最近、「二世帯住宅リノベーション」についての
ご相談が増えてきました。
ご両親と一緒に住まわれ、
いずれ、ご実家を住み継いでいきたい
というご要望があります。
ふくろうはうすでは、
「住まいの健康寿命診断」を行い、
その結果から、お家を持たせられるのか、
そのためにはどのような補修、補強が必要か、
などを詳しく調査診断して、
見積もり、プランを提案させていただいています。
ご両親、もしくは、ご祖父母から、
息子さんやお孫さんがお家を譲り受ける場合、
相続となり、贈与税がかかります。
例えば、リフォームをして住み継ぐ場合、
ご両親やご祖父母が費用を負担することもあり、
この場合は生前贈与となり、贈与税がかかります。
この贈与税に関して、
今年、2024年の1月1日から、
法改正になったものがありますので、
今回はその話をさせていただきます。
リフォーム費用にかかる贈与税は年間110万円まで非課税
住まいを住み継ぐということに、
最近は、国も少し、力を入れ始めたようで、
特に、リフォームに関する贈与に関しては、
特例を設けましょう、ということのようです。
その特例措置は大きく2つあり、
ひとつは、リフォーム費用をご両親やご祖父母が
負担する場合、年間110万円までは、
控除の対象になるというもので、
簡単に言えば、年間110万円までは、
非課税になるということです。
但し、ご両親やご祖父母と
直系の息子さん、娘さん、お孫さんなどが
一緒に住むという条件があります。
例えば、「二世帯住宅リノベーション」で、
まとめて工事をして終了するのでなく、
2~3年計画、4~5年計画で、
少しずつ手を加えていくと、
ご両親やご祖父母から、
毎年110万円までの費用をご負担いただいても、
その分は非課税となります。
1年目は、水回りと1部屋のリフォーム、
2年目は、リビングと残りの部屋のリフォーム、
3年目は、外装リフォームなど、
数年かけて施工を進めていく計画を立てることも
できます。
実際に、そういう形のリフォームはできますか、
というお問い合わせを、何件かいただきました。
ご両親やご祖父母に工事費用を負担していただき、
自分たちで工面できる金額と合算して、
計画的に、部分リフォームをしていきたい
というご相談でした。
もちろん、税金対策にはなりますが、
少しずつ分けて施工する場合、
まとめて施工する場合と比べて、
必要経費が重複してかかってしまいます。
その上で、無理なく、資金計画を立てるのなら、
そういうケースもありかと思います。
性能向上型リフォームは1千万円までが非課税
お住まいを維持管理するための
一般的な、ごく普通のリフォームという条件で、
5百万円までは、一般税率区分で非課税となります。
特例措置のもうひとつというのが、
1千万円まで非課税になるというものです。
条件は、耐震リフォーム、断熱リフォームなど、
性能向上型リフォームをするという前提となります。
最近は、真夏の気温の上昇が激しくなってきて、
お家を保全しないと、
暑さ、寒さに弱いお年寄りには、
身体への負担が大きいということがあります。
また、自然災害の発生が増えていて、
竜巻や突風で屋根が飛ばされたり、
豪雨による水害や、地震に対する対策など、
いつ来るかわからない災害に対して、
無防備な状態よりも、
ある程度の安全性を担保しておくための
性能向上型リフォームが注目されています。
来年、2025年には、
お住まいを大規模改修する場合に
建築確認が必須となります。
というのは、耐震等級1以上を担保するための
構造改修が必須になるからです。
基礎、土台、柱など、主要構造部を中心とした
耐震等級を上げることと、
断熱等級4をクリアすること、
これらの建築確認が義務付けられています。
今後、お住まいの耐久性を更に向上させて、
省エネ化を狙っていくというのが
最終的な目的と思われます。
築古(ちくふる)のお住まいで建て替えを勧められる理由
既存の住宅は、断熱材がほぼ効いてない住宅が、
全体の40%以上と言われています。
そもそも築年数の経ったお住まいを、
例えば、耐震化、断熱化を行い、
使いたい年数まで使うためには、
どうすればよいかというところで、
「住まいの健康寿命診断」を行い、
お住まいの耐久性を補う施工を
提案させていただいています。
しかし、築年数を重ねたお住まいについて、
リノベーションで品質向上させましょう
と提案される工務店や建築会社は、
残念ながら、多いとは言えません。
リノベーションのご相談に来られるお客様の
お話をお伺いすると、お住まい全体の
調査診断を行ったかのような話しぶりで
「リノベーションをすると
これくらいの費用がかかるから、
建て替えた方がよいですよ。」
と、建て替えを勧められたというお客様が
とても多いです。
そういった誘導に従って
本当は建て替えたくなかったけど、
建て替えました、というお話を
結構お聞きします。
工務店、建築会社側にしてみると、
お住まいがもともと持っている特徴を見極めて、
必要な補修や補強にかかる費用を
最初に盛り込んでおかないと
施工が始まってから、
想定外の不具合が出てきて、
見積もりに入っていない工事が必要になり、
お客様と金銭面でのやり取りがぎくしゃくする
ということになりかねません。
つまり、見積もりの段階で
お住まい全体の現状を把握しきれていない
という風にも思われます。
築年数を重ねたお住まいのリノベーションを
計画されている方は、
ふくろうはうすの私、高橋までご相談くださいね。
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群馬県桐生市の工務店
リフォーム・リノベーション専門店
住まいの健康寿命診断士
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋でした。
次回は「『住まいの健康寿命』を考慮した
リノベーションと建て替え」のテーマで準備しています。
楽しみにしてくださると嬉しいです。