最近、DIYがブームのようで、
ふくろうはうすのお客様の中にも、
チャレンジされている方がいらっしゃいます。
YouTubeに、いろいろなDIY動画が上がっていて、
材料や手順を詳しく説明しているものもあり、
動画をきっかけに、
「この通りにやればできるのか、試してみた。」
というお話もよく伺います。
今日はそんなDIYについて、お話したいと思います。
DIYは目的に合った道具や施工方法の選定が重要
DIYを始める最初の一歩は、
材料と道具をそろえることです。
YouTubeの動画を参考にされる場合、
動画内で使われている材料や道具と
同じものを購入されることが多いです。
準備が整い、YouTubeの説明通り
作業を進めようとしたけど、
「思ったようにうまくいかない。」とのことで、
「何故でしょう?工夫できるところはありませんか?」
と、ご相談いただいたこともあります。
壁を漆喰(しっくい)塗りのように仕上げたい、
と、いろいろ試行錯誤されたようで
苦労の跡形が見られました。
購入された塗料や道具、工具類を見せていただくと、
適切と思われるものと、
使いづらいだろうなと思われるものがあり、その中から
「これとこれをこのように使ってください。」
とアドバイスさせていただきました。
ご自身で材料や道具、工具を選ぶために、
ホームセンターに行く場合でも、
初心者向けのものとプロ向けのものが置かれていて、
一見しても、どのように違うのか、
わかりづらいですよね。
例えば、塗料ひとつ取っても、
同じような種類、同じような成分のものが並んでいて、
どれを選択して、どのような使い方をすればよいのか、
なかなか判断がつかないと思われます。
例えば、一般の方向けの塗料は、塗りやすく作られ、
仕上がり感はそこそこと言ったところですが、
プロ仕様のものは、仕上がり感が重視されるため、
塗りやすさという点では、扱いづらいかもしれません。
目的に合った道具、工具や施工方法の選定が重要ですので、
迷われたら、購入前にご相談くださいね。
YouTubeのDIY動画通りに順調に進めない理由
YouTubeのDIY動画の中には、
初心者向けとして、材料や道具を選定し、
丁寧に手順を踏みながら、完成まで
親切にわかりやすく手引きしているものもありますが、
中には、動画としての面白さを
目的としているものもあります。
「素人でもできた!」の種類の動画の中には、
言いにくいですが、
プロの手が入っているのに、その部分を見せないで、
初心者が一人で全部完成させたかのように
作られているものもあります。
簡単に仕上がっているように見えますので、
チャレンジしてみようと取り掛かってみると、
途中から、動画と同じようには順調に進めない、
という事態が発生することがあります。
漆喰(しっくい)の塗り壁にチャレンジされたお客様は、
「プロの手ほどきというか、アドバイスがないと
なかなかできないものですね。
動画では簡単そうに見えても、肝心なところは、
プロの方の長年の勘と経験で押さえられていることが
よくわかりました。」
とおっしゃっていました。
DIYは「チャレンジしよう」という思いが大切
お住まいの施工をさせていただいた際に、
私や職人の仕事に興味を持っていただき、
「私にもできますか?」
と、お客様に尋ねられることもあります。
「じゃあ、チャレンジしてみますか?」
と、材料や道具、工具の選び方、施工の方法を
レクチャーさせていただきます。
最初は、無難に使えそうな材料を選択し、
使い方に慣れてきた頃に、
我々プロが使っているものに移行していくと
思い通りのチャレンジが叶うかと思います。
塗り壁の場合は、まず、押し入れなど
目立たないところで練習して、慣れてから
よく見える広い場所を塗っていくと良いですね。
時間がかかりながらも器用に仕上げられる方、
未完成のままあきらめてしまう方、
結果はどうであれ、「チャレンジしよう」という思いが
とても大切だと思います。
最初から上手くいくはずがない、
失敗しても「こんなものかな」くらいで、
挑戦してみたという意義は十分だと思います。
チャレンジしてみたけれど、途中であきらめた箇所を
次のリフォーム時に、タッチ交代で、
引き継がせていただくということもあります。
お客様が頑張ったところを造り替えるのではなく、
「よい記念になりましたね。ここは残しましょう」
と、お客様とふくろうはうすのコラボという形に
させていただくこともあります。
是非、あなたもふくろうはうすとコラボしてみませんか?
自分で作る楽しみを味わえるDIY
部屋の模様替え感覚で行うDIYだと、
塗り壁やクロスの貼り換え、
フローリングの上貼りなど
大がかりになりがちですが、
一方で、棚、小箱、フラワーポットなど、
小物作りへのチャレンジも人気があります。
お住まいを施工させていただいたお客様から、
床や壁の余った端材を使って、何か作れないかと
ご相談をいただきました。
小物についても、
「ネットやYouTubeを見て始めました」
という方が多く、このお客様も、
「小物を作ってネット販売している方もいらっしゃるので、
自分もチャレンジしてみたい」とのことでした。
お話を伺っていくと、
「試しに端材を切ってみたけど、全然切れない」
と、のこぎりが引けないことを話されました。
「道具の選定が大切」の繰り返しになりますが、
のこぎりにもある程度の精度が必要です。
「百均で300円ののこぎりを買ったけど、
1回使ったら切れなくなりました。」
というのはよくある話です。
安いものは、のこぎりの断面が曲がっていたり、
なみなみとしていたりして、切れ味が悪く、
良い仕事ができませんので
2千円クラスのものを買うことをお勧めします。
作る楽しみを味わえるのが、DIYの醍醐味なので、
慣れるにはキットから始めるのも良いかもしれません。
自分の作りたいものが具体的になれば
絵図面的に書いてもらって、そこから分解図を作り、
どのように組み立てると形になるだろうと
様々に考える時間もDIYの楽しみのひとつです。
モノづくりが好きな方、DIYに興味のある方は、
是非、チャレンジしてみてください。
材料や道具類、施工の手順などがわからない方は、
ふくろうはうすの私、高橋までご相談くださいね。
群馬県桐生市の工務店
リフォーム・リノベーション専門店
住まいの健康寿命診断士
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋でした。
「ふくろうはうすの住まいるライフ」(FM桐生毎週水曜日12:40分~)はこちら >>
次回は「夏の古民家は圧力差換気と地中熱を利用した
ひんやり土間で涼しく快適に!」のテーマで準備しています。
楽しみにしてくださると嬉しいです。