ふくろうはうすのお客様のお住まいに、
最近、リフォーム訪問販売業者が
頻繁に出入りしているため、
見かねて、お声がけさせていただいた
ということがありました。
というのも、
長年お付き合いいただいたお客様でしたが、
残念ながら、お亡くなりになり、
お住まいを引き継がれたご家族が
それまでの経緯を知らないまま、
訪問販売業者と複数の契約をされていました。
今回は、不要な工事なのにもっともらしい
理由をつけて、契約を取りに来る
リフォーム訪問販売業者のやり口について、
お話させていただきます。
以前のコラムでも、
リフォーム訪問販売業者の手口について
お話していますので、
よろしければ、お読みくださいね。
お客様のご家族にこれまでの施工の経緯を説明
ご家族は、
お客様と一緒に暮らしていたわけでなく、
お客様がお亡くなりになってから、
お住まいに住まわれることになったため、
私とは初対面でした。
そこで、お客様がお元気だった、
今から10数年前の2010年頃に、
「住まいの健康寿命診断」を行い、
調査診断結果に基づいて適切な施工を
行ったことを説明させていただきました。
当時は「住まいの健康寿命診断」という
名称はありませんでしたが、
調査診断内容は現在と同じでした。
「その時に、適切な処置をしているから
全く問題ないはずです」とお伝えしましたが、
お客様のご家族は、すぐには納得されません。
複数契約している内容を見させていただき、
「これは、さすがにまずいから、
キャンセルしましょう」と言うと
「え、何故ですか？」と不服そうな表情でした。
そこで、
「定期点検として、今回、改めて
住まいの健康寿命診断をさせてください」
と申し出て、
床下に潜ったり、天井裏を点検したり、
お住まいの隅々まで調査を行い、
現状写真を撮りました。
今回の調査診断結果と
10数年前の施工当時の履歴を照らし合わせて、
整合性が取れたことで、お客様のご家族に
ようやく納得していただきました。
リフォーム訪問販売業者との契約をキャンセル
リフォーム訪問販売業者からは、
床下がシロアリだらけなので防蟻処理を行い、
シロアリに食われて、床下が弱くなっているため、
金物補強しましょう、と提案されたとのことで、
合計200万円ほどの見積金額になっていました。
お客様に
「本当にシロアリの被害はあったのですか？」
と伺うと、
「リフォーム訪問販売業者から、
床下の写真をテレビの画面に映します
と言われて、画面を見ると、
確かにシロアリにやられていました」
とのことでした。
「もしかしたら、ここを強調されたのでは
ないですか？」と、10数年前の施工当時に
シロアリの被害はあったけど、
部材を交換できなかったところの写真を
見ていただきました。
当時、シロアリの被害を複数箇所、
お客様と一緒に確認して、
どうしても交換できない部分に、
補強を入れた状況と、なおかつ、
シロアリの防蟻工事を行ったことを
お伝えしました。
工事の履歴と
今回の定期健診で撮影した写真を
ご確認いただき、
整合性を取っていただきました。
リフォーム訪問販売業者の提案している施工は
全く必要がないどころか、
金物を取り付けると、逆に建物が弱くなります。
土台に穴を掘って、
そこに金物を大きなボルトで留めるため
「それだけでお家の強度が落ちますから
絶対にやめてください」とお話させていただき、
契約をキャンセルしていただきました。
リフォーム訪問販売業者の「基礎を金物で強化しませんか？」の詐欺
何を根拠に無責任な話をしているのか、
リフォーム訪問販売業者の
「基礎を金物で強化しませんか？」
という詐欺が、未だになくなりません。
比較的若くて、口の上手な営業マンが
各家庭を回っているそうで
私は、直接、会ってはいませんが、
県外ナンバーの車が
この界隈をぐるぐる回っているので
「おそらくこの人だろう」という人を
見かけたことはあります。
消費者相談センターにも、
かなりの件数の苦情が来ているそうです。
リフォーム訪問販売業者の言いなりになると
不要な施工の契約を勧められ、
法外な費用を取られます。
県外から来て、荒稼ぎして、いなくなってしまう
リフォーム訪問販売業者には、
くれぐれも気をつけてください。
「基礎が弱っているから金物で繋ぎませんか？」
などと指摘されて、心配になった方は、
ふくろうはうすの私、高橋までご相談くださいね。
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「ふくろうはうすの住まいるライフ」（FM桐生毎週水曜日12：40分～）はこちら
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群馬県桐生市の工務店
リフォーム・リノベーション専門店
住まいの健康寿命診断士
ふくろうはうす（高橋建装）の高橋でした。
次回は「【屋根の防災】防災瓦とガルバリウム鋼板＆風の巻き込み現象と
ソーラーパネルの重量問題」のテーマで準備しています。
楽しみにしてくださると嬉しいです。
