冬の寒さ対策!断熱材を使ったリフォーム・リノベーションでお風呂も部屋も快適に

年が明けて、ますます寒い日が続いていますね。
重ね着をしたり、こたつやエアコン、石油ファンヒーターを使ったりして
寒さ対策をされていることと思いますが
今回はお住まいの施工による根本的な寒さ対策について、
お話したいと思います。

 

こんにちは。
リフォーム・リノベーション専門店
ふくろうはうすの高橋です。

 

1年のうち一番寒い時期に当たるのが1月~2月です。

この時期、お問い合わせが増えるのが
お風呂のご相談です。

 

寒さが身に沁みるようになり、お風呂の寒さを何とかしたい
考えるお客様が多くなるのです。

 

エアコンの需要が増えるのと同じように
寒くなり始める10月~11月くらいからお問い合わせが始まり、
浴室暖房の設置を多くの方が希望されます。

お住まいを訪問し、お客様のご希望をお伺いすると、多くの場合、
浴室暖房の設置だけをご希望される方が多いのですが、
プロとしてアドバイスさせていただくことで、
最終的には寒さ対策として、それだけでは不十分と考え直され
お風呂全体の改修を希望されるパターンも少なくありません

 

お風呂のリフォームはユニットバス!?

お風呂のリフォームといえば、一般的に
ユニットバスをイメージされる方が多いと思います。

 

ユニットバスは、床、壁、天井、浴槽などのパーツを
工場であらかじめ作っておき、
現場に搬入してから組み立てる浴室(バスルーム)のことです。

工期が短くて済む上に、気密性が高いので
冬場でも浴室内が温かく、お湯が冷めにくいという利点があります。

 

また、滑りにくくて汚れの溜まりにくい材質を使うことで
安全で掃除もしやすいというメリットもあります。

 

デメリットとして挙げられるのは、
在来のお風呂からユニットバスへリフォームする際には
以前よりスペースが少し狭くなることです。

 

また、天井の傾斜や柱の位置などによって
ユニットバスが設置できない場合もあります

 

そのため、住まいの健康寿命診断を行い事前調査した上で、
お客様とご相談しながら進めさせていただいております

在来工法で寒さ対策と使い勝手の良さを実現!

昨年11月に、ユニットバスの設置ができないため、
在来工法でリフォームをさせていただいた現場がありました。

その現場について少しお話をします。

 

お風呂のリフォームは息子さんから実家のお母さんへの
プレゼントでした。

 

1年前にお父さんがお亡くなりになり、
1人暮らしになったお母さんのことを
気にかけていた息子さんでしたが
秋が深まり、寒くなったころに
お風呂のことが心配になったそうです。

 

息子さんからご連絡をいただき
お母さんのお住まいへ伺い、お母さん、息子さんと一緒に
話をさせていただきました。

 

息子さんには、
離れて暮らしていてどんなことが心配なのか、
お母さんには、
どんなことが不便なのか、お困りになっていることについて、
話してくださいと伝え、
それぞれのお考えや思いを伺いました。

 

息子さんからは、
温かくて掃除のしやすい、使い勝手のいいお風呂にできないか?」
とご相談がありました。

 

お母さんは、
「必要最小限の手立てでいい。(息子さんに負担をかけたくない)」
というご意向でした。

 

お風呂を見せていただくと、床はタイル張りで
浴槽はステンレス製の深くて四角いタイプの昔ながらのもので、
一目で寒さが想像できる状態でした。

浴室の中には洗濯機が置かれていて、
洗い場を占領していました。

 

浴室は小さめに作られていて、ユニットバスの設置ができないため
在来工法で寒さ対策と使い勝手の良さを実現することにしました。

 

行き場のない洗濯機は、
別の場所に専用の置き場を作ることにしました。

 

また、脱衣所は廊下の一部をアコーディオンカーテンで
仕切った半畳くらいのスペースでした。

見た目はユニットバス、浴室暖房機も完備!

お母さんから、「春先には羽アリを見た」というお話があり
住まいの健康寿命診断を実施させていただきました。

 

築20年越えの物件で在来のお風呂の場合は
10件中8~9件にはシロアリがいると考えられ、
古くなればなるほど傷みは深いところに及んでいます。

 

今回のお住まいもシロアリを発見する可能性が高いため、
壁を壊して柱や土台を確認する必要がありました

 

シロアリがいてもいなくても(害があってもなくても)
防蟻処理をしてから手直しや補強をして元に戻します

 

調査をしてみると、シロアリによる被害で下地が痛んでいたため、
土台や柱を取り換えてから、壁と天井に断熱材を入れて
保温性(断熱性)を確保しました。

 

浴室の床には断熱材入りのバス床シートを貼りましたが、
バス床シートには滑り止め効果もあり安全性の確保もできるため、
一石二鳥となります。

 

こうして、壁と天井と床に断熱材を入れて
木製だったサッシも断熱サッシに取り替えたため
浴室全体が断熱材で覆われ、
保温効果(断熱効果)はかなり高くなりました

 

また、天井には浴室暖房を設置し、寒さ対策は万全になりました。

 

壁にはパネルを張ったため、ユニットバスのような仕上がりになり、
保温性(断熱性)が向上し、掃除もしやすい浴室が完成しました。

 

廊下の一部にある脱衣所の壁と天井にも断熱材を入れて、
寒さ対策をしましたが、
脱衣場と浴室の段差が大きく足下も危ないため、
段差を解消し手すりを設けて、安全性を高めました

 

工期については通常1週間かかるのですが、
在来工法のため3倍の3週間かかりました。

 

お風呂と脱衣所のリニューアルが完成し
お母さんにも息子さんにも喜んでいただくことが出来て良かったです。

天井、壁、床に断熱材を入れて家全体を寒さ暑さから守る

お風呂以外の家全体の対策についても少し解説したいと思います。

 

壁を壊さず、断熱材付きの外壁を張る「外張り断熱」
という施工方法があり、
冷暖房の効きをよくしたい、断熱効果をあげたいなどの理由で
お問い合わせをいただきます。

 

気をつけなければならない点は、
サッシが古いと窓から熱が逃げるため(2~3割)
思ったほどの断熱効果が得られないことがあります。

 

一方、壁面積の大きい家であれば、外張り断熱の外壁だけで
かなりの断熱効果を見込めます。

 

根本的な改善を望むのであれば、外壁だけでなく、
天井と床も併せて家全体に断熱材を入れて、
サッシも交換するのが得策です。

外壁の一部を壊したり、押し入れの天袋や点検口から
人が入るだけのスペースを確保すれば
天井に断熱材を入れることができます

 

お住まいの天井全体に入れることはできなくても、
お家族が長い時間を過ごすリビングの天井に入れることを
提案させていただいたこともあります。

 

そして、床の断熱については、床下に入ることができれば
寝ころびながら発泡ウレタンを床下に吹き付けるという施工方法が
あります

 

床下の吹き付け工事は、
施工後に職人が元の場所に戻ることができないため

入口と出口を作っておく必要があります。
多くの場合は、対角線上に出入り口を作って
メイン施工に取り掛かります。

 

床下断熱の施工を行うと、
床下から上がってくるカビや湿気を防ぐメリットがあり
シックハウス症候群対策や結露対策にもなります。

 

床下断熱の施工後に杉板を張ると
床暖房とほぼ同じ効果があります。

 

蓄熱性(ちくねつせい)= 断熱」なので、
夏は熱くなりにくく、冬は冷えにくくなります。

 

また、ドアなどの開口部を開けておけば、
エアコン1台で家全体を温めたり冷やしたりすることが
可能になり、省エネ効果もあります。

 

以前、家全体に断熱材を入れる施工をさせて頂いたお客様から
寒くて辛かったのがウソのように身体が楽になった、
という嬉しいご感想をいただきました。

住まいの環境がよくなると身体の調子も変わることを
実感されたようで、冷え性で病気がちだった奥様が
最近は元気に過ごされているそうです。

 

あなたは、どのような寒さ対策や暑さ対策をされていますか?
あなたが行ってきた対策方法もお聞かせいただけたら嬉しいです。

 

そして、お住まいで気になることやお悩みがあれば
「住まいの健康寿命診断士」高橋まで、
お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちら

 

次回は「人気のガス乾燥機と品薄になったガス給湯器!2022年冬は故障に注意!」
というテーマでお話します。

お読みくださると嬉しいです。

 

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