ご近所で噂の「謎のお店」をリノベーション中!

昨年2022年の9月ころ、古民家を改修する
リノベーションのご相談をいただきました。

 

最近まで県外で暮らされていたのですが、
地元の桐生市に戻ってお店を開くことにしたそうです。

 

オーナーさんと私は年齢も近く、
子供のころ、ご近所に住まわれていた方です。

 

オーナーさんのご両親の時代は、
和菓子屋さんをされていて、私が子どものころは、
祖母と一緒によく和菓子を買いに通っていましたが、
現在は閉店されています。

 

その和菓子屋さんのお家から、
道路を挟んで反対側の古民家が手に入ったため、
古民家を改修して店舗にしたいとのことです。

 

今回、リノベーションする古民家は
築40~50年くらいの一戸建ての平屋で、
26~27坪くらいの広さがあります。

 

店舗の床にストックしていた杉材を有効活用

現地調査のため、古民家へ伺い、
床下を少し覗いてみると、
シロアリにかなり侵食されていました。

 

そこで、床全面を取り払い、
昔は足場板として使っていた杉材などを集め
加工したものを床に張って仕上げました。

杉の板は厚くて丈夫なため、足場板だった杉材をストックしていました

杉の板は厚くて丈夫なため、
足場板だった杉材をストックしていましたが、
使い道が分からず、ただ保管していました。

 

弊社だけでなく、仲間の大工さんにも声をかけて、
眠っている杉材のお宝を発掘することで、
ストックしていた杉材の有効活用ができました。

 

足場板は4~5cmくらいの厚みがあり、
削っていくと3cmくらいになりますが、
それくらい削っても十分な厚みは残ります。

 

昔は、あまり節目のない、よい杉が使われていました。

 

倉庫で山積みになっていたのですが、
保管状態が良かったためか、
材の目が通っていて粘りもあり
「使える」と判断しました。

 

足場板は、幅が28cm~30cmで厚みが6cmくらい、
長さが4mくらいあるので、長尺の良い材を使いましたが、
幅はまちまちでした。

 

幅を25cm~30cmに調整して、
あえて幅の短いものと長いものをランダムに組み合わせると、
見栄えもよく仕上がります。

 

丸太の芯の方を使っている部分は赤みがあり、
表に近い面は白太(しらた)と言って、
白っぽい部分もあるため、床に並べると
赤みと白太混じりのコントラストが綺麗です。 

杉の中心部は赤みがあり、表に近い面は白っぽいため、
板を並べるとコントラストが綺麗です。

色目が偏っては良くないので、
一旦ランダムに並べる仮並べをして、
そこから並び替えてバランスを整えました。

 

土足で使うのがもったいないくらいですが、
使い込むほどに多少は傷んでくる、
その自然に傷む感じもいいのかなと
オーナーさんもおっしゃいました。

 

昨年2022年の年末には杉材の床が仕上がり、
古民家の風情をそのまま活かすため、
天井は吹き抜けにして
高さと広さのある空間を感じられるようにしました。

 

北欧の木製アンティークの扉&古民家

オーナーさんは、玄関ドアや腰窓、掃き出し窓など、
北欧の木製のアンティーク建具を購入されておられ、
これらを店舗に使いたいとお考えでした。

 

玄関ドアは4人がかりで持つくらい重たいもので、
白色ですが、かなりくすんだ状態になっています。

 

アンティークのドアや窓の大きさに合わせて
開口部や窓の大きさを決めて枠を作っていくのですが、 
以前サッシが入っていた外壁部の開口部を
大きくしたり小さくしたりする作業が必要でした。

 

通常の施工だとアルミサッシを収めてから
周りの壁を張りますが、今回は逆手順でした。

 

まず、解体してスケルトン状態にしてから、
次に「まぐさ」と言って、
ある程度、窓の位置や下地の間仕切りをしていきます。

 

また、屋根の雨漏りがあれば吹き抜けはできないのですが、
現地調査の結果、その心配はなく、
昔ながらの瀬戸瓦で葺かれた屋根
小屋裏の骨組みがしっかりしているので、
少し補修をすれば、そのまま使えると判断しました。

現地調査の結果、屋根と小屋裏の骨組みがしっかりしているので、少し補修をすれば使えると判断しました。

床下の1/3くらいはシロアリに喰われていましたが、
幸いなことに主要な部分にそれほどダメージがなかったため、 
床と内装壁をすべて取り払い、骨組みだけの状態にすると、
構造体をほぼ活かすことができました。

 

まず、床を全面に張り、次に外壁、内壁を造り
ドアや窓を収めていきます。

 

外壁にアンティーク建具が入るように
切り抜かれた状態で外壁を造り、
後から建具をはめ込む手順で進めました。

 

構造的な問題をクリアした上で、
デザイン、配置などを考えますが、
アンティーク建具に合わせて、
採光耐震性もクリアするよう工夫を重ねました。

 

建具周りにアルミを使うと取り合いが悪くなるため、
余った杉板を使い、やつれた雰囲気を出すのに、
ホワイトの塗りムラ仕上げにすると、
一体感が出てアンティーク建具に自然に馴染むかなと
検討しているところです。

オーナーさんは北欧の木製のアンティーク建具を使いたいとお考えでした:ふくろうキャラクター (ぷく・ふくお・ふくこ)

ご近所で噂の「謎のお店」

施工が進むにつれ、「お店ができるみたい」と
ご近所で噂になってきました。

 

オーナーさんは、開店への期待感も高まるだろうと
まだ大々的に広告宣伝をされていないため、
ご近所では「謎のお店」とされているようです。

 

オーナーさんは、車で来店される方のために、
車を3~4台ほど停められる駐車スペースを造るため、
「重機を貸りられる?」とお申し出があり、
庭だった部分を開放して、自ら庭木の除去を行われました。

オーナーさんは、駐車スペースを造るため、重機を使って自ら庭木の除去を行われました。

また、器用な方で、もと和菓子屋さんのお家の外壁
自分で塗装されました。

 

「社長、これ塗るのにどんな塗料使ったらいい?」と
質問されたりもして、少し塗り方をレクチャーすると、
器用にこなされました。

 

というわけで、「謎のお店」のリノベーション中ですが、
いずれ、このコラムで「謎」を解き明かす予定ですので、
楽しみにくださると嬉しいです。

 

「謎のお店」専門
リフォーム・リノベーション専門店
住まいの健康寿命診断士
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋でした。

 

P.S
只今、ふくろうはうすでは、
現場監督、大工の募集を行っております。

 

人間性や意欲、仕事ぶり、本人の希望など確認しながら、
次期、後継者候補として育てていくことも考えておりますので、
この道で活躍していきたい方は、ぜひ、応募ください。

 

ご経験のある方には積極的に現場監督をお任せして
活躍いただきたいと思っております。

 

これまでの私の記事を通して、
想いや在り方に共感いただける方で、
ふくろうはうすのお客様のお住いのお悩みや
お困りごとを一緒に解決していただけるあなたを
お待ちしております。

 

また、季節の良い時期にリノベーションをご計画のお客様は、
オープンハウス「ふくろうはうす 暮らしの見学会」に
お越しいただき、リノベーションを体感してみてください。

ふくろうはうす 暮らしの見学会へ

 

私たちが実際に暮らしている家から、
暮らしのヒント気づきなど、
受け取ってお持ち帰りいただけたら幸いです。

 

次回は「古い旧家の敷地にある稲荷神社を再建しました」
のテーマで準備しています。
楽しみにしてくださると嬉しいです。

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