日本では、7月から10月にかけて
「台風シーズン」を迎えます。
以前のコラムで、
リフォーム訪問業者に注意して下さい
とお伝えしましたが、
「これから台風シーズンなのに、
雨どいがダメになっているから、交換しませんか?」
という触れ込みで、回っている
リフォーム訪問業者がいるそうです。
十数年来のお付き合いをさせていただいている
お客様からお聞きしたお話です。
台風シーズン真っただ中の今回は、
そんな雨どいについてお話をさせていただきます。
リフォーム訪問業者による雨どいの詰まり対策
先ほどの、
ふくろうはうすの十数年来のお客様ですが、
お住まいの周りが雑木林になっているため、
落ち葉が屋根に落ちてきて、
雨どいが詰まりやすいので、
毎年この時期に、
雨どいの清掃をさせていただいています。
雨どいが詰まってしまうと
雨漏りの原因にもなるため、
事前に、この時期に定期的なメンテナンスとして、
雨どいを点検させていただいています。
このお客様のお住まいには、
様々なリフォーム訪問業者が
訪ねて来られるそうです。
以前、床下の話を持ってきた業者がいたそうで、
恐らく同じ業者だろうということですが、
今回は雨どいが変形しているから、
雨水が逆流して、雨漏りの原因になりますよ、
と話を持ってきたそうです。
そこで、お客様が、
「いつも、メンテナンスをお願いしている
会社があるから、大丈夫です。」
とお断りされたとのことですが、
かなりしつこく営業をかけられたそうです。
「雨どいが、もう既に傷んでいて、
緊急性があるから、すぐ、補修しましょう」
という話を繰り返した挙句、最終的には、
「5,000円で出来る対策があるので、
まずは、この対策をしておきましょう」
と攻めて来られて、あまりのしつこさに
しぶしぶ承諾されたそうです。
雨どいに詰まった落ち葉やゴミを定期的に除去
5,000円で何の対策をしたのか、
雨どいを点検させていただくと、
落ち葉が詰まらないようにするため
という大義名分のもと、ところどころに
小さな網が取り付けられていました。
実際に、商品化されて「落ち葉キラー」
などの名前で売られているものもあります。
実は、雨どいに取り付けるという網は、
効果がないどころか、かえって
雨どいが溢れる原因になります。
確かに、大きな葉っぱは避けられますが、
細かい葉っぱ、例えば、
針葉樹の松などは針状ですが、
これらは一度詰まると
次々に目詰まりを起こします。
日が経つにつれ、
目詰まりした葉っぱが腐って、
固まっていきます。
こうなると、水が全く流れなくなります。
つまり、雨どいには何もしない方が
詰まりにくいと言えます。
落ち葉対策としては、
妻(つま:屋根の直角方向の両端の壁)と
雨どいを工夫して、雨どいから縦に雨水を
落とす落とし口のところに
透明のキャップをつける方法があります。
掃除口というか、
落ち葉がそのキャップに溜まったところで、
取り除けば、雨どいに流れる事を防ぐことが
できます。
しかも、透明のためよく見えます。
脚立をお持ちで、上れる人の場合、
屋根に上らなくても、脚立を立てて、
雨どいのところまで少し登れば、
ご自身で、メンテナンスを行うことも
可能です。
さすがに2階の屋根の雨どいを見るには
高さがあるため、怖いと感じられるかも
しれませんので、
無理はなさらないでくださいね。
カーポートやテラスの雨どいの点検
カーポートやテラスの雨どいについても、
脚立を立てて、雨どいを点検する
ことができます。
カーポートやテラスの雨どいは、
箱のようになっていて、
落ち葉やほこりが溜まっています。
定期的に除去しておくと、
雨水のオーバーフローを防ぐことが
できます。
雨どいから下にドレンがある場合は、
キャップを外すと、そこに落ち葉などが
溜まっている場合がありますので、
取り除いておきます。
キャップを外すときには、溜まった落ち葉や
汚れなどが降ってくるので、
慎重に外してくださいね。
カーポートやテラスは、
かなり高い位置に雨どいがあるため、
脚立に上るのに不安のある人は
ふくろうはうすの私、高橋までご相談くださいね。
また、以前にも雨どいに関連する記事がありますので、
よろしければ、お読みいただけると嬉しいです。
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群馬県桐生市の工務店
リフォーム・リノベーション専門店
住まいの健康寿命診断士
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋でした。
次回は「間口が狭くて奥行きが長い典型的な町家づくりの
古民家再生リノベーション」のテーマで準備しています。
楽しみにしてくださると嬉しいです。