築160年の古民家を再生!薪ストーブのある暮らしは心も身体もポカポカ暖か!

炎を見ているだけで暖かそうな「薪ストーブ」ですが、
今回のコラムでは、160年前の古民家に「薪ストーブ」を
取り入れたリノベーション事例についてお話します。

 

こんにちは。
リフォーム・リノベーション専門店
ふくろうはうすの高橋です。

 

私の妹は群馬県の北部、昭和村に住んでいて、
雪が積もる真冬には最低気温がマイナス17度
という厳しい寒さの中で暮らしています。

赤城山(あかぎやま)の北に位置する昭和村ですが、
昭和村の標高は1,000mくらいあり、
桐生から車で運転して2時間くらいかかります。

 

今から約3年前の2019年に妹家族が住む古民家の
リノベーションの施工をさせていただいたのですが、
「薪ストーブ」を設置したことによって
家族の暮らしが激変しました。

 

そのリノベーションのビフォーアフターについてお話します。

代々受け継がれてきた農家の古民家生活

妹の嫁ぎ先は、代々受け継がれてきた大規模農家
従業員さんを雇って、こんにゃくをメインに栽培しています。

 

夏には、高原トマトやとうもろこしを育てて
出荷していますが、美味しいと評判になっているため
私も分けてもらっていただくのを楽しみにしています。

 

また、冬場には車で通える範囲の場所に畑を借りて
白菜を生産して、キムチ工場に納品しています。

 

母屋にはお義父さんがお住まいになり
妹夫婦は離れの納屋をリノベーションして住んでいます。

 

お義母さんが早くに亡くなられているため、
妹は母屋のキッチンを使って
家族全員の食事を作っています。

 

昔ながらの農家のキッチンは土間に作られていて
木枠の古いガラス戸1枚で庭に繋がっている状態ですから、
冬の寒さは容易ではありませんでした。

 

北風が容赦なく吹き込んでくるキッチンは、
炊事をしていると、水がだんだんと凍っていくのが
わかるほどの厳しい寒さでした。

 

妹は寒さを少しでも和らげようとして、
ビール瓶の箱(プラスチック容器、1ダース用)を
逆さにしてキッチンの土間に並べ、
その上に板(コンパネ)を敷きつめて
室内のようにしてキッチンを使っていました。

 

板(コンパネ)の上に、簡易キッチンや冷蔵庫を置いて
炊事をしていたそうです。

 

施工の段取りが決まり、解体作業の流れで
キッチンの状態がさらけ出された時には
驚きと同時によく工夫したものだと感心しました。

 

また、お風呂も半分は屋外に張り出していましたし、
トイレは完全に独立して家の外にあり、
冬場のお風呂とトイレの寒さが半端ないことも
簡単に想像できました。

玄関に入ると広い土間があり、
その土間の続きにはキッチンがありました。

 

部屋に上がると真ん中に囲炉裏がありましたが、
昔ながらの引き戸やふすまのままでしたので、
隙間風が通り抜けて、マイナス17度の寒さをしのぐほどの
暖は取れていなかったと思われます。

「薪ストーブ」と断熱材効果で古民家を暖かく再生

古くは養蚕(ようさん)をしていたそうで、盛んだった頃には
家族のほかに住み込みの従業員さんもいて
十数人で暮らしていたそうです。

 

美しい絹を吐き出す「お蚕(かいこ)さん」は寒さに弱いため
1階の天井を低くして、天井板の間に隙間を作り、
熱気が1階から2階に流れて温まる温室効果を利用して
2階で飼育されていました。

 

そのため、1階の天井を通して
2階から1階に木漏れ日が入っていたそうです。
さらに2階の天井板の隙間からほこりが真下の部屋に
落ちてくることもあったそうです。

 

また、湿気の解消のために風通しをよくする必要があり、
仕切りのない広々とした2階や取り外し可能な階段は、
当時のままでした。

 

十数人が一緒に暮らせるほどの大きな古民家のため、
現在は使っていない部屋や納戸も多く、
今回のリノベーションでは建物の半分くらいを
改修しました。

 

玄関の土間はそのまま広く使えるように
開放的に造り替え、「薪ストーブ」を置き、
周りを囲めるようにしました。

 

囲炉裏の代わりに土間に「薪ストーブ」を置いたのですが
冬になると自然に家族が集まる空間になりました

天井、壁、床と古民家を覆うように断熱材を入れたことで、
相乗効果が生まれ、「薪ストーブ」を焚くと、
真冬なのに半袖で過ごせるほど家の中が暖かくなります。

 

土間のキッチンから囲炉裏のあった部屋までは
リビングダイニングとして生まれ変わったのですが
「薪ストーブ」まで見渡せるように対面キッチンを配置したため、
家族の集まる空間でおしゃべりしながら、
炊事もできるようになりました

 

古民家の開放的な雰囲気は出来るだけ残し
ふすまを開け放すと部屋と部屋が繋がるため
「薪ストーブ」1台で家全体が暖まり、
省エネルギー対策にもなります

 

さらに屋外に造られていたお風呂とトイレも
家の中にレイアウトしたため、
ヒートショックによる体調不良の危険性から
身を守れるようにもなりました

 

「薪ストーブ」は長野県の㈱モキ製作所さんに
依頼してオーダーメイドで作ってもらいました

 

「薪」は、杉、ヒノキなどの針葉樹を中心に使いたいこと、
木製パレットや廃材などをあまり切らなくてもすむように
長い「薪」が入るよう細長くしてほしいことなどを
伝えてお願いしました。

 

「薪」は夏場に調達して切って干しておきますので
薪保管用の倉庫が必要になりますが、
「薪ストーブ」を置いた土間の隣を倉庫にして、室内扉を取り付け
屋外へ出なくても簡単に薪を調達することができるようにしました。

 

雪の降る日なども薪の心配をしなくていいので
重宝しているそうです。

 

古民家の魅力を活かしたリノベーションと「薪ストーブ」のある暮らし

今では手に入らない欅(けやき)の大黒柱や
欅の一枚板で作られた建具や栗の柱など、
貴重な木材がふんだんに使われている古民家には
多くの魅力が詰まっています

 

養蚕のために真っ黒になっている柱にも
160年の家の歴史が刻まれていい味が出ていますので、
木の魅力を最大限に活かしながら、現在の技術を組み合わせて
リノベーションをさせていただきました

 

妹家族は「薪ストーブ」のある暖かな部屋で過ごすようになり
「今までの暮らしは何だったのだろう?」
と一家で激変ぶりを楽しんでいます。

 

もともと囲炉裏を囲んでの家族団らんだったようですが
食事を終えるとすぐ、離れの部屋に散らばっていた家族が
薪をくべたり、焼き芋を焼いたりしながら、リビングに集まるようになり
何気ない会話をしたり、本を読んだりして
一緒に過ごしているそうです。

「薪ストーブ」のある暮らしは、家全体が暖まることで
心も身体もポカポカになる効果があります

「薪ストーブ」の炎は、人を惹き寄せる効果があるため、
自然に家族の繋がりを強めてくれる魅力があります

 

家に刻まれた歴史、その家を支えてきた美しい木材や
そのやわらかさと香りの中で、「薪ストーブ」を囲みながら、
妹家族は古民家の暮らしを楽しんでいます。

 

新築には新築の魅力がありますが、日本は高齢化が進んでおり、
空き家がどんどん増えている現状があります。

 

そのため、これからの時代は新築はもちろん必要ですが、
それ以上に空き家を素敵にリフォームしたり、
古民家再生リノベーションを行っていくことが主流となります

 

経済的にも優しく、新築とは違ったより素敵な暮らしが出来るようになるのが
古民家の魅力です。

古民家は、手を加えなければ不便が多いですが、
このような古民家再生リノベーションや
その住まいに合った薪ストーブのようなひと工夫が追加されることで、
個性的で味のある温かい暮らしが可能となります。

 

あなたの現在のお住まいのお悩みは何がありますか?
そして、あなたの理想の住まいはどんなものがありますか?
あなたの理想的な古民家ライフを教えていただけたら嬉しいです♪

 

古民家再生のリノベーションや
「薪ストーブ」の設置をお考えの方は、
「住まいの健康寿命診断士」の私、高橋まで
お気軽にお問い合わせください。

お住まいのお悩みやお困りごとについても
お気軽にご相談くださいね。

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次回は
「ガス乾燥機の故障を防ぐため安全点検は大切です!」
のテーマでお話します。
お読みくださると嬉しいです。

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