リフォーム・リノベーションのご相談で、
洗濯物を屋内で乾かしたいというご要望が
多くなってきました。
梅雨の時期などは、外で干せないため、
屋内に物干し用のスペースを確保したい
というケースもありますが、
最近は、花粉やPM2.5、黄砂の付着から
洗濯物を守るために、
1年を通して、屋内で洗濯物を干したい、
というご相談が増えてきました。
![](https://fukurouhouse.jp/wp-content/uploads/2024/05/29230618_s.jpg)
屋内で洗濯から乾燥までを完了させるためには、
衣類乾燥機を使う方法とエアコンを使う方法
がありますので、
これらのメリット、デメリットについて
お話させていただきます。
洗面脱衣室を洗濯乾燥室として使うプラン
最近、よくご提案させていただくプランが、
洗面脱衣室を洗濯乾燥室として使う
というものです。
昨年2023年の施工事例ですが、
浴室と洗面脱衣室が狭いので広げたい、
というご要望をいただきましたので、
お住まいの補強も兼ねて増築を行い、
増築したところに、
浴室と洗面脱衣室兼洗濯乾燥室を
造りました。
![](https://fukurouhouse.jp/wp-content/uploads/2024/05/名称未設定のデザイン-762x1024.png)
浴室は1畳ほどの広さにして、
洗面脱衣室は、3畳くらいの広さを確保し、
一番小さいタイプのエアコン、
6畳用、2.2kW(キロワット)を設置しました。
こちらのご家族は、
小中学生の男の子が3人おられ、
運動部の部活動などをされているそうで、
とにかく洗濯物が多いとのことでした。
1日分の洗濯物がたまると、
次の日は、倍の量を干さなければならないため、
1日分ずつ、確実に洗濯物を片付けるのが
課題だともおっしゃっていました。
そこで、
雨をはじめとする、天候に左右されない室内で、
洗濯物を干して乾かすことのできる
洗濯乾燥室をご要望されていました。
ホスクリーンという屋内用物干しユニットで、
昇降式のタイプを天井に設置したため、
洗濯物を干さないときは、
天井に格納しておくことができます。
![](https://fukurouhouse.jp/wp-content/uploads/2024/05/24028674_s.jpg)
また、物干し用の竿(さお)を
3本設置させていただきましたので、
かなりの量の洗濯物を1度に干すことができます。
エアコンを起動させる時に、
風の流れを作るため、
サーキュレーターや扇風機を置き
同時に作動させて、空気を循環させると
より早く乾かすことができます。
エアコン稼働時には換気扇も同時稼働
洗面脱衣室でエアコンを使う時に、
気をつけなければならないことがあります。
それは、エアコンを稼働させる時には、
同時に換気扇を回すことです。
![](https://fukurouhouse.jp/wp-content/uploads/2024/05/309767_s.jpg)
狭い洗面脱衣室に洗濯物を干すと
湿気がこもって、
水蒸気が飽和状態になります。
特に、夏場にドライ運転しながら、
洗濯物を乾燥させる場合、
適度に湿気を抜かないと
エアコン自体に結露が発生します。
そのため、換気扇を回しながら、
空気を循環させると、
エアコンの内部結露を防ぐことができます。
洗面脱衣室に換気扇がある場合は、
同時にスイッチを入れればよいですし、
例えば、お風呂を使った後などに、
浴室の扉を開けっぱなしにして、
洗面脱衣室の換気扇ではなく、
浴室の換気扇のスイッチをオンにすると、
洗面脱衣室の洗濯物を乾燥させると同時に
浴室も乾燥させることができ、
一石二鳥の効果があります。
今回設置したエアコンは6畳用のため、
3畳分の洗面脱衣室で使うと効きが早く、
除湿効果も高いと言えます。
また、洗濯物の乾燥がメインの用途ですが、
洗面脱衣室として、冬場の暖房、夏場の冷風も
賄(まかな)うことができるため重宝します。
![](https://fukurouhouse.jp/wp-content/uploads/2024/05/2227619_s-温度設定.jpg)
エアコンの設置費用は、
6畳用の2.2kW(キロワット)で、
本体価格がだいたい5~6万円くらい、
工事費込みで7~8万円くらいです。
気になる電気料金ですが、
夏場は、27~28℃の高めの温度設定にして、
ドライモードで運転させたり、
冬場は20℃くらいの低めの温度設定にして
使用されると節約できます。
ガス乾燥機とエアコンでの衣類乾燥の違い
エアコンではなく、
洗濯乾燥機や電気、ガスの乾燥機を使っている
というお住まいも多いです。
ガス乾燥機については、
以前に書いた記事がありますので、
よろしければ、お読みください。
人気のガス乾燥機だと、乾燥時間が比較的短く、
カラッとして、ふんわり仕上がりますが、
1度にたくさん乾燥できないという弱点もあります。
そのため、洗濯物が多い時は、数回に分けて、
出し入れして、乾燥させることになります。
ガス乾燥機の使用が
1~2回で済む洗濯物の量であれば、
手間も時間も短くて済み、ふんわり仕上がる
ガス乾燥機を使われる方が、
ガス代、電気代がお得になります。
※ ガス乾燥機を使用する場合は、
ガスだけでなく、電気も使います。
対して、洗濯物の量が多く、
一度にまとめて乾かしたい場合は、
エアコンを使った乾燥の方が
効率が良いと言えます。
ただ、エアコンで洗濯物を乾かすには、
時間がかかってしまいます。
ガス乾燥機だと、1回あたり、
1時間前後くらいで乾きますが、
エアコン乾燥だと5時間くらいかかります。
昨年2023年に施工させていただいた
お客様の場合、夜、洗濯機を回して、
ご家族全員の入浴が終了してから、
ホスクリーンを降ろして、洗濯物を干し、
浴室の換気扇を回しながら、
洗濯物のエアコン乾燥をしているそうです。
![](https://fukurouhouse.jp/wp-content/uploads/2024/05/2565886_s.jpg)
朝一番に、乾いた洗濯物を取り込むと、
起きてきたご家族は、
洗濯物の干されていない洗面脱衣室で、
顔を洗い、歯を磨くことができます。
浴室も同時に乾燥することができるため、
カビの発生も防ぐことができています。
洗面脱衣室を洗濯乾燥室との兼用にしたい方、
ガス乾燥機の設置をお考えの方は、
ふくろうはうすの私、高橋までご相談くださいね。
国の補助金・桐生市の住宅リフォーム補助金の活用サポートはこちら
「ふくろうはうすの住まいるライフ」(FM桐生毎週水曜日12:40分~)はこちら
YouTube チャンネル「ふくろうはうすの住まいるライフ」はこちら
群馬県桐生市の工務店
リフォーム・リノベーション専門店
住まいの健康寿命診断士
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋でした。
次回は「人気の漆喰(しっくい)塗りの調湿作用と居心地のよさ
&DIYでの留意点」のテーマで準備しています。
楽しみにしてくださると嬉しいです。