外張り断熱施工時の留意点&モルタル外壁の強さの秘密

本日、10月31日はハロウィンです。

私の妹の住んでいる群馬県昭和村では、
お化け(巨大)かぼちゃを競い合って作っており、
収穫の時期を迎えています。

10月31日 ハロウィン  お化け(巨大)かぼちゃ

妹の作ったお化けかぼちゃも立派に成長して、
「ふくろうはうす」に飾っておこうと
数年前にいただいたことがあります。

とても大きくて重たいため、軽トラ1台に
お化けかぼちゃをどーんと1個乗っけてきました。

「ちなみにこれ食べられるの?」と聞いてみると
「まあ、食べられなくはないけど、美味しくはない」とのこと。

妹は美味しいかぼちゃも作っており、
最近はヘチマのような長い形のものを持ってきたので
巨大なズッキーニかと思いました。

「食べられるの?」かと、

恐る恐る、食べてみると、
ほくほくしていて甘かったので、
うどんに入れたり、けんちん汁にしたりして
おいしくいただきました。

お化けかぼちゃを目を楽しみ、
おいしく味わいたいと思っている
リフォーム・リノベーション専門店
住まいの健康寿命診断士
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋です。

さて、素敵に、かぼちゃに元気をいただいたところで、
今回は、外張り断熱の留意点やモルタル外壁の強さについて
お話させていただきますね。

外張り断熱のデメリットは雨仕舞(あまじまい)の失敗

前回のコラムで少し触れましたが、家の中をいじらずに、
外壁を覆うようにして外側から断熱する
外張り断熱という工法があります。

外張り断熱は、内張り断熱に比べて15%以上も
断熱効率が上がるというメリットもあります。

外壁の状態がよければ、多少補強して、
厚さ5~6cmくらいの断熱材の板を貼り付けていきますが、
外壁の厚みが増す分サッシが引っ込むことになります。

そこの雨仕舞(あまじまい)が上手くできていなくて、
家の中に雨が入って回ってしまったという、
外張り断熱の失敗例をたくさん見てきました。

雨模様 with ふくろうはうすのキャラクター (ふくお・ふくこ・ぷく)

その多くが窓周りからの雨漏りで、断熱効果は上がったけれど、
雨水が家の中に侵入してしまったというケースです。

雨仕舞(あまじまい)とは、
家の中に雨水が入らないようにするための工夫のことで、
屋根と外壁のつなぎ目など適切に施工する必要があります。

外張り断熱に合わせてサッシを外側にずらす場合は、
断熱材の厚み分くらい幅を広くした窓枠を取り付け、
外側の端に寄せてサッシを入れるイメージですので、
場合によっては出窓風になります。

外張り断熱をして なおかつ、
ガラスを三重にしたトリプルガラスのサッシに取り換えると、
サッシの内枠が広くなるというデメリットはありますが
断熱性が高性能化されることになります。

群馬県では北部の準寒冷地にあたる場所などで
その効果を大いに発揮することができます。

ただし、生活スタイルに合わせて施工するためには、
部分断熱の方が有効な場合もありますので、
お家の個性やリノベーションの内容などにより、
最適な断熱の工法もケースバイケースとなりますので、
詳しくはふくろうはうすまでお問い合わせください。

外張り断熱材と一体化した塗り壁と流行りの漆喰(しっくい)塗り

外張り断熱自体が外壁の表面素材を兼ねている場合もあり、
ガルバリウム鋼板系(金属系)が多いです。

また、最近の流行りとして、塗り壁状の質感が好まれています。

最近の傾向として外壁に塗り壁状の質感が好まれています

漆喰(しっくい)塗りの外観で、断熱化もご要望されるのなら、
外張り断熱に防水処理をしたあと、
漆喰(しっくい)を直接塗ることのできる素材があります。

漆喰(しっくい)塗りにもいろいろなパターンがあり、
コテによるランダムな大波模様や、
ローラーで模様をつけるとか、
スタンプで押した感じに仕上げるなど

ネットで見つけた写真をお持ちになり、
お客様のイメージをお話いただくこともあります。

外張り断熱の工法で断熱材と一体化した塗り壁は、
サイディングのコーキング部分のような
継ぎ目となる部分が少ないため、
結論から言うと劣化が少なく長持ちします。

最初に時間をかけて作ることが大きなポイントで、
初期不良さえなければ、何年たってもよい状態を保てます。

モルタル外壁は丁寧な施工方法で最強となる

「コンクリートやモルタルは塗って仕上がるとすぐ乾く」
と思われている方が多いと思いますが、

実は、水分が抜けて安定するまで1年以上かかります。

表面は乾いてしっかり固まっているため、
仕上げた形が崩れることはありませんが、
内部では水和反応という化学反応が起こっています。

空気中の二酸化炭素に反応してじっくりと水分が抜け出し
コンクリートの強度を増しています。

話は少し飛びますが、
瀬戸大橋の基礎部のコンクリートは
マスコンクリートと呼ばれるもので、
ゆっくりと固まるため、基礎が完全に硬化して
最大の強度が出るまで38年ほどかかります。

瀬戸大橋 基礎マスコンクリート 最大強度まで約38年かかる

コンクリートは生き物」とよく言われますが、
瀬戸大橋は着工から開通まで9年半、
開通してから34年が経ちましたので、
そろそろ最大の強度になったころでしょうか。

コンクリートは、
手順を惜しまず、丁寧に施工すれば最高の素材
と言えるほど奥が深いものです。

硬くてもろいという印象が一般的ですが、
しっかり作ったモルタルやコンクリートほど
強度と粘りのあるものはありません。

最近、築60年のお住まいのモルタル外壁を解体したのですが、
ヒビもほぼ入ってない状態で、しっかりと作り込まれてあり、
当時の左官さんの技術の高さに感心するばかりでした。

35年前にはお住まいを増築されたそうで、
増築部分にはサイディング外壁が採用されていましたが、
こちらは内部までボロボロと崩れている状態でした。

モルタル外壁の施工から25年後のサイディングの施工なのに、
新しいはずのサイディングの部分の劣化が大幅に進んでいて
まったく勝負になっていません。

外壁の保護性能にこれだけの差が出てくることを
目の当たりにさせていただいた現場でした。

築50~60年くらいのお住まいのリフォーム、増改築を
させていただくことがよくあり、この年代に使われた素材、
施工の技術などに触れることが多いのですが、
やはりモルタル外壁は最強かなと思います。

コンクリート打ち放しの建築で有名な安藤忠雄さんをはじめ
多くの建築家や建築士の方も「モルタル最強」と唱えられていますが、
残念ながら、意外と知られていません。

ちなみに、安藤忠雄さんは、
大阪出身の日本の有名な建築家の方で、
コンクリート打ちっぱなし建築を主に
住宅や教会、ホテルなど様々な作品を手掛けています。

安藤忠雄さんの代表作である、「水の教会」、「光の教会」、
本福寺水御堂」などは、独特の世界観が素敵で、
私のお気に入りです。

少しお話が逸れましたが、
最近の現場のひとつに、昔ながらの工法で時間をかけながら
モルタルをしっかりと塗り固め、その上に漆喰(しっくい)を塗って
古民家を再生した現場があります。

モルタル外壁は丁寧な施工方法で最強となる

築年数50~60年くらいの古民家のフルリノベーションでしたが
今回、モルタル外壁と漆喰(しっくい)塗りを
丁寧に施すことができましたので
これから更に60年以上の耐久性が見込めます。

お住まいの温熱環境を整えるために
重要な役割のひとつを担う外壁ですが、
素材の選び方や工法によって、
耐久性や効果の違いに大きな差が出てきます。

新築やリノベーションを計画される時には、ご相談されながら、
いろいろな方法をご検討くださいね。

外壁のお悩みやお困りごとのある方は、
住まいの健康寿命診断士」の私、高橋まで、
お気軽にご相談ください。

新築やリフォーム・リノベーションを計画されている方は一度、
オープンハウス「ふくろうはうす 暮らしの見学会」に
参加してみると良いですよ。

あなたとご家族が望む暮らしの在り方を取り入れた住まいのヒント、
実際に私たちが暮らしている家から得られる気づきなど、
色々受け取ってお持ち帰りいただけたら幸いです。

現在、オープンハウス「ふくろうはうす 暮らしの見学会」に
ご参加くださった方には、もれなく
(書籍)「群馬発! 住まいの健康長寿リノベーション!」を
プレゼントさせていただいていますので、
是非、受け取っていただけたら嬉しいです。

ふくろうはうす 暮らしの見学会へ

群馬県桐生市にお住まいの方はもちろん、
みどり市、太田市、伊勢崎市、前橋市にお住まいの方も
お気軽にお越しくださいね。

次回は「構造材としての集成材の寿命と家の強度、修復の判断基準」
のテーマで準備しています。
楽しみにしてくださると嬉しいです。

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