られたお客様から、
漆喰(しっくい)塗りの壁をご覧になり、
「お部屋の空気感が、すごくいいですね」
という感想をいただきました。
お客様は、ご自宅のリビングで教室をされている
ピアノの先生とのことで、
同業のご友人のお話をしてくださいました。
![](https://fukurouhouse.jp/wp-content/uploads/2024/05/118-1024x683.png)
そのご友人は、
漆喰(しっくい)塗りの壁の部屋で
レッスンをされているそうで、
そのレッスン室の心地よさは何だろうと
思われていたそうです。
漆喰(しっくい)を塗られた部屋は
音響もよくなります。
来場いただいたそのお客様は、
外装の施工を予定されていますが、
ピアノを置いてある14畳のリビングの壁の
漆喰(しっくい)塗りについて、追加で、
施工のご依頼をいただきました。
そこで、梅雨の訪れる前に、
雨漏りが懸念される場所の調査、診断を行い、
外装の施工を完了させた後に、
リビングの漆喰(しっくい)塗りに
移らせていただくことになりました。
珪藻土(けいそうど)や漆喰(しっくい)は有害物質を吸着し無毒化する
室内の天井、壁を仕上げるために、
一般的には、ビニールクロスを貼ると、
手っ取り早く改装することができます。
お客様も、天井や壁の補修については、
クロスの貼り換えかな、と思われがちです。
「ふくろうはうす」では、
機能面のメリットを考え、漆喰(しっくい)か、
珪藻土(けいそうど)をご提案しています。
珪藻土(けいそうど)は、
私が「ふくろうはうす」を立ち上げたころに
よく、ご提案していました。
![](https://fukurouhouse.jp/wp-content/uploads/2024/05/385201_s-珪藻土.jpg)
珪藻土(けいそうど)には、
細かいミクロの大きさの穴が空いていて、
湿気やホルムアルデヒドを吸着させます。
20年ほど前の当時は、新建材から発生する
揮発性の化学物質を原因とする
シックハウス症候群が問題になっていました。
その原因となるホルムアルデヒドを
吸着する建材として着目されたのが、
珪藻土(けいそうど)でした。
ビニールクロスは、
素材自体に呼吸性が全くないため、
珪藻土(けいそうど)の調湿効果は、
ビニールクロスの何倍も優れています。
漆喰(しっくい)にも、
何ミクロンという細かい穴が空いていて
二酸化炭素や湿気と一緒に
ホルムアルデヒドを吸着させます。
ホルムアルデヒドや他の有害物質は、
空気中の水分や二酸化炭素と
珪藻土(けいそうど)や漆喰(しっくい)の
吸着システムとの相乗効果で、
加水分解され、無毒化されます。
湿気と一緒に有害物質を取り込んで、
分解が完了すると、
まだ、吸着されていない有害物質を
取り込んでは分解するという機能が
繰り返されます。
![](https://fukurouhouse.jp/wp-content/uploads/2024/05/29592655_s-珪藻土の塗り壁の施工現場0516.jpg)
最近、
珪藻土(けいそうど)より漆喰(しっくい)が
好まれるようになったのは、
漆喰(しっくい)を塗る時に、
表面にいろんな模様を施すことが
できるためかと思われます。
漆喰(しっくい)は、
コテあとのパターンを選んだり、
表面をスポンジでたたいて平らにして、
月のクレーターのような模様を楽しんだり、
することができます。
最近は、漆喰(しっくい)が多くなりましたが、
珪藻土(けいそうど)で仕上げてくださいと
指定されるお客様も、一定数いらっしゃいます。
DIYで漆喰(しっくい)塗りにチャレンジ
ホームセンターでは、
プラスチック製のコテと一緒に
DIY向けの塗りやすい漆喰(しっくい)が
セットで売られています。
![](https://fukurouhouse.jp/wp-content/uploads/2024/05/1827251_s.jpg)
DIY用のため、塗りやすく作ってあり、
接着剤としての樹脂がたくさん入っているため、
細かいミクロの穴が塞がってしまい、
残念ながら、調湿作用は半減されます。
しかし、機能がゼロというわけではないので、
ご自身で楽しみながら塗ってみたい人には、
十分使える素材ではないかと思います。
DIYで途中まで塗ってみたけど、
やはりプロに頼みたいと
ご相談いただくケースもたまにあります。
漆喰(しっくい)は、もともと
クロスの上から塗るという基本ベースの元で
作られています。
例えば、
「ヤニで黄色くなったところに塗れますか?」
という場合、
説明書に「塗れません」とは書いていません。
念のため、シーラーなどで下塗りをしてください
という但し書きがありますが、
下塗りを省いて、いきなり塗る人がほとんどです。
タバコのヤニは成分が水性のため、
漆喰(しっくい)を塗った後、
ヤニがじわっと浮き出してきて、
シミになってしまいます。
「何回塗ってもこうなります」と、
お客様からご相談いただきましたが、
下処理がされてないため、
上から何回塗り重ねても同様になります。
![](https://fukurouhouse.jp/wp-content/uploads/2024/05/23349164_s-漆喰を壁に塗ってリフォームする人.jpg)
ここからは、私たちにお任せいただき、
シーラーなどで下塗りを行い、
仕上げさせていただきました。
別件では、間違って私たちが使うような
プロ用の漆喰(しっくい)を買ってしまったそうで、
「塗ってはみたけど、すぐに固まってしまって
とてもじゃないけど塗り広げられない」と
ご相談いただきました。
そこで、使った材料を見せていただき、
それに見合った下処理の仕方で
施工させていただきました。
自分でやってみたけどお手上げ、という場合には、
「どんな素材でどんな塗り方をされましたか?」
とお伺いすることから、解決策を探ります。
興味を持って、チャレンジしてみるのは
素晴らしいことと思います。
DIYに挑戦したい人で、材料や道具の選び方に
困っている人、やってみたけどお手上げの人は
ふくろうはうすの私、高橋までご相談くださいね。
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群馬県桐生市の工務店
リフォーム・リノベーション専門店
住まいの健康寿命診断士
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋でした。
次回は「天然の杉材が持つ暖かみと自然調湿効果~
床・天井施工のメリットとデメリット」のテーマで準備しています。
楽しみにしてくださると嬉しいです。