「二世帯住宅リノベーション」のプランとふくろうはうすの「住まいの健康寿命診断」


昨年2023年の11月に
我が家のオープンハウス見学会にご来場された
お客様ご一家の二世帯リノベーション
先月8月に完成しました。



お客様のお住まいは、
もともとはご両親が建てられたのもので、
当時はご両親と2人の子どもさんの4人で
住まわれていました。



1階に水回りとご両親の個室があり、
2階の2部屋を子ども部屋として
使われていましたが、
子どもさん達が独立され、家を出られてから、
2階の2部屋は使われなくなり、
ご両親は主に1階を使われていました。



子どもさんは2人ともご結婚され、
長男さんは、ご実家の近くにマンションを借りて
奥さんと娘さんの3人で住まわれていました。



オープンハウス見学会には、
ご両親と長男さんご夫婦とその娘さんの5名で
来られ、色々なお話をさせていただきました。



今回は、このご家族の二世帯住宅リノベーション
についてお話させていただきます。




二世帯住宅リノベーションを行うまでの経緯


長男さんご夫婦はご実家すぐ近く
賃貸マンションにお住まいのため、
新婚のころから、
週末ごとに、ご実家遊びに来られ、
お母さんと奥さん(お嫁さん)が、
キッチンで一緒に食事を作って食卓を囲むなど、
良いご関係を築かれているそうです。



そのうちに、
長男さんご夫婦が赤ちゃんを授かりましたが、
その頃から、快活で元気だった奥さん(お嫁さん)が
体調を崩されるようになりました。



出産の日を無事迎えられ、
元気な女の子が誕生されましたが、
出産後も、
奥さん(お嫁さん)の体調は芳しくなく、
ご主人もご両親も心配されておられました。



それから、月日が流れましたが、
奥さん(お嫁さん)の体調はなかなか回復せず、
女の子(お孫さん)が成長するにつれ、
週末ごとに、お孫さん1人でご両親の家を訪れ、
おじいちゃんおばあちゃんと過ごすことが
多くなったそうです。



そんな中、不調を抱える奥さん(お嫁さん)の
負担を少しでも軽くするためにも、
ご両親と同居する方がよいのでは、
とお考えになり、
二世帯住宅リノベーション
行うことを決められたそうです。




「オープンハウス見学会」のご来場特典「住まいの健康寿命診断」


ふくろうはうすの「オープンハウス見学会」に
お越しいただいた時、実は、
他社さん見積もりプランが進んでいる状態で、
お客様も気に入られているご様子でした。



プラン図をお持ちいただいており、
見せていただけるとのことでしたので、
拝見させていただくと、
確かに、二世帯で暮らすためによく工夫された
と思われるプラン図でした。



「オープンハウス見学会」のご来場特典として
住まいの健康寿命診断」をさせていただくため、
「せっかく決まったプランだから、
再現できるかどうかを弊社で検証しましょうか?」
というところから、お客様とのお付き合いが
始まりました。




「住まいの健康寿命診断」の調査診断結果と他社さんのプラン


後日、お客様のお住まいに伺って、
屋根のてっぺんから床下まで、
くまなく調査させていただいた結果、
今回のリノベーションで適切手入れを行えば、
約30年は大幅なメンテナンスなしで、十分、
建物を持ちこたえさせられると判断しました。



ただ、お客様に見せていただいた
他社さんのプランとお住まいの現状を
照らし合わせると、残念ながら、
他社さんプランでリノベーションを実行すると
建物の強度が下がり、
とても今後30年持たせることはできないと
思われました。



というのも、空間を広げるために
建物を支えている重要な柱
取り除く仕様になっており
その代わりになる補強については、
提案されていないため、建物が安定せず、
いずれ、あちこちに不具合となって
表れると思われたからです。



他には、2階の縦の空間を広げるために
ロフトを造る計画となっていましたが、
天井裏にそれほどの余裕はなく、
おそらくロフトを設置するのは難しいなど、
あまり現実的ではないプランであることが
浮き彫りになってきました。



お客様には、
「住まいの健康寿命診断」の調査診断結果と
そこから導かれた、今現在、必要な施工が
屋根の雨漏りの補修と床下のシロアリ駆除
あること、また、
他社さんのプランをお勧めしない旨(むね)について
理由を添えて説明させていただきました。



そして、弊社なりのプランの提案と
概算の見積もりを提出させていただき、
「このプランで施工するかどうかは別として、
まずは、今ある疑問を少しでも解消するための
参考にしてください。」
とお伝えしました。



それから、1ヶ月くらい経ってから、
お客様から弊社に決めたとご連絡いただきました。




生活者目線で見ていただける「暮らしのリフォーム見学会」


ご両親は60代後半で、
お父さんは、退職されていますが
お母さんは、現在もお仕事をされています。



お父さんは、手先の器用な方で、
家のことはほとんどご自身で管理されていました。



庭の手入れ、お風呂の修理、
床下に潜ってジャッキアップして床を直した、など、
お父さんの管理されているお住まいを
隅々まで見させていただきしたが
業者から見ても頭が下がるほど、
丁寧にお家を使われていました。



そんなお父さんは、
我が家のリフォーム見学会に来られた時も、
どのようにフルリノベしたか?
どこにポイントを置いたか?
などのハード面についてのご質問をいただき、
施工面での詳細なお話をさせていただきました。



ご家族で、いろいろな展示場に行ってみたけど、
なかなかしっくりこなくて「何故だろう?」と
考えていたそうです。



「住まいながら、そのまま見せていただくのは、
自分の身の丈で考えて伝えてもらえると
いうことですか?
いろいろと見て回ってきた中で、
自分の家を等身大で考えることができるのだなと
初めて思いました。」
と、ありがたいご感想をいただきました。



生活者目線で、皆さんの暮らしと同じ目線で
見て聞いて考えて、等身大の家を造りました。
それを造り手の立場として、
同時に住まい手の目線のレベルで考えられるので、
オープンしてすごくよかったですよ」
とお伝えしました。



後日、お住まいにお伺いして
住まいの健康寿命診断」を行い、
床下調査の結果をお伝えした時には、お父様から
「ある程度の推測しかできなかったことが
明確になり、知りたいと思っていたことが
今回すべてわかってスッキリしました。」と、
嬉しいご感想をいただきました。



ここから、お客様のお住まいのプラン作りが
始まりますが、詳しくは次回のコラムで
お話させていただきますね。


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群馬県桐生市の工務店
リフォーム・リノベーション専門店
住まいの健康寿命診断士
ふくろうはうす(高橋建装)の高橋でした。



次回は「コンパクト二世帯住宅リノベーションのプラン作成と施工」
のテーマで準備しています。
楽しみにしてくださると嬉しいです。

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