親戚や親しかった人と一緒にご先祖様をお迎えするお盆の風習と過ごし方


今日は「海の日」の振替休日、8月12日です。



明日8月13日からはお盆に入るため、
ふくろうはうすもお盆休暇
いただきます。



今年2024年のお盆休暇は、
8月10日(土)から8月18日(日)までの
9日間の長期休暇となる人もいらっしゃると思います。


あなたは、お盆休暇をどのように過ごされますか?



ご実家に帰省されたり、ご親族を迎えられたりして、
大人数で賑やかに、ご先祖をお迎えして
過ごされるという人もいらっしゃるでしょう。



今回は、そんなお盆にまつわる話を
させていただきます。




お盆は亡くなった人と寝食を共にする期間


お盆休みの帰省ラッシュのニュースが
毎年の風物詩のようになっていますが、
私の実家は、すぐ近所にあるため、
交通機関の混雑に悩まされることもなく、
毎年、お盆まったりと過ごしています。



お盆の過ごし方は、毎年決まっていて、
盆の入りには、菩提寺に家族揃って、
お墓参りに行きます。



実家で、迎え火を焚いてから、
お墓参りに行き、
家紋入りの盆提灯のろうそくに火を灯して、
家までお連れしますよ、
と、ご先祖様をお迎えに上がります。



実家に戻って来たら、仏壇に、
盆提灯のろうそくをお備えして、
お帰りなさいと、お迎えします。



お盆の間に、親戚や故人にゆかりのあった人が
お線香をあげに来られます。



少し離れたところに住まわれていて、
普段会えない人などが訪ねて来られ、
昔話に花が咲くこともあります。



お盆には親戚懐かしい人が集まるので、
私も実家で過ごす時間を大切にしています。



お盆の間は、故人が家に帰ってきて、
家族と一緒に寝食を共にするという
意味も込められているため、
祖父母のことを思い出しながら、
家族や集まった人と談笑しています。



今の自分たちがあるのは、
ご先祖様のお陰であることに敬意を表し、
集まった人とを深めるのが
お盆の風習だと思います。




お盆と農事歴(のうじれき)との関連


また、8月のこの時期のお盆は、
月遅れのお盆で、旧暦のお盆は
7月15日に行われていました。



今でも、旧暦のお盆をされている地方も
ありますが、
ほとんどが新暦の8月15日にされています。



この時期がお盆の期間になっているのは、
農事歴(のうじれき)との関連があります。



農事歴(のうじれき)は、
農作業に必要な事柄や年中行事などを記載した
暦(こよみ)のことです。



田植えを終え、1月くらい経った頃、
米の成長を良くするため、
水田から一旦水を抜く「中干し」や
水をためたり干したりを繰り返す「間断かん水」
「除草」などの作業を行い、
再度、田んぼに水を張ります。



これら一連の作業を終え、
ちょうど中休みにあたる期間に、
労(ねぎら)いを兼ねて、お盆を行います。



ご先祖様をお迎えして、
農作業が順調に進んでいることを報告し、
この先、訪れるかもしれない苦難を乗り越えて、
自分の代も気張って、社会の役に立てるよう、
力を尽くします、という宣言の場でもあるのが、
お盆を行う意味のひとつなのでは、と思います。



盆踊りと送り盆


盆踊りは、お家に戻られたご先祖様に
感謝を込めて、一緒に楽しく過ごして、
帰っていただくための余興(よきょう)
でもあります。



ひと昔前の盆踊りは、提灯を並べて
その灯りだけに頼っていたため、
自分から離れた場所の人の顔が、
はっきりわかるほどの明るさは
ありませんでした。



誰がいるのか、はっきりしない中で
踊っていたため、盆踊りの輪の中に、
例えば、生前に親しかった人や、
亡くなった祖父母が混ざって踊っているかな
という、不思議な感覚がありました。



盆踊りに参加したり、
親戚や親しい人たちとの賑やかな時間を過ごし、
いよいよ送り盆を迎えます。



送り盆の送り火は、
お仏壇のろうそくの火を使います。



また、同じくお仏壇のろうそくの火を
盆提灯に移して、お墓参りに行きます。



お墓では、ろうそくの火を線香に移して、
お墓に備え、その煙に乗って帰っていただく、
という言い伝えがあります。



迎え火」は
煙と火が目印になって、ご先祖様が迷わず
お家に帰って来られるように、
送り火」は
ご先祖様にお見送りをしていますよ、と
合図を送るためとも言われています。



また、亡くなられた方が食べるのは
お線香の煙と言われ「香食(こうじき)
と言われています。



お盆の時期は特別かもしれませんが、
嬉しかったこと、辛かったことなど
誰かに伝えるほどのことはなくても、
自分の胸の内をそっと打ち明けるように
普段から、お仏壇に手を合わせ、線香を焚くと、
ご先祖様はいつも、
背中を押してくださったり、
見守ってくださっています。



お盆は、そんな普段の生活習慣見直したり
整えるための期間でもあります。



季節の野菜や果物をお供えするのは、
その命をいただく、食に対する感謝であり、
そうして命を繋いだご先祖様がいなければ、
自分はここに存在していないことを思い、
改めて、色々な意味の感謝を込めて、
お盆を過ごしたいと思っています。


あなたも、よいお盆休暇をお過ごしくださいね。


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ふくろうはうす(高橋建装)の高橋でした。



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