前回のコラムでは、
書籍「群馬発! 住まいの健康長寿リノベーション!」で
ご案内した内容を実際に体験していただける
オープンハウス「ふくろうはうす 暮らしの見学会」の
5つの見どころについてお伝えしました。
オープンハウス2階、自宅の家事室の窓からは、
水仕事をしながら季節によって異なる風情ある裏山が見え、
キッチンからは南側の窓越しに庭木や草花が見えます。
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キッチンを中心に一回り景色を楽しめる造りになっており
目線が下へ行くため閉塞感がなく、ストレスを感じません。
疲れがたまった時には2階でくつろぐと楽になります。
今回は、書籍では紹介しきれなかった番外編、
お住まいの居心地を良くするために
室内の気温や湿度を一定に保つ調整役としての
断熱材や炭の使い方についてお伝えします。
断熱効果を発揮する屋根下、小屋裏環境の大切さ
窓や適度な開放部から眺められる景観や風、太陽光を
取り入れるとリラックスできる空間が出来上がります。
また、壁や仕切りを出来るだけ少なくして、
オープンな間取りにすると
室内の広さや天井の高さを味わうことができます。
オープンスペースと言えば、1階と2階をつなげた吹き抜けを
想像される方が多いと思います。
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そして、後悔や失敗談をよく耳にします、
「吹き抜けを作ってみたら夏場は暑くてたまらない」と。
直射日光(赤外線)は屋根を通リ抜けて入ってくるので、
それにより集まる熱を遮断しなければ、暑さを防ぐことはできません。
このようなオープンな造りで大切なことは
温度環境(断熱効果)を整えることです。
施工時に家を丸ごと断熱材で覆い、
風の抜け道を計算して、熱気を抜く工夫をすることで、
屋根からの日射熱を防ぐことができます。
二つの断熱材、グラスウールとロックウール
「健康長寿リノベーション」した我が家は、
天井を取り払い、梁(はり)をむき出しにした状態です。
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屋根に注ぐ日射熱が直接室内温度に影響するリスクがあるため、
特性の違う断熱材を二つ重ね合わせて二重断熱をして
その上に空気層を取り防御していますが、
このような断熱材の使い分けをしているお住まいは
ほとんど見かけません。
その二つの断熱材とは、グラスウールとロックウールです。
グラスウールは、ガラスを粉砕して繊維状にしたもので湿気を含みやすく
ロックウールは、石の粉末を繊維状にしたもので湿気を含みにくい
という特性があります。
同じ温度でも湿気のあるところとないところでは、体感温度に違いがあり、
湿気が高いところは暖かく、低いところは涼しく感じます。
小屋裏には両方を使って二重断熱していますが、
水回りなど湿気が発生しやすい場所の壁にはロックウール、
南、東向きの部屋にはグラスウールが適しています。
た、ロックウールは遠赤外線を発生させるため
室内温度の温まり方がグラスウールよりマイルドで
グラスウールより多少蓄熱性が高いという特性もあります。
この2種類の断熱材の特性を活かすように組み合わせた施工を
何軒もさせていただきましたが、どこも高い効果をあげています。
籍「群馬発! 住まいの健康長寿リノベーション!」で
ご紹介させていただいているお客様のお住まいにも、
上記の工夫を取り入れたことによって
施工後の室内環境は劇的に変わり、過ごしやすくなったと
嬉しいご感想をいただいています。
フォーム・リノベーションを検討されるお客様の傾向として、
室内環境を気にされる方が、最近増えています。
断熱材の提案をさせていただくと、皆さん一様に驚かれますが、
室内環境を整える手段としてとても効果的な方法ですので、
参考にしていただければ嬉しいです。
床下に炭を敷き詰めて得られる効果
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炭は床下の臭いや湿気対策として活用されていますが
効果を実験するために、施工時にお願いして
基礎の内側に5~6cmの高さになるほど炭を敷き詰めた状態にして、
定期的に変化を診させていただいているお住まいがあります。
級品の備長炭と安価の消し炭で試してみましたが、
値段とは関係なく同じ効果がありました。
3年のうちに2回水害に見舞われたお客様からご相談をいただき、
2回目の水害の後、床下に炭を入れてみました。
しばらくすると、床下の臭いが消え湿気の発生が抑えられていると
嬉しいご報告をいただきました。
他にも、床下に炭を敷かれたお客様から
体調がよくなった、風邪をひきにくくなったなど、
また、新建材が使われているお住まいでは、
フローリングの嫌なにおいがなくなったと
ご感想をいただいています。
炭の効用は昔から活かされてきた
また、妹の家(築160年:古民家)をリノベーションした時に、
囲炉裏があったところを掘ってみると、
長年の灰が堆積してかなりの厚さになっていましたが、
その下に土があり、さらに掘り返すと炭が出てきました。
作った炭と思われるもので、意図的に埋められていたと思われます。
土を深く掘って炭を敷き詰めておき、
その上に細かい小砂利を敷いて、土が乗せられていました。
その昔はおかいこさんを飼っていたため、
少しでも悪影響を与えないための工夫のひとつだと思われます。
人と住まいの健康長寿は昔から知恵と工夫によって
暮らしの中に自然に取り入れられていました。
古いお家をリフォームするたびに、昔の人の暮らしの知恵が
住まいづくりに生かされていたことを垣間見ることができ、
こういう理由で使っていたのかなど、納得させられることが多いです。
200年、300年と経ったお家を時々見させていただく機会がありますが、
とても面白く興味深いです。
ちょっとした工夫で家は面白くなる
間取りと住まい環境で人は変わる
昔の暮らしの知恵に触れて、改めてそのように思います。
「ふくろうはうす 暮らしの見学会」では、
私の考えるちょっとした工夫や暮らしを楽しむための間取りや
住まい環境を整えるようにリノベーションした住まいを
ご覧いただいています。
住まいづくりの参考にしてみたい方は
是非、遊びにいらしてくださいね。
だ今、書籍出版記念企画として、
オープンハウス「ふくろうはうす 暮らしの見学会」お申し込みの方に、
もれなく(書籍)「群馬発! 住まいの健康長寿リノベーション!」
(販売価格:1,800円)をプレゼントさせていただいています。
また、リフォーム・リノベーションのご相談やお見積りをされた方、
「住まいの健康寿命診断」のお申込をされた方、先着10名様にも
書籍を特別にプレゼントさせていただいきますね。
リフォーム・リノベーションを検討されている方、
お住まいのお悩みや困りごとがある方も、この機会にお気軽にご相談ください。
ふくおとふくこがあなたに寄り添い、あなたに最適な答えをご提案します。
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リフォーム・リノベーション専門店
「住まいの健康寿命診断士」こと
ふくろうはうすの高橋でした。
次回は「【番外編2】書籍『群馬発! 住まいの健康長寿リノベーション!』
自然換気とシーリングファンの効果