寝室環境を整え、睡眠の質を上げるための寝床(しんしょう)内環境の工夫~冬の寒さ対策


前回のコラムでは、冬の寒さ対策として、
水回り関連についてお話させていただきました。



今回は、冬の寒さ対策の第2段として、
寝室編をお届けできればと思います。




睡眠の質を上げるための寝床(しんしょう)内環境


人生の1/3眠りの時間で占められていると
言われていて、快適に眠ることで、
心身ともに健康でいられます。



その大切な休息の場所が寝室ですが、
冬の寒い時期は、
なかなか寝付けないとのことで、
ゆっくり休むためにどんな工夫ができますか、
など、冬の睡眠に関するお悩みについて
お問い合わせをいただくこともあります。



冬場は空気乾燥していますので、
朝起きた時に、のどに痛みがあったり、
気温が低くて、肩に力が入ってしまうのか、
寝起きで肩こりを感じたという経験を
されている人もいらっしゃると思います。



そこで、今回は、寝室の室内環境を整えて、
睡眠の質を上げるための工夫について、
お話させていただきます。



その工夫とは、寝床(しんしょう)内環境
整えることです。



寝床(しんしょう)内環境は、
簡単に言うと、寝床の温度や湿度、
寝具の肌触りや硬さ、匂い、
静電気が起こりやすいかどうか、
凹凸が気にならないか、などです。



寝床(しんしょう)内環境を適度に保つと、
非常に快適入眠に繋がり
よい睡眠がとれると言われています。



何の対策もしないまま、
寝室の温度が10℃以下にもなると、
寝つきが悪く、なかなか眠れなかったり、
途中で目が覚めたりすることもあります。



睡眠中の室温は、20℃前後、湿度は、40~60%
寝床(しんしょう)内温度は30℃前後、
これが最適と言われています。




就寝時のエアコンや加湿器の効果的な使い方


最近よく、就寝時のエアコンについて、
つけっぱなしが良いのか?
それとも切ったほうが良いのか?
という、ご質問をいただいています。



寝付いてしまえば、体温が上がるため、
睡眠の質に影響はありませんが、
寝入りばな寝起きに気をつけることが大切です。



そのために、エアコンの
オンタイマーオフタイマーをうまく活用すると、
室温の調整ができ、よい睡眠に繋がります。



リモコンで簡単に設定できますので、
就寝の1時間半~2時間くらい前に
20℃でエアコンをつけて寝室を暖めておき、
就寝の1時間後にエアコンが切れるよう
オフタイマーで設定します。



また、起床の1時間前くらいに、
20℃でエアコンが稼働するように
オンタイマーを設定しておきます。



就寝中、エアコンをつけっぱなしでも構いませんが、
夜中に喉が渇いたり、
乾燥が気になったりする場合には、
加湿器を併用すると良いです。



設定湿度の機能がある機種では、
設定湿度を50%くらいにします。



加湿器を使用することで、
結露を心配される人もいらっしゃいますが
それほど気にすることはないかと思います。



また、加湿器を使用する代わりに、
エアコンの乾燥機能を使って、
寝室で部屋干しをすれば、
一石二鳥になるから
室内物干し設置してほしいという
ご依頼をいただいたこともあります。



洗濯物の湿気で、湿度が上がるため、
室内干しを始めてから、
喉の渇きがなくなったと
お客様からお聞きしました。




就寝前の過ごし方と内窓の設置による断熱効果


寝床(しんしょう)内環境を整えるため
湯たんぽ電気毛布を使って暖かくしている
という人もいらっしゃると思います。



ただ、電気毛布を長時間使用すると、
乾燥して、肌がカサカサになるため、
短時間での効率的な使い方や
お肌の保湿などの対策をすることも大切です。



他には、寝酒を飲む人がいらっしゃいますが、
お勧めできません。



というのは、酔いがさめるのと並行して
体温が急に下がり、目が覚めてしまったり、
体の水分がどんどん抜けていくため、
喉の渇きが強く、夜中に水を飲むために
キッチンへ向かうことになりかねません。



他にも、熱いお風呂に入る人は、
気を付けてください。



布団に入って寝ている間に、
体温がぐっと下がってしまいます。



ぬるめのお湯
にゆっくりと浸かった方が、
就寝してから、体温が下がりにくく、
熟睡に繋がります。



また、部屋の断熱効果を上げるため、
寝室だけペアガラスに交換するのも
かなり効果的です。



築年数の経ったお住まいなどは、
寝室の窓の内側にサッシを設置して
二重サッシにする方法がありますが、
非常に保温効果が高くなります。



寝室やリビングなど、長時間過ごす部屋には、
内窓を設置すると、断熱効果を上げ、
室内環境を整えることができるため、
冬の寒さ対策になります。



窓の設置による断熱効果については、
以前に、夏の暑さを和らげる
というテーマではありますが、
詳しく解説していますので、
よろしければご覧ください。


冬の寒さ対策のためのエアコン設置、
二重サッシや内窓の設置を計画されている方は、
ふくろうはうすの私、高橋までご相談くださいね。


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リフォーム・リノベーション専門店
住まいの健康寿命診断士
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋でした。



次回は「家の敷地内にある農業用倉庫を住まいとして使うための
大型リノベーション」のテーマで準備しています。
楽しみにしてくださると嬉しいです。

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