リフォーム・リノベーションのご相談に隠されたお客様のお住まいの真のお悩み


お客様からお問い合わせをいただき、
お住まいのお悩みについて具体的にお伺いしていくと、
当初のお問い合わせの内容とは違う部分が
実は気になっていたということがよくあります。



過去のリフォーム・リノベーションの履歴などを
お聞きしながら、お悩みの核心に迫るよう、
想像力を働かせています。



今日はそんな隠されたお客様のお住まいの真のお悩みについて
お話させていただきます。





お住まいの小さなお悩みは忘れられがち


「お風呂が壊れたので直したい」と
ご相談いただいたお客様は、
「(築)30年以上経ち、お風呂が古くなり、
冬場は寒く、夏場は風通しが悪くて湿気が多い」
とお悩みをお話しして下さいました。

冬場は寒く、夏場は風通しが悪くて湿気が多い、古くなったお風呂


詳しく伺っていくと、お風呂だけでなく、
お風呂の外壁が何故いつも濡れているのか、
疑問を感じているとも。



「最近、何か気付かれたことはありませんか。
例えば、排水が詰まったり、水が流れなかったり、
気になることがあれば、どんな小さなことでも
お話しくださいね。」



すると、
「水道の検針員さんに、(水を)使ってないはずなのに、
メーターが回っている、と言われた。」
ことを思い出されました。



その他では、リビングの柱や天井のシミ
前々から気になっていたことがわかりました。



普段は気に留めていないくらいの小さなお悩みが
実は核心に迫ることが多いため、
それらを引き出すきっかけになればと
様々な角度から質問をさせていただいています。





お住まいと住まわれている人の心の繋がり


お住まいの状態と住まわれているご家族の心
繋がっています。



住宅機器の故障や建材の劣化などをきっかけに、
リフォーム・リノベーションを行うことが
多いと思われますが、
古いものを新しくするだけの表面的な工事では、
生活するうえで、知らず知らずのうちに蓄積された
不満お悩みは取り残されたままとなります。



例えば、収納スペースの不足から、
年中、洗濯物がリビングのあちこちに積まれていると、
何となく落ち着かない気分になります。

洗濯物がリビングのあちこちに積まれている状態


洗濯物が目に入るたびに、最初は違和感を感じますが、
毎日、見続けていると、見慣れてきて、
当たり前の日常の風景としてインプットされます。



すると、洗濯物の存在が気にならなくなり、
違和感を感じていたことも忘れてしまいます。



ところが、落ち着かない気分や違和感など、
モヤモヤした感じが、心のどこかに隠され、
気づかないストレスになっていることもあります。



お住まいを見直すきっかけとなる
リフォーム・リノベーションを通して、
より安心で快適な日常を送れるよう、
現在抱えている、小さな違和感やご不満、
忘れている程度のお悩みやご要望を引きだし、
それらの解消に向けてご提案をさせていただくのが、
我々、工務店の役割だと思っています。

日常の小さなお悩みやご要望を引きだし、解消に向けてご提案をさせていただきます







DIYチャレンジから全面リフォームへ


DIYでのモノづくりは、
材料費や完成までに費やした時間を換算すると
プロに頼んだ方が効率が良い、という考え方もありますが、
自分の手で完成させる喜び、価値観は、
換算できないところがあります。



実際に、ご自身でDIYにチャレンジされたお客様が、
家づくりの一部を少し体験されたことで、
お住まいを今後どのように変化させていきたいのか、
イメージしやすくなったので、全面リフォームについて、
前向きに考えたいとご相談いただきました。


最初にご相談いただいたのは、トイレの床の改修でした。



床がフワフワしているので直したい」
とのことで、補修工事をさせていただきました。



3日間ほどの日程で、トイレや水道管を外し、
床の傷んでいる土台を入れ替え、
改めて、水道管を復旧し、トイレを設置しました。

トイレの施工


お客様と打ち合わせの度に、
いろいろなお話をさせていただく中で、
「トイレのクロスを自分で貼ってみたい。」
DIYに興味がおありのようでした。



そこで、
「一部の壁をアクセントカラーで貼ってみますか?」
と、お客様のお好みに合わせたカラーコーディネートを
提案して、アクセントカラーの部分のクロスを見繕い
3種類ほどお持ちしました。



クロスの貼り方をレクチャーしていると、
「YouTubeで観たことはありますが、うまくできますか?」
不安なご様子でしたので、


「失敗しても大丈夫ですよ。
ダメなら剥がして貼り替えればよいだけです、
3枚ありますから。」



後日、お伺いしたところ、
1枚目は失敗したそうですが、
2枚目でまあまあ上手く貼れたと、
ご自身で貼った満足感が自信につながったようで、
楽しそうにお話してくださいました。



お客様はトイレの改修の様子をご覧になっていて、
小さな空間を仕上げるために、様々な職種の職人さんが
次々と関わることに「すごく手が掛かるのですね」と
驚かれていました。



3日間の施工を終え、何事もなかったように元通りになり、
クロス貼りにはご自身も関わったことで、
お住まいをリフォームすることを身近なイメージとして
捉えることが出来たそうです。



お住まいの大規模リフォームをしたいというお考えを
前々からお持ちだったことを
この日、初めて、お客様から伺いました。

大規模リフォーム


「(お住まいを)建て替えなきゃならないでしょうか?」
の第一声から始まり、
「ご相談に乗っていただけませんか?」
と、打ち明けてくださいました。



以前、何社かにご相談されたそうですが、
大規模リフォームよりも建て替えの方がよいのでは、
というアドバイスばかりで、
お住まいがリフォームに耐えられるかどうかについては、
明確なお返事をいただけないとのことでした。



大規模リフォームが適切かどうかは、
住まいの健康寿命診断」を行い、
できること、できないこと、メリット、デメリットなど
詳細に見ていく必要がありますが、
お客様に寄り添いながら、時間をかけて、
お住まい住まわれる人の心を繋げていきたいと思います。


リフォーム・リノベーションで、そんな繋がりをお求めの方は、
ふくろうはうすの私、高橋までご相談くださいね。


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群馬県桐生市の工務店
リフォーム・リノベーション専門店
住まいの健康寿命診断士
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋でした。


次回は「建築現場での振る舞いと
モノづくりの基本を教わった祖父との思い出」
のテーマで準備しています。
楽しみにしてくださると嬉しいです。

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