前回のコラム、書籍「群馬発! 住まいの健康長寿リノベーション!」の
【番外編1】では、室内の気温や湿度を一定に保つ調整役としての
断熱材や炭の使い方についてお伝えしました。
「健康長寿リノベーション」で生まれ変わった我が家ですが、
2階キッチンの上部では、常にシーリングファンがゆっくり回っています。
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そして、その近くにあるロフト上部には、天窓があり、
天窓からは、すのこの床材越しに日差しが入りますので、
木漏れ日のような光となって室内を穏やかな優しい灯りが照らします。
また、1階から2階へ階段をすり抜け空気が移動するため
1階の事務所のドアと2階の天窓を開けると
「煙突効果」で風が抜けて、建物全体を自然換気できます。
「陽が通り、風抜ける家」は、家を建てるなら、私が最も取り入れたいと
考えていたコンセプトのひとつです。
そんな室内環境を整えるための
光や風の取り入れ方についてお伝えしていきますね。
外気圧との気圧差と温度差による自然換気
室内でリラックスするためには、適温湿度が保たれて、
「暑い」「寒い」を感じさせない工夫が大切です。
それには、日射や風をどのように取り込むかが重要となります。
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特に風の通り道は四季を通じて大事なポイントで、
南側の窓を広くとって暖かい空気を取り込み、
北側の高い位置に小さい窓を設けると
外気圧との気圧差と温度差によって風の流れができ、
南から北に風が抜けます。
南側に開口が取れない場合は東面と西面の窓の工夫で
気圧差と温度差を使った換気をすることもできます。
東西南北の面に接して適切な窓が設置されている家は少ないため
少しでも風の通り道を作って自然換気ができるようにすると良いですね。
5年前に新築で「煙突効果」を使った自然換気を取り入れて
施工させていただいたお客様がいらっしゃいます。
オープンハウス「ふくろうはうす 暮らしの見学会」に来られて
光と風の通り道を体感されて、
新築の施工に取り入れたいというご意向でした。
1階リビングは南に面しているのですが、採光が不十分なため、
吹き抜けを作り、屋根に設置した天窓を利用して
太陽光の取り込みと外気圧との圧力差による換気を実現しました。
リビングの一部を吹き抜けにしたため、
1階リビングから2階のホールを見上げることができ、
1階と2階でコミュニケーションを取ることもできます。
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2階のホールは多目的に使えるようにして、
奥様はミシンを置いて、ご主人も趣味を楽しむ場所として
活用されています。
また、2階のホールから天窓を開閉できますので、
天窓を開けると「煙突効果」で1階から2階へ風が吹き抜け
自然換気ができます。
空気を循環させる効果を高めるシーリングファン
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リノベーションで風の抜け道を作るための窓を設置する場合、
大きな窓は必要ないため、筋交いなどの影響を受けない高い場所に
小さな窓を取り付けます。
1階リビングの一角の天井に穴を開けて、小さめの吹き抜けを造作し、
自然換気を取り入れた事例もあります。
吹き抜けは階段室と繋がるように作ったのですが、
もともと2階の階段室には開閉できないFIX窓
(フィックスまど:採光目的)が取り付けられていたため、
敢えて開閉できるタイプの窓に交換しました。
また、室内の空気を循環させるため、
シーリングファンを設置しました。
シーリングファンは天井に設置され、
ゆっくりと回す方が、速く回すより
空気の循環効果が高くなります。
春、秋など過ごしやすい時期には
太陽光や風を意識しなくても室内は快適ですが、
そんな季節でもシーリングファンを作動させて
風の流れを作った方が良いです。
シーリングファンには、強弱の切り替えがついているタイプが多いため、
「弱」にして1年中使うことをお勧めします。
シーリングファンを年中使用する効果と電気代は?
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空気のよどみや滞留を防ぎ、室内温度を均一にすることは
人の身体にも優しく作用し、体感温度を適温にする効果があるため、
夏場にエアコンの設定温度を上げても涼しく感じます。
そのため、エアコンの電気代の節約になります。
シーリングファンは「弱」にしてゆっくり回すと
モーターに負担をかけないため
常時作動させても電気代は1日10~20円。
「ふくろうはうす」は、設置できる条件が合えば
シーリングファンの取り付けを提案させていただいています。
「シーリングファンを回すとほこりが舞うのではないですか?」と
ご質問をいただくことがありますが、
羽にほこりが溜まると、室内にまき散らしてしまいます。
時々お掃除して、ほこりを取り除く必要があります。
シーリングファンは高い場所に設置するため
ワイヤーを使って下げる機能(手動式、電動式)が付いているものもあり、
電動式だとリモコン操作で自動昇降できるため便利です。
平屋のお住まいのフルリノベーションについてご相談いただき、
シーリングファンを設置して、エアコン1台で
全館の冷暖房をまかなえるようになった事例について
お話します。
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施工前は、冬の寒さが身に染みるとのことでしたので、
まず、断熱材で家全体を覆いました。
それから、2間続きの部屋を1つの大きなリビングダイニングにして
部屋のやや中心にシーリングファンを設置して作動させました。
個室のドアなど開け放しておくと
住まい全体で温度をほぼ均一にすることができました。
お客様にお願いして、冷暖房の効き目について
シーリングファンを回している時と止めている時で
実験をしていただきましたが、
回している時の方が、冷暖房の効果が上がる
(保冷保温効果が高い)とのことでした。
空気の流れを作ることで、「冷たすぎる」「暑すぎる」が
緩和される効果があります。
シーリングファンを設置されたお客様からは
「足元が冷えなくなった」「顔ばかり熱くならなくなった」
というご感想をよくいただいています。
「ふくろうはうす暮らしの見学会」にお越しいただくと、
自然換気を体感していただいたり、
シーリングファンをご覧いただくことができます。
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次回は「【番外編3】書籍『群馬発! 住まいの健康長寿リノベーション!』
住んでいる人(家族)が主役の家づくりとは?」のテーマで準備しています。
お読みくださると嬉しいです。